東京マルイの次世代電動ガン、HK416はフィールドでもよく見かける人気モデル。
よく飛んでよく当たり、使いやすさもナカナカというよくできた電動ガンです。
しかし、実物からしてそうなのですがカスタムの余地があまりありません。
ハンドガードに4面レイルがあるのでオプションはそれなりに盛れますが、AR系ならではの徹底的なカスタマイズに関してはどうしても劣ってしまいます。
そんな中、ちょっと前に話題となった写真がコレ。
マーク・オーウェン(No Easy Dayの著者で元DEVGRU)のHK416といわれている画像で、レミントン製と思われるハンドガード(RAHG)を装着しています。サプレッサー先端のグラスブレーカーも特徴的ですね。
このHK416用のハンドガードがDYTACからリリースされました。
品名は「416 REM 10.5 Rail」。
今回さばなびでさっそく入手したので、いち早くリポートしてみます。
期待して待っている人は要チェックですよ!
まず、サイズは10.5インチ。
HK416のガスブロックがちょうど隠れる長さです。
素材はアルミ合金で表面はアルマイト仕上げ。今回はブラックですが、他にダークアースもあり。13インチバージョンの発表もありましたが、今回リリースされたのは10.5インチだけです。
香港での現地価格は110USドル前後です。
この突起がHK416用の証。
レシーバー側の凹みにピッタリとハマります。
QDスリングホール。
左右各面に2か所ずつ埋め込まれています。
ここは強靭なスチール製。明るいグレーなのでちょっと目立つかも。
オプションレイル取り付け用のネジ穴。
インサートはないので力任せにねじ込むと、ネジの山がバカになります。要注意。
固定スクリューは六角ボルト。
特殊プラスではないので、通常工具で取り付け・取り外しができます。
下面にはイモネジもあり。
実物にもこれがあるのか分かりませんが。バレルナットを直接固定できます。
付属のオプションレイル。
アルミ製の1スロット用が2個、2スロット用が1つ付属します。
他にバレルナットの位置調整用のアルミシムも同梱されています。
バレルナットは3種類あります。
ハンドガード自体は共通で、バレルナットの種類で対応モデルが異なるパッケージとして発売されています。
さて、今回の組み付けサンプルは東京マルイの次世代HK416D。
このモデルへの取り付け方法を紹介してみます!
まずはアウターバレルの延長部分を取り外します。
普通に逆ネジでひねって回すだけです。
次に特殊プラスの固定ボルトを外しましょう。
先端にビニールテープを巻いたマイナスドライバーやキズ防止に養生したラジオペンチなどを使うのがオススメ。一部のショップからは専用工具も発売されています。
ノーマルのハンドガードを抜きます。
ゆっくりと左右に揺すりながら引き抜くとやりやすいと思います。
ダミーのガスピストンも取り外しましょう。
マズル側に押し込んで、レシーバー側をズラして抜くとラクに外せます。
ガスブロックも取り外します。
2本のピンと1か所のイモネジを外せば・・・
マズル側に引き抜けます。
固い時はプラスチックハンマーでコツコツと叩けばOKです。
さて、次は難関のバレルナット。
ロットによってはネジロック剤が大量についています。そんな時はドライヤーで充分温めてから写真のようなツール(キャッスルナット用)で緩めます。
REMレイルに付属のバレルナットを締め込みましょう。
手で止まるまで回して、最後にモンキーレンチやプライヤーなどでクイッと締め込みます。
アルミ製のバレルナットがゆがむとハンドガードが入らなくなるため、力任せは絶対にNG!
この状態でハンドガードを差し込んで位置の確認をします。
やや固い時は左右にひねりながら差し込んでいくといいでしょう。
奥まで入ったら固定ボルトのネジ穴をチェック。
バレルナットのくぼみが穴の位置に引っかからなければOK。
今回はシムなしでジャストなポジションに収まったのでラッキーでした。
そして今回のキモは、この状態でガスピストンとガスブロックを組み付けること!
普通に組むと「ガスブロック左右のスリングポイント」と「下部の着剣ラグ」を削り落とす必要がありますが、前から差し込むこの方法だと無加工でいけるためです。
ただし、ガスブロックにはネジロック剤を塗っておきましょう。
側面から入れる2本のピンが入れられなくなるため、ネジロックで強度を出すわけです。外に露出せず、大きな力もかからないので構わないのでは?という筆者独自の判断です。
下面のイモネジはハンドガードを数mmずらせば締め込めます。ここにもネジロックを塗っておきましょう。
念のため、ガスブロック自体がちゃんと垂直か確認して下さい。
固定ボルトを締めましょう。
一気に締め込まず、ある程度まで進んだらジワジワと増し締めします。
本体側のネジ山はアルミなので、バカみたいな力で締めたらダメですよ。
最後にイモネジを・・・
これで作業完了。
完成見本はこんな感じ!
上面レイルのみで他はオプションでいいよね!という今風のハンドガード。
スッキリとして握りやすく、左手の自由度が高いのがポイントです。
4面レイルは便利ですが、オプションを盛らないと握りにくいだけでジャマ、しかも素手で握ると手が痛いという人もいます。
純正ハンドガードと比較すると左右幅はほぼ同じ、天地はずいぶん細めに!
重さは純正が332g、416REMが275g。
数値上は60gほどの差しかありませんが、実際に組み付けてみるとかなり軽く、そして持ちやすく感じます。
好みは人それぞれですが、民間ARの世界ではフルレイルのハンドガードは今や少数派になってしまいました。
上部レイルスロットにナンバリングはありません。
スイマセン、筆者は確認できなかったのですが、実物もナンバリングないんでしょうか?
なお、純正ハンドガードでは見られなかったガスピストンがはっきり見えるようになりました。
よりARっぽいシルエットで、シルバーのガスピストンがチラ見え。
ガスブロックのスリングポイントはギリギリ。
Geisseleのハンドガードとはこのあたりが違います。
せっかくなのでACOG風のダットサイトを乗せてみました。
ハンドガードにはあまりオプションを取り付けず、シンプルな状態のほうが似合う気がします。そしてショートバレルではこんな感じ。
また違うイメージになりますね。
皆さんはどう思いますか?
実際に構えてみると・・・
やはり握り込めるハンドガードはいいですね!
状況に応じて左手の位置をスッとずらせるので、サバゲでも非常に使いやすくなりそう。バリケードシューティングやスイッチングがすごくやりやすくなります。
今回はやや変則的な方法ながら、無加工でHK416Dに組み込めました。使用した工具は六角レンチとプライヤー、キャッスルナットレンチのみ。
予想より簡単に装着できたので「ちょっとイメチェンしたい!」「軽くカスタムしたい!」というHK416Dユーザーに広くオススメできます。
国内にも間もなく入荷するでしょうから、興味がある人はぜひどうぞ!
※記事協力:ミナミ
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