サバゲを始めて電動ガンを購入し、続いて装備一式を揃えたら、次に気になってくるのは無線機ではないでしょうか。
仲のよい友人や募集して集まったチームである程度ゲームに参加したとしましょう。他のチームが無線機を運用しているのを見るとカッコよく思えて無性に欲しくなってしまい、無線機を使っているだけで、うまく連携した動きに見えたりします。
ただ、実際に使う時には最低限のルールを設けないとジャマになったり煩わしくなってしまうのが注意点です。
サバゲで使われる無線機は、資格や免許が不要で誰でも使用できる「特定小電力トランシーバ(特小)」がほとんどです。出力は0.01Wで見通しであれば500mほど先の相手と通信が可能。
使い方は簡単で、チャンネルを合わせて送信ボタン(正しくはPTTあるいはPTTボタンという)を押せばこちらからの通話が可能。他人の会話は特に操作しなくても聞こえます。つまり、チャンネルを合わせておけば、仲間の1人が喋った内容を他の全員が同時に聞けるわけです。
メーカーによってチャンネルの割り振りが異なることがありますが、使用している周波数帯は同じなのでお互いにやりとりができます。
そんな特小はいくつかのメーカーから発売されています。
最初は国産の大手メーカーから選ぶのが◎(写真はアイコムのIC-4300)。
本体サイズやイヤホンジャックの形状、使用電池本数やアクセサリー対応などを考えて選びましょう。
純正アクセサリータイプ
無線機本体だけでも送受信はできますが、サバゲでは両手が使えないと困るのでヘッドセットやハンドマイクは必須。
入手しやすさや使いやすさを考えると、最初は無線機メーカーの純正のアクセサリー(イヤーフック型など)がいいでしょう。
比較的小型でシンプルなものが多く、ゲームで使うには十分な機能を持っています。ただ、ミリタリー感はあまりありません。
インナーイヤータイプ
Z TACTICALのSilynxタイプなどがあり、インナーイヤー方式は両耳ないし片耳で使用します。外部に音が漏れず、小さい声でも聞き取ることが可能。
マイクは骨伝導もしくはそれに準じた送信方法で、イヤホン部に内蔵されているものがほとんど。PTTは大型からスイッチだけの小型のものまでいくつかの種類があります。
ハンドマイク
ハンドマイクは顔の周囲にコードがなくエアガンの取り回しも良好。別にPTTを買い揃えなくても使用できます。
ただ、そのままだと音声が周囲にダダ漏れになり、送信もハンドマイクに向かってやや大きめの声を発する必要があり。
オプションとしてイヤホンを付ければ音声は漏れず、肩口などにハンドマイクを装着しておけば小声でもちゃんと拾ってくれます。
Z TACTICALの「ハンドセットスピーカーマイク」などが入手しやすいでしょう。
イヤーマフタイプ
イヤーマフ型ヘッドセットはミリタリー感が強く、送受信機能のないモデルはタクティカルトレーニングでも多用されています。サバゲでもZ TACTICALの「Comtac II」あたりが入手しやすくユーザーも多いです。
密閉構造なので装着すると周囲の音が聞こえにくくなりますが、さすがにこれでは不自由なので集音マイクで拾った音が内蔵スピーカーから聞こえる仕組みです(実物もレプリカも同様)。もちろん、外部で大きな音があった場合は一時的に音を遮断します。
送信は小型のマイクで行います。
マイク部はフレキシブルアームで保持されるので口の前に持ってくれば小さな声でも送信が可能。もちろん使用にはPTTスイッチの接続が必要です。
オープンイヤータイプ
片耳のみオープンイヤーヘッドセット。防音機能などはありませんが、通気性がよく外部の音も聞き取れるにで使い勝手は良好です。
フレキシブルマイクを口元に置けるのも便利。
これもZ TACTICALを始め数社からレプリカが発売されています。
PTTとコードの処理について
ミリタリータイプのヘッドセットは(ハンドマイク以外)単体では送受信できないので、先に述べたようにPTTスイッチを用意する必要があります。
また、ゲーム中に気になるのがヘッドセットのコードではないでしょうか。
頭部にヘッドセットを取り付けるので、コード類はスマートに処理しておくとストレスがたまりません。
ゲーム中は絶えず首を左右に振って索敵、警戒、射撃などの動作を行うのでコードの処理には気を使いたいところです。
プレートキャリア、チェストリグの着用時は背中側からショルダーストラップなどに這わせると邪魔になりません。
ストラップのバンドやベルクロテープなどに挟み込んで固定するのがオススメです。
余ったコードをまとめるにはいくつかの方法があります。
ベルクロテープ
輪ゴム
ITWウェッブドミネーター
モールウェビングに突っ込んでしまってもいいでしょう。
最後に1つだけ。
無線運用で気を使いたいのが無線機の電池残量です。
電池がなくなりかけるとPTTを押してしゃべっても音声は発信されず、単なる雑音を流し続けることになります。もちろん、この間はそのチャンネルが塞がってしまうので他の人は無線機を使えなくなります。
特小の電池は予想以上に保ちますが、残量確認はこまめにしましょう。
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