戦後最も名の知れた国産拳銃といえば「ニューナンブM60」。
1960年に旧新中央工業で開発された38口径の警察官用リボルバーで、後継となる「M37エアーウェイト」や「M360Jサクラ」はありますが、現在でも第一線で使用されている息の長い拳銃です。
警察マニアを中心に人気が高く、モデルガンやガスガンがモデル化されていますが、「参考にされたといわれるS&W M36よりひと回り大きいフレーム」などを完璧に再現したモデルはないそうです。
今回紹介するM.D.N CORPORATIONの「ニューナンブ回転式けん銃M60」はエアガンではありません。いや、発火機能のあるモデルガンでもなく一部可動のディスプレイモデルです。
しかし、その再現度はかなり高レベル。
警察マニアだけでなくリボルバー好きは注目なのではないでしょうか。
●外観
本体素材はABSキャスト製。ネジ類と弾倉軸、吊紐金具のみ金属製です。
銃身長51mm、S&WのJフレームよりやや大きいサイズ、オーバーサイズの樹脂製グリップなど、ニューナンブM60の特徴をよく再現しています。
ついでなのでマルシン製のM49ボディガードと並べてみました。
よく似ていますが、サイズ感や細部がだいぶ異なります。この微妙な違いがポイントなのです。
●スペック
全長：170mm
銃身長：51mm
重さ：
材質：ABSキャスト
可動部：トリガー、シリンダー
ディスプレイモデル
●バレル
51mm（2インチ）銃身の私服警官・幹部用といわれるモデル。
樹脂製のバレルはライフリングが再現され、インサートのない素通しになっています。
●シリンダー
38口径用のシリンダーも素通し。
弾倉軸によって回転はしますがトリガーやハンマーには連動しません。
付属のダミーカートがスッポリと入ります。
●ダミーカート
真鍮製の38SPLダミーカートが5発付属。
警察では「執行実包」と呼ばれています。
●機関部前面
安全対策のためざっくりと切り欠かれています。
●トリガー
細身のシャープなトリガー。
警察拳銃には欠かせない「安全ゴム」もバッチリ！
●グリップ
厚みがある特徴的なグリップ。
独特の質感も再現されています。
●シリンダーラッチ
シリンダーはスイングアウトしますがラッチは無可動。シリンダーはゴムパーツの弾性で固定します。
独特のフレーム刻印はここに入ります。
●モデル刻印
サイドプレート側にモデル名と使用弾薬の刻印があります。
●付属資料
「実銃取扱説明書」のレプリカと「警視庁警察官けん銃使用及び取扱規程の写し」が付属。雰囲気のある気の利いた資料です。
●パッケージ
外箱はいかにも！というパッケージ。
実物がどういったカタチで納品されていたのか分かりませんが、これは納得の凝りようだと思います。
このように、可動やBB弾の発射はできませんが、その分外観の再現度や細部形状、刻印などはよく再現されています。
観賞用モデルということですが、手にとっていじったり、撮影用としても使えるでしょう。本体内部のスペースに重りを詰めれば重量感も増せます。
ポリスリボルバーでは物足りない！というマニア諸氏にぜひオススメしたいところです。
問い合わせ先：M.D.N CORPORATION
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