2015年4月14日に発売されたPC版『GTA V』。発売初日にデジタル配信版(Steam)だけで100万セールス突破という驚異的な売上を記録。その魅力をお伝えするべく、前回はプロローグを紹介した。今回は「強盗ミッション」に挑戦だ!
映画『ヒート』、『俺たちに明日はない』、『狼たちの午後』あるいは『レザボア・ドッグス』――。アウトローが輝く一大クライム・イベントとして描かれてきた「強盗」シーン。ゲーム界のバイスの殿堂『GTA』シリーズにおいても、プレイヤーの腕前の見せ所となるトップクラスのスリリングなミッションとして登場する。
過去シリーズにおいて、ストーリーモード内で幾度となく描かれてきた「強盗ミッション」が、今作『Ⅴ』では、今年の3月末に行われた「強盗アップデート」により、マルチプレイで楽しめるようになったのだ。
マルチプレイは、ストーリーモード本編の舞台でもあるロス・サントスにて行われる。キャラメイクで自分のお好みのキャラを作ったら、対戦モードから腕相撲のミニゲームまで、多種多様なミッションをこなしながらお金と経験値を稼ぎ、高級車と自分だけの豪邸をゲット。コンクリートジャングルでのサバイバル生活を行いながら、さらなる犯罪者としての高みへと駆け上がっていくのが主な目的だ。
今回は、そんなマルチプレイ内の強盗ミッションにおいて最初にプレイすることになる「フリーサ強盗」をプレイ中の画像とともに紹介しよう。
まずは地味な下見!ワルの道も一歩から
「強盗ミッション」がプレイできるのは、今作におけるマルチプレイモード「GTAオンライン」内でのレベルが12に達してから。レベル12になった時点で、ストーリーモード内でマイケル達をサポートしていたレスターから「強盗ミッション」を受けることができる。強盗の主犯格としてミッションを行う際は計画を練る会議室が必要なため、それなりの広さがある物件を購入しなければいけない。
画像右にいるおっさんがレスター。不謹慎なジョーク(あまり面白くない)を飛ばしまくるのが玉にキズだが、ネットワークの知識を活かした犯罪の腕前はピカイチだ。
ここが今回のミッションで襲撃することになるフリーサ銀行。強盗初心者にはおあつらえ向きの銀行だ。
下見を終えた後、レスターの部下であるペイジという女性が用意してくれた車に乗って、自宅まで帰ればミッションクリア。内容としては超地味な下見ミッションだが、実際にプレイしてみると、そんな地味な作業の中にリアリティあふれる強盗の過程が演出されており、ワクワクさせられる。
逃走車両をギャングから奪え!
下見が終わったら、今度は逃走車両の入手。
高い機動力と、銃弾に耐えられる装甲が逃走車両には必要なため、ギャングの所有する高性能な改造車を盗むことに。ギャングを襲撃して車をかっぱらうなんて、強盗以上に目立つ気がしないでもないが、こんなぶっ飛んだアイデアが出てくるのも本作ならでは。
というわけで、車を盗みにギャングのたまり場を訪れるのだが、当然ギャング側も黙って盗ませるわけがない。激しい銃撃戦が繰り広げられることになるので、しっかりとした準備が必要だ。
数の上で勝る敵集団と対峙する際は、画像のように物陰に隠れることが重要となってくる。物陰から銃のみをつきだして発砲するブラインドショットで敵を倒していくことで、気分が高まってくるぞ。
車を奪取し、追手のギャング達をかわしながら所定の場所へと向かうことになる。
「この時点で目立ちすぎだろ!」なんて心配している余裕はない。ギャング達はいやらしい角度で追突することでこちらの運転を妨害してくるので、高難易度で挑む場合はそれなりのドライビングスキルが必要だろう。
いざ本番!強盗ではスマートで迅速な立ち回りが重要
逃走車両を確保したら、いよいよ銀行強盗の始まりだ。今回のミッションでは、作戦内でハッキングと貸金庫の破壊を担当する「ドリラー」と、貸金庫の破壊中に銀行内の従業員と客に銃を突き付けて黙らせる&車両の運転担当の「ドライバー」に役割が分担されている。強盗ミッション内での役割は「ドリラー」「ドライバー」だけではなく、ミッションによって種類も様々。主犯としてリーダーを務める人間は、どの役割が回ってきてもこなせるようにしておくことが重要だ。今回、筆者はドリラーを務めることに。
ミッション中のコスチュームは、様々なデザインの中からお好みの物をチョイスできる。スマートなスーツ姿でキメるのか、画像のように悪者感むき出しで強盗に臨むかは、プレイヤー次第だ。
準備を整え、いよいよフリーサ銀行へと出発! ドライバーが車両を運転する中でドリラーがやることは、銀行のハッキング作業(下画像)。イライラ棒感覚でマップの中に線を通して行くのだが、これが意外と難しい。失敗すると最初からになってしまうので、相棒に迷惑を掛けないように迅速にやるのが肝要だ。(筆者はモタモタして迷惑をかけた)
いざ強盗開始! 非常ベルが鳴り、一瞬でパニックになる銀行内。ドライバーが客と従業員に銃を突き付けて黙らせている中、ドリラーは貸金庫にドリルで穴を空けなければならない。画像で説明されているように、ドリルの出力調整と押し込み加減を自分で調整しなければならないのだが、この加減がまた難しい! 初めての強盗への緊張もあり、何度もドリルをオーバーヒートさせてしまった。
なんとか貸金庫を開け、お目当てのお金を手に入れたあとは、警察とカーチェイスを繰り広げながら回収地点に向かわなければならない。回収地点では、レスターが安全な逃走手段を確保してくれているらしいが、前も後ろもパトカーに囲まれてるのに安全な手段って……。
と思っていたら、ヘリによって見事に回収された。これにて脱出成功!
リアルゆえに地味な工程の積み重ねが多い強盗ミッションだが、全てはこのケレン味溢れる脱出劇のカタルシスに繋がっている。リアルさと映画的ダイナミックさの絶妙なバランスは、ストーリーモードとマルチプレイに共通する今作の素晴らしいポイントだ。
一仕事終えて……
ざっと紹介させていただいた強盗ミッション、いかがだっただろうか?
今回の「フリーサ強盗」は最初のミッションということもあり、小さめなスケールとなっている。しかし、強盗ミッションはこれだけではない。犯罪者の脱獄支援や、研究所に潜入しての極秘ファイル強奪、そしてさらに大きな銀行の強盗など、どれもエキサイティングなものばかり。デカい仕事ほどリスクが大きいが、もらえるお金と経験値はかなりのもの。『GTAオンライン』でキングを志す人達は、プレイ必須の内容となっている。
次回は、『GTAⅤ』のストーリーミッションの中から、特にサバイバル度の高いおすすめなものを紹介していきたい!
さばなびチェック!
ガン・スリンガーボーイズ 今回のイカすGUNとCAR!
今回使用したブルパップ・ライフル(ゲーム内での名称)は、中国人民解放軍の95式自動歩槍に、M16系列のフロントサイトとフラッシュハイダーをつけたような形状をしている。アサルトライフルの中では威力と連射力が高い方で、低レベルから購入できるわりには非常に頼りになる逸品だ。今作ではサプレッサーや光学照準器などのオプションを銃砲店で購入できるので、お好みの銃器でエンジョイできる。
『グランド・セフト・オート』というタイトルは直訳すると「車両窃盗」という意味になるだけあって、なんといっても本ゲームの主役は車。世界各国の車をベースにしている架空車両が登場するので、そのベース車両探しは銃器以上に楽しい。今回ミッション内で使用した逃走車両は、ゲーム内でカリン社のクルマ(装甲)と呼ばれているモデル。フロント周りの形状からベースはおそらくランサーエボリュションだろう。映画に出てくるような大改造をほどこされているものの、日本車らしい安定した走りを見せてくれる。クルマって名前は身もフタもなさすぎるけど……。
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