技術の進化は軍事の歴史!軍事の場面で開発・採用されたのち、日常生活に下りてきた「ミリタリーウォッチ」。感度の高いさばなび読者ならご存知の数々に加え、まだあまり知られていないブランドや、たとえミルスペックをクリアしていないものでも気軽に使えるオススメをまとめてみました。第一弾のラインナップはこちら!
【カシオ】
トップバッターはやっぱり誰もが知る国内ブランド「カシオ」でしょう。
若者のファション腕時計として一世風靡をしたこのG-SHOCKシリーズ、いまも新製品が続々発表されています。世界の特殊部隊・警察・パイロットに圧倒的支持を集めた理由は、兵士の高いとはいえない給与でも購入できる価格とタフネスのバランス!写真は今月発売予定の「AWG-M100F-1CJR」。わずかな光で充電可能な「タフソーラー」や、世界6局の電波受信が可能な「マルチバンド6」を搭載。
→G-SHOCK公式HP
【SUUNTO】
フィンランド発、ヨーロッパでも知名度抜群の「スント」。過酷な状況下での耐久性を備えた「SUUNTO VECTOR MILITARY」。なんとこれ、1998年に登場した世界初(!)の腕時計型アウトドアウォッチ。知ってました?
→SUUNTO.JP
【Traser】
スイスmb-microtec社のオリジナルブランド「Traser」。アメリカ国防省の定める最新規格MIL-PRF-46374Gの仕様に基づいて開発されたTYPE6 MIL-Gをベースにした2014年の新作。昼夜を問わず自発光をできるためのトリチウム・ガス搭載で可認性もバッチリ!一般の蛍光塗料の100倍の明るさ。→Traser.jp
【MARATHON】
カナダで設立され、現在この会社のみがアメリカ軍にリストウォッチを製造・支給している「MARATHON」。文字盤にU.S. GOVERNMENTの文字がありますね。アメリカ政府の所有とわかる内容が入っていてはまずい任務に遂行する場合、または他国の政府に納められる場合にのみこの表記がないものが生産されます。すべてスイスの工房で製造され、写真は左右非対称形状が特徴の「MILITARY NAVIGATOR」。前述のトリチウムももちろん搭載。
→MARATHON
【TIMEX】
低価格で手の伸ばしやすい大衆向けで知られるアメリカの時計メーカー「TIMEX」。なかでもこの「CAMPER」シリーズは一度は目にしたことがあるはず。1854年創業と歴史は古く、国産ブランド愛用のアピール目的にビル・クリントンが就任演説で着用したので有名ですね。ナイロンストラップに通常の蓄光針、際立ったハイテク機能はないものの、だからこそベトナム戦争時に各軍に納品される最低限の必要性。なんと6,800円(税抜)!
→Timex Japan
【Luminox】
世界で最も厳格な基準といわれる米軍仕様書MILスペック(MIL-46374F)をクリアしている、すべての米軍隊の仕様書に準拠した製品群を開発している「Luminox」。もうこれだけでどれだけ本気かわかります。米海軍特殊部隊SEALS、SWATなどで実際に採用されているためアメリカ映画やドラマの中で使用される頻度が高いことでも有名ですね。社名の通りルミナイトシステムで広く名を知られるようになり、陸・海・空、さらには宇宙(!)までカバーするラインナップも魅力!
→Luminox.com
【MTM】
先述の数社と比べると聞きなれないであろう「MTM」。MULTI TIME MACHINEの頭文字をとったこの会社は2002年、現役兵士からの実際の要望に応え数年の開発期間を経て「MTM SPECIAL OPS HAWK」を誕生させた。現在では様々なラインをそろえ写真のような「Caouflage」シリーズもある。「24」「トランスフォーマー」など、映画やドラマでも多数使用されています。
→http://www.specialopswatch.com
【Hamilton】
ゴリゴリのミリタリーウォッチというわけではないものの、根強いファンを持つ「Hamilton」。写真の「カーキ フィールド」は、1940年代に製作されたハミルトンのミリタリーウォッチがルーツ。かなりカジュアルではあるものの視認性に優れた文字盤、反射を防ぐサンドフィニッシュ・ケース、軽量なボディなど究極のフィールドで必要とするベーシックなノウハウを投入した本格フィールド・ウォッチ。
→Hamiltonwatch.com
【セイコー】
やや番外編な感はありますが、個人的に頑張って欲しい国産メーカー「セイコー」。スーツ姿のビジネスマンやOLたちが使うイメージですが、アウトドア向け製品もこのとおり。写真の「PROSPEC ランドマスター 陸 SBD005」は、80歳にして、エベレスト登頂に成功した三浦雄一郎氏が、登頂成功のために監修した本格アドベンチャーウオッチ!ロープ等の引っ掛かりを防ぎ、手首の動きを妨げないよう、りゅうずが12時位置に配置されてます。視認性に配慮した見やすい針、充電量が一目でわかる機能も。深海でも宇宙でも動き続けるって・・・セイコーはじまった!
→セイコー
いかがでしたか?第一弾はみなさまご存知の有名ブランドが主でしたが、第二弾はもっとより深い世界のミリタリーウォッチブランドの世界を掘り下げちゃいます。お楽しみに!