【IWA2015】IWA開催直前開催のEnforce Tacって何だ?

■まさに東奔西走!情報は東へ西へ

EnforceTacの会場から。多くの人で賑わうのだがなぜか静寂…

1月のSHOTSHOWが終われば、3月ドイツニュルンベルグで開催されるIWA OUTDOOR CLASICCSに向かうのは、この業界の常。世界の東西を分ける展示会でAirSoftやミリタリー周辺の1年の動向を知るにはこの2つの展示会に出向けば状況が見えてくる。
そんなIWA OUTDOOR CLASICCS2015(以下:IWA)は、今年も3月6日から10日まで開催され、タグラインの通り、実銃、AirSoft、アウトドア、狩猟、など全般にわたって開催され、多くのユーザー層に門戸が開かれている。一方、同時期直前に一般人参加が出来ない玄人向け(ディーラー)の展示会もIWA主宰で開催される。Enforce Tacと呼ばれる展示会である。IWAのようなブースの装飾もあまりなく地味であるが、ミリタリーや警察系、セキュリティー関連を中心にカンファレンスと商談メインの展示会で構成されている。規模も小さく2日しか開催されない。

今回このEnforceTacにも足を運ぶ事になったので、簡単なレポートをお伝えしたいと思う。 サバナビ読者諸兄の方々の気になる部分は、この後開催されるIWAレポートで詳細をお伝えしたい。そのほとんどの企業やメーカーが、IWAにも同時出展するが、中には、Enforce Tacのみと言う出展企業もある。

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5.11やArc’teryxなど見慣れたブースばかり

さて、スーツや軍服の人々でに賑わう会場を見渡せば、 511やArc’teryxなどHKやなどの サバナビの御馴染みのメーカーそろい踏みである。その中でもいわゆるデジタル化も著しい事を感じられずにはいられない。タクティカルなiPhoneケースやiPadケースがでているのも実際にその世界で実用されている証拠のひとつであるなのである。”デジタル化”されいくつかの例見て行こう。

■タクティカルにもデジタル化の波、ガジェット感満載の会場から

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チェストにはiPhoneCaseが…。もちろんこれで様々な作戦をこなすのだろう…

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■LACSのシュミレーションシステム

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LACSは、イタリアの企業。15個程度のセンサーをつけ実際にシュミレーションを行う。トレーニング用でさらに司令官の戦略オペレーションにも役立つ。

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兵士の一挙一投足を見る事が出来る

作戦を実行するとタイムラインで誰がどのポジションで何をしたかが全てログされるという。各自が装着したカメラから映像も伝送され各兵士の視点も手に入る。あくまでもプロフェッショナル用であり、「サバゲーに便利ではないですか?」との質問に「それは面白いが、我々は行わない。近い将来ニーズがあれば…」と回答をもらった。サバゲーに取り入れれば面白いのは必至。

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オプションでドローンを飛ばせば、俯瞰して戦況を見守ることができる!?

■CTC医療システム

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※註、人形ですが生々しいので一部モザイク

CTCMedical社の “Caesar(シーザー:)”は、野外負傷した兵士を緊急救護するためのトレーニング用システム。 Caesarは、負傷した人形とソフトウェアから構成されており、まさにデジタル化された極み。負傷部分の応急手当を実際にシュミレーショントレーニング可能にした。

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人形の目はモニターが埋め込まれていて、正直微妙だが、処置の方法によっては失敗すると患者が大声を上げて「泣き叫ぶ」というオプションが何とも生々しい。一秒の迷いが死につながる等、一刻を争うこそシュミレーションでもリアルに近づけているとこの事。その手術のログは、iPadに転送され、各種ログが記録されフィードバックが取得可能だ。

■ドローン群雄割拠

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最近話題のドローン。ドローンに関するブースも幾つも見られた。その中でもProxdynamics社のPD-100は、カメラ内蔵で重量18gという手の中におさまる非常に小さな筐体。

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前線で偵察用に使用するドローンで実際にNATOをはじめ採用されていると言う。コントロールはタブレットと専用コントローラで行う。

■KOWA FullHDの監視カメラ

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日本の光学メーカーからKOWAが初出展。今回展示しているのは高感度監視カメラ。これまで暗視カメラと言うと色要素の無い、モノクロか緑。最近になりカラーで対応できる暗視用カメラも出現したが、VGA(800X600)サイズである。しかしながらKOWAが発表したSC200PK1Cは、フルHDに対応している。0.005Luxの中(暗闇相当)でも日中のような明るさで撮影可能と言う。出力にはHD-SDIと言う業務レベルでも対応可能なインターフェースを実装している。

■そして特殊装甲車両も各種!

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会場には大型重機車両の展示も多い。IWAでは展示予定の無いYAMAHAもいくつか展示。YAMAHAの船外機の簡易ボートや雪上用のバイクの展示が…。中にはカスタマイズを施した特殊装甲仕様の車両がいくつも展示。
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カズタマイズと言えば、エンジン性能をアップしたりデコレーションをするのが常ですが、やはりありました。自動車を警護用にカスタマイズして装甲車!にカスタマイズするサービスを展開する Achleitner社。会場に展示されていたのは、フロント、サイド、リアからの攻撃からも守ると鉄壁仕様に様変わりしたトヨタのランドクルーザー200。お値段は、車種問わずその都度装甲レベルに応じて、見積もり次第。その横にはさらなる装甲車が…。

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一見普通のトヨタランドクルーザー200。実は撃たれ強いw子!

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黙々と参加者が商談を進める”Enforce Tac”にややたじろぎながらも、タクティカルの世界の潮流を垣間みる事が出来たように思う。明日からのIWA2015では、さらなるお宝を目指してリポートして行くので乞うご期待!

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TOM LEE

いつも腹ぺこ。興味のあるもには何でも喰らいつく在野の編集者。幼少の頃から人生とはサバイバルと標榜し、紆余曲折をし”さばなび”に流れ着く。趣味は、盆栽とゴミを出さながモットーのミニマム装備でのキャンプ。でもカレーは中辛です。

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