サバゲで使われる電動ガンは、文字通り電気とモーターで駆動します。
直接的なパワーソースはシリンダーとピストンで圧縮した空気ですが、そのピストンを圧縮するモーターを駆動させるにはバッテリーが必要。
逆にいえば、充電されているバッテリーがあれば撃てます。
今回は電動ガンの必需品であるバッテリーの種類とその使い方を紹介します。
ニッケル水素バッテリー
ちょっと前まではみんな使っていたニッケル水素バッテリー。信じられないようなムチャな使い方をしない限りは安全性が高く扱いやすいバッテリーです。
東京マルイの純正品は3つのサイズ(種類)があり、どれも電圧は8.4Vです。
ミニSバッテリー
俗にいうミニバッテリー。容量は1,300mAhで1,000~2,000発くらい撃てます(銃によって異なります)。
ブロック状なので多くの電動ガンに対応しています。
AKバッテリー
細長い1本の状態のバッテリー。バッテリー収納スペースがあまりないAKや89式にはこれを使います。
容量はミニSバッテリーと同じ1,300mAhです。
SOPMODバッテリー
次世代電動ガンのM4やHK416に対応した専用バッテリー。
容量は同じく1,300mAhで、ワンタッチ接続の簡便さがポイントです。
ニッケル水素バッテリーの特徴
●安全性が高い
過放電や過充電でも燃えません。
ニッケル水素バッテリーの問題点
●長期放置に弱い
月に1回は充放電しないと使えなくなります。
●寒さに弱い
冬などキンキンに冷えた状態だと動きません。
●使用不能になりやすい
8.4Vの中身は1.2Vのセル(電池)が7本直列に入っていますが、その中で1個でもおかしくなると、充電器は「このバッテリーはダメ」と判断して使えなくなってしまいます。
リチウムポリマーバッテリー
ここ数年で一気に普及したのがリポバッテリー。缶ではなくレトルトカレーみたいなアルミチューブの中に電解物質が封入されていてさまざまなサイズがあります。使う時は電圧は7.4Vのものを選びましょう。
サイズあたりの容量も多く大電流が流せるのもポイントです。
ちなみに、東京マルイの電動ガンはリポバッテリーの使用を考慮していないため、リポを使ってどこか壊れても修理できない可能性があります。あくまで使用は自己責任!
7.4V ミニバッテリーサイズ
2,250mAhと同サイズのニッケル水素バッテリーの約2倍の容量。フルオートのサイクルやトリガーレスポンスもアップします。
7.4V スリムタイプバッテリー
容量は800mAhですが、AR(M4)のバッファーチューブ内にすっぽり収まる小型サイズ。AR(M4)以外にもさまざまな銃に入る便利なサイズです。
7.4V EF1350mAh AKタイプバッテリー
AKバッテリーの互換品。89式やMK5Kにも使えます。
リポバッテリーの特徴
●大電流
20Cや30Cといった数値がありますが、この数値が大きいほど一気に流れる電流が大きいということ。電圧は同じでもフルオートのサイクルが上がります。
●管理がラク
完全に放電しなければ数か月放置しても再充電すればまた使えます。
リポバッテリーの問題点
●過充放電で燃える
リチウムは可燃物質。過放電や過充電で異常をきたすとアルミパック内で膨らみ、それ以上酷使すると爆発して炎上します(水をかけても消えません)。充電は必ず目が届く場所で、金属缶や陶器といった耐火容器の中で行うと安心です。
というわけで、ゲーム中に異常を感じたらすぐに使用を中止して下さい。
また、膨らんだリポバッテリーはゴミとして捨てず、買ったショップに持ち込んで処分してもらいましょう。
●スイッチの寿命が短い
大電流が流れるのでメカボックス内部のスイッチ端子が焼けます。これが焼けると撃てなくなるので定期的なチェックや交換が必要です。
メーカー修理を断られる場合もあるので自己責任で使用しましょう。
バッテリーの充電方法
ニッケル水素バッテリーでもリポバッテリーでも専用の充電器を使うのがまず大前提。
共用できる充電器もありますが、その場合はそのバッテリー用のモードに確実に切り替えて下さい。ニッケル水素バッテリー用のモードでリポバッテリーを充電すると火を吹きます(東京消防庁が警告を出しています)。
何はなくとも充電器のマニュアルをよく読んでから充電して下さい。また、充電完了の合図(LEDやブザー)があったら、すぐにバッテリーを取り外しましょう。
特にリポバッテリーはバランス端子(小さい方のコネクタ)を使う充電器もあるのでマニュアルをよく読んでおきましょう。
●バッテリーの交換タイミング
普通に電動ガンにつないで撃ち、電動ガンが動かなくなったら新しいバッテリーに交換すればOKです。自分の銃でどれくらい撃てるかだいたい予測がつくのであれば、「そろそろかな」というタイミングで前もって交換しておくのもありです。
コネクタはプラスマイナスを逆接できないので、間違えて逆につながることはありません。
いったん止まったバッテリーでもしばらく待つとまた撃てたりしますが、これを繰り返すとバッテリー容量をギリギリまで使い切ってしまい、もう二度と充電できなくなることがあります。やめておきましょう。
●バッテリーの充電が怖い人は・・・
バッテリーを充電するのが怖いという人もいます。
そんな人は、海外の輸入品などではなく日本語で書いてある説明書が付属したものを使用するのがおすすめ。バッテリーや充電器の説明書をよく読んで、そこに書いてある通りに取り扱って下さい。マニュアル通りに充電すれば燃えたり爆発することはありません。
電気製品であるバッテリーは充電や保管が面倒ですが、やることはスマホの充電と変わりません。使っていると劣化して容量が減ってくるのもスマホと同じです。
保管時に完全放電しないようにだけ注意しておけば、ムダに買い換えることもなく、結果的にコストが掛からず安全にサバゲが楽しめます。
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