サバゲで多用される電動ガンに、ドットサイトやスコープといった光学機器を乗せている人は多いと思います。中でも無倍率のドットサイトは素早く照準できるのでサバゲでは非常に便利。いったん慣れてしまうとノーマルのアイアンサイト(下の写真)にはもう戻れません。
ドットサイトはハーフミラーを使い、LEDなどの光点をターゲットに重ねて狙う照準装置。スコープのようにアイリリーフ(接眼レンズと瞳の距離)や覗き込む角度などに気を使わなくて済むので非常に扱いやすいのが特徴です。
手軽に使えて正確に狙いをつける・・・というと、銃に乗せる以外の用途は思い付きませんが、実はカメラ用のアクセサリとしてもドットサイトがあります。
それがオリンパスの「EE-1」。
カタログにも「外付けドットサイト照準器」とあるように、オリンパス純正オプションのカメラ用ドットサイトです。
用途としては望遠レンズ使用時にフレーミングを補助してくれるとか。確かに超望遠撮影だと、ファインダーや液晶パネルに映るのはアップで切り取られたごく一部。それこそ「どこを狙っているのか分からない」こともあります。
また、動きの早い被写体を望遠レンズで撮ると・・・
このようにアタマやお尻が欠けた状態になってしまうことも・・・。
これを回避できればありがたい限り。
今回はドットサイトつながりということで、このEE-1をレビューしてみます。
本体は折りたたみ収納式。
スライドレバーを動かすとスプリングで展開する一方、使用しない時はコンパクトに折りたたんでおけます。
カメラへの装着(収納時)
ほとんどのカメラに用意されているストロボ用のホットシューに装着します。
写真はミラーレスカメラ「E-PL7」に「M.ZUIKO 75~300mm 4.8~6.7」と合わせて装着した状態。
EE-1のサイズは45W×75H×40Dmm、ジッポーライターよりふた回りほど大きい手のひらサイズです。
展開時はこのくらい。
収納時より15mmほど高くなります。
ほぼ垂直に展開するため、前後左右の寸法は変わりません。
収納は上部を押し下げるだけ。展開状態でのロックはありません。
ドットサイトで見慣れた赤いコーティングの対物レンズ。
左右が空いているので「開放式」になるのでしょうか。展開状態でも防滴構造になっています。
光点は赤いLEDによるもの。
手前側の真下に設置されています。
上下左右の位置調整も可能。
本体側面に電源/輝度調整ダイヤルを装備。
明るさは5段階、クリック感があるダイヤルです。
ドットの位置調整は後端左右のダイヤルにて行います。
クリック感があり、軽い力で操作できます
電源はボタン電池(CR2032)を使用。
電池からの給電になるのでストロボシューがあるカメラであれば、メーカーや機種を選ばず使用できます。
ストロボシューへの装着。
シューに差し込み、ロックダイヤルを回して固定します。しっかりと締め込めばガタはありません。
ただこの時、左右のドット調整ダイヤルに指が触れて回ってしまうことがありました。装着するたびにセンターが合っているかの確認あるいは調整は必須です。
ドットはこんな感じに見えます。
写真は離れた状態なのでドットが大きく見えますが、もう少し近くから見ればドットは小さくなります。
銃用のドットサイトと同じく、両目を開けて使うのが正しい使用方法になります。
念のため(?)エアガンと並べてみました。
レッドドット、上下左右調整可能、ボタン電池使用など共通点も多いです。
では実際に屋外で使ってみましょう!
ボディは「E-PL7」、レンズは「M.ZUIKO 40-150mm f2.8PRO」と1.4倍テレコンバーター「MC-14」を使用しました。
まずこれが広角の撮影画像(35mm換算で120mm相当)
ズームレンズの広角端とはいえ、通常の感覚では中望遠の画角です。
そしてめいっぱいズームした状態の撮影画像(35mm換算で450mm相当)。
三脚に据えての撮影です。
ファインダーや背面液晶で見るとどこを狙っていたのか分からなくなりがちですが、EE-1を覗くとピンポイントで狙うことができました!
ファインダーがなく背面液晶式のミラーレスカメラでは特に有効です。
そしてEE-1が本領を発揮するのは動体撮影。
ゲーム中に激しく動くプレイヤーもファインダーの真ん中にばっちり捉えられます。
サバゲではもちろんですが、野鳥や飛行機、レースなど小さくて素早く動くものを撮る時に威力を発揮してくれるでしょう。
ホットシューがあればオリンパス以外のカメラでも使えるので、動きモノをよく撮る人にはぜひオススメしたいオプションです。
オリンパス公式web
撮影協力:F2PLANT
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