【本物ですか?いいえ、ダンボールです】さばなびで話題のダンボールでライフル作っちゃう女子、大野萌菜美さんインタビュー!

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以前のさばなびでの記事(ダンボール女子大生が作ったSOPMOD M4がカッコイイ!と話題に)でご紹介させていただいた、「ダンボール女子」こと大野萌菜美さん。さばなび読者からの反響が非常によかったため、なんと今回はオタキングの名で知られる岡田斗司夫さんのオフィスの一室をお借りしてインタビューさせていただきました!
素朴でかわいい印象の彼女の手から生み出される無骨で力強い作品の数々を紹介していただきながら、そこに至るまでの経緯を探ってきました。彼女、面白いです。

エヴァに関わりたかったのがすべての始まり

「中学時代からエヴァンゲリオンのファンで、とにかくエヴァに関わりたい一心で大学も庵野さんの通われた大阪芸大に決めたんです。大学2年生の冬休み、カイカイキキ(アーティスト村上隆氏が代表の企業)で半年くらいアルバイトして。4年生の冬休みには海洋堂でアルバイトもしましたね。東京に来て初めての仕事は、ライダー劇場版のスーツ作りをする会社でしたが年配の職人さんがなかなか気難しくて・・・。」

インタビューして数分後にはもう出てきた、男ゴコロをくすぐる単語の数々。さて、ダンボールという素材を手にしたきっかけは何だったのでしょうか。

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「大学のアニメーションコースの選択で、ペーパー、立体、3Dのうち私は立体を選んだんですけども、300人中3人しか生徒がいなくて。これでは協力してなにか作るにもできない、興味のあったコマ撮りを作るのにお金もかかる。そのときあったアマゾンのダンボールを見て背景のセットくらいは作れないかと思ったんです。」

それから始まったダンボール一色でのクラフトマン人生。さばなび読者の目を惹きつけたこのSOPMOD M4は1月24日(土)公開の映画、「アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊」の配給会社からの依頼で作った一品。ちなみに制作日数は一週間とのこと。それにしてもこの精巧さ!原寸大ですよ!

M4全体02

M4上部

M4細部2

「かわいいもの」が好き。その中に戦車とかロボとか

創作意欲をかきたてるモチーフの共通点などはあるのでしょうかとの問いに、返ってきた答えは「かわいいもの」。え?ライフルとか戦車が「かわいいもの」?

「こう、戦車のキャタピラは1個ないと全然動かない、ただの鉄の塊なんだと思ったらもうかわいくて(笑)。その『かわいい』の中に戦車もロボも入っているという感じです。」
この趣味嗜好はてっきりご兄弟からの影響かと思いきや、
「いえ全然。弟がいるんですけど、まったく理解してくれませんね(笑)。」

戦車03

夢はなんでもできるアーティスト。実写の映画も

それにしてもこの再現度。戦車の脇にあるひものようなものは、ダンボールを薄くはがしそれを「こより」のようによって作られてます。着色は一切せず、ラッカーも塗らず、接着は木工用ボンドのみというこだわり。いまはそのスキルを活かして定期的にワークショップを開催しています(詳細は下部を参照)。さて、そんな大野さん。今後の目標と夢を教えていただけますか?

「ここ1〜2年のうちに、人間の体を全部ダンボールで再現できたらなと思っています。その後には個展をやりたいです。3年以内で海外で個展やりたいですね、とくにニューヨークで!NY、かっこいいじゃないですかだって!(笑)。将来的にはアーティストになりたいんです。いまはダンボール使ってますけど、鉄を使ったり、実写の映画を撮りたいですね。今は映画を観る日々です。最近ではジャージーボーイズっていうのが良かったです。」

戦車02

ガンダムと一緒

すぐそこにあるものでものづくり。広めたい

つぎつぎに語られる大野さんの熱い思い。

「最近の文化は『ものを買って使う文化』だと思うんです。そうじゃなくて、そぐそこにある身近な素材であるダンボールを丸めるだけでこうなるよ!っていうモノづくりを広めたいです。サッと描いた絵が何十万!? という現代アートにちょっと偏見がありまして(笑)、でもオノ・ヨーコさんみたいに活動がアートになっていければいいですね。」

謙虚な語り口で、聞き応えのあるお話が絶え間なくあふれ出て、あっというまに予定の2時間は終了。ちなみにまだサバゲーは未経験という大野さん。でも機会があればやってみたいというお言葉をいただけたのですぐにでもお誘いします(笑)。大野さん直々のダンボールクラフトを学べるワークショップはこちら!小学生からご年配の方まで幅広く参加されています。

ワークショップ

「大野萌菜美から直に学ぶ!ダンボール戦車ワークショップ」

制作戦車:ドイツヤクトタイガーかドイツティーガー戦車(どちらか1台)
サイズ:1/25スケール
講師:大野萌菜美@ダンボール女子
日時:前編2/15(日)、後編2/22(日)
場所:ワニスタ
(東京都台東区元浅草1-15-9 地下鉄 稲荷町・新御徒町より徒歩3分)
時間:午後1時〜4時
費用:前編・後編の合計6,000円+材料費1,500円で、7,500円になります。
(材料費・税込み)当日現金でお支払い下さい。

以下の工具は持参してください。
・ハサミ
・カッター
・木工用ボンド
・筆記用具
<あると便利な工具>
・カッターマット
・マスキングテープ
・ピンセット
・定規

ダンボールはすでにパーツ状態にカット済み。 小学生の図工と同程度の工作レベルです。 加工になれるまでは戸惑うかもしれませんが、どなたでも完成させることが出来ます。ワークショップは1回あたり、各2〜3時間程度の参加になります。

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また、NHK文化教室@青山で「ダンボール戦車を作るワークショップ」を受講いただいた方とワニスタで「ダンボール戦車をつくるワークショップ」を受講いただいた方へ!お待たせいたしました!補習を行います。 内容はディテールパーツなどを制作し、よりカッコいい戦車にしていきます。日時は上記と同じ範囲であればいつでも参加OKです。材料のダンボールはこちらで用意いたします。工具などの持ち物も上記と同じです。

参加費:1回 3,000円  当日現金でお支払い下さい。

申し込みについては、下記ご本人SNSへコンタクト、またはブログのコメントにて直接ご連絡ください。

こんな女の子がいたなんて・・・目が離せない!

大野@ダンボール女子
https://twitter.com/mbrid02

Facebookページ
https://www.facebook.com/monami.ohno

大野萌菜美のダンボール女子ブログ
http://ameblo.jp/ohnomonami/

牛浜 のぶ子

前職は広告系企業に勤務。取材やまとめ記事の他、海外留学の経験を武器に、海外記事、翻訳記事の作成なども担当。魅力ある文章を書くことを心がけていますので、皆様が読んで楽しい!記事をお届けできるよう日々努力中です。

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