分単位で行われるサバイバルゲームの最中では水分を補給する機会は少ないかもしれません。しかし、じっと潜む人や耐久ゲームに参加する場合は、背負って任意の場所で水分補給できる「ハイドレーションシステム」が便利。
要は背負式の水筒で、簡単に水分補給できるツールとしてオススメなのです。
ハイキングや長時間のゲームで動く事が多かったり、両手が使えない状況や立ち止まれないような状況でもハイドレーションシステムは非常に役立ちます。
ここ最近、首都圏はめっきり涼しくなってしまいましたが、まだ暑さもぶり返す可能性が高いので、今回はサバゲにおける給水事情について述べてみます。
スナイパーライフルでじっと伏せて待ち受ける場合は監視方向から目が離せません。しかし、ハイドレーションシステムがあれば、口元にあらかじめ飲み口を持ってきて待機できるため簡単に給水ができます。
チームで行動し、大きく迂回して後方や側面に回り込むような場合も、他のメンバーに遅れないよう悠長に止まっての給水はNG。飲み口がすぐ口に運べるハイドレーションシステムならチームに迷惑をかけることがなく給水が可能です。
ハイドレーションのタンクは1~3リットルくらいまでラインナップされています。
メーカーはミリタリーではCamelbak(キャメルバック)やSOURCE(ソースバカボンド)がメジャーなところ。タンク・水袋は各メーカーで呼び名が違いますが、リザーバーやブレンダーなどと呼ばれています。
キャメルバックは民間向けのラインがアウトドアショップで入手しやすいでしょう。
ミリタリーでも民間向けの青いチューブを使っていたりします。
一方のソースバガボンドはミリタリーショップなどで取り扱いがあります。
なお、サバゲでは1~2リットルくらいのサイズが使いやすいというのは、水を入れればその重さがそのまま体への負担になるからです。
入れておくのは最低限の量でこと足りますし、なくなればセフティですぐに補給できます。
右:キャメルバック 1.5Lリザーバー(タクティカル) サイズ:292×178mm
左:ソースバカボンド 2Lリザーバー サイズ:375x193mm
キャメルバック 1.5Lリザーバー(民間向け)
ソースバカボンド 1Lリザーバー サイズ:214x170mm
厚みは水をいれて約3cmほどです。
リザーバー単体で購入すると専用のポーチやバックパックが必要になります。しかし、専用のポーチはナイロンギアメーカーから各種販売されているので、用途や好みに応じて揃えられるでしょう。
チェストリグやベルトだけの場合はバックパックとセットになっているハイドレーションパックを使ったり、小型バックパックにハイドレーションを直接入れて携行できます。
ソースバカボンドもキャメルバックもバックパックとのセットもあるので、最初はセットを購入しても良いと思います。
メイフラワー フィクスドショルダー24アワーアサルトパック
写真のリザーバーは別売りです。
ソースバカボンド、キャメルバックは共に大きな給水口で飲料が入れやすいのがポイント。いっぱいにすると溢れるので、8割ほどの水量にしておくとこぼれません。
また、満タンでフィールドに持ち込むと重いので要注意です。
各種パーツはプッシュボタンで簡単に取り外せます。
各パーツは別売りしているので消耗したり汚れたら交換が可能。
使用後は開くところをすべてあけて日陰干しておきましょう。
水分が残ったまま保管すると劣化やカビのの原因になるので根気よく干して下さい。
なお、リザーバーには単なる水ではなくスポーツドリンクを入れたいところですが、においが残ってしまいがちなので、水のみの使用をオススメします。
また、新品は若干ゴム臭があるので、バケツに重曹を溶いて数時間浸け込むとにおいを薄められます。
使用方法
キャメルバックとソースバカボンドでは使用方法(水の飲み方)が違います。
キャメルバックは飲み口を噛むことで口が開き・・・
チューブカバー
コスプレや雰囲気重視を考えると大事なのはこれ。
チューブは目立ちにくいカバーで覆われていて、摩擦や紫外線などからの劣化を防ぎます。
プレートキャリアへの装着
モール、パルスシステムのプレートキャリアーに装着する場合は、背中側にハイドレーションポーチを使用すれば簡単に導入可能。
サバゲではチューブだけ付けている人も多いようです。
リザーバーの固定
リザーバーはポーチの上部に付いているループにリザーバーのハンガーを引っ掛けておきましょう。
サバゲでは短時間で状況が変わるため、わざわざゲーム中の水分補給はあまり効率が良くないと思う人もいるかもしれません。
しかし、ゆっくり座って休むセフティエリアでは、ナルゲンボトルの水筒やキャメルバックの水筒が便利。水、お茶、スポーツドリンクなどを入れても食器洗い用の洗剤で洗えばにおいも残らず、長く経済的に使えます。
この手のボトルの飲み口は広口と細口があり、氷を入れるのなら広口が適していますが飲む時にこぼれやすいのが難点。筆者は細口を愛用しています。
ナルゲンボトル 1リットル 細口
ナルゲンボトル 1リットル 広口
キャメルバック 1リットルボトル
ナルゲン オアシス 1リットル
ナルゲンボトルは昔ながらのGIキャンテーンの形のタイプもあり、ペットボトルや市販の水筒で水分補給するよりミリタリー感が得られます。
また、丈夫でにおい移りしにくい素材を使用しています。
また、このタイプは専用のポーチが各社から用意されているので、プレートキャリアに直接付けることも可能。キャンテーン、ナルゲンボトル用ポーチは高さがあるので500mlのペットボトルも入ります。
1L対応キャンテーンポーチ(左)とナルゲンボトル対応キャンテーンポーチ(右)
基本構造は同じですがフラップ、ストラップの長さが延長されています。
ナルゲンボトルは各種あるので水専用、スポーツドリンク専用、オリジナルドリンク専用などの用途に分けて用意しておくと便利でしょう。
中にはBB弾ボトルとして使用している人もいて、多弾数マガジンに流し込むには不向きですが、マシンガンなどの開口部が広いマガジンには一気にザラッと流し込めるので便利。
密閉製が高く中が見えるので乾燥剤を一緒に入れて保管用としても便利です。
サバゲの時の飲料は、コンビニに立ち寄ってペットボルを購入したり、フィールドの自動販売機での調達もできます。しかし、荷物になるとはいえハイドレーションやボトルを用意すると、かなりミリタリー感が出て雰囲気も変わります。
みなさんもぜひ一度お試し下さい。
最後に実際の使用例を集めてみました。
ソースバカボンド ハイドレーション
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