陸上自衛隊の中でも精鋭中の精鋭といえば、習志野駐屯地に配備されている第1空挺団。
昨年、第1空挺団のどういうところがスゴいのかをライター・綾部綾さんに全5回(1、2、3、4、5)に分けて取材&レポートしてもらいました。
すごさはとてもひと言でまとめられるものではないので、詳細は綾部さんのレポートに譲るとして、今回は平成27年の降下訓練始めの様子をダイジェストでご紹介しましょう!
まず大前提として知って頂きたいのは、パラシュートで降りるのは見た目や一般的なイメージよりも衝撃が強いということ。
↓空挺降下の動画も付けておきますね
[youtube]http://youtu.be/FibKfuO7LMY[/youtube]
どれくらいかというと、2階から飛び降りるのと同じくらいの衝撃。
ちょっと家の外に出て確認してもらえれば分かると思いますが、結構高いですよね。
さらに60kg近い装備品などの重さも加わります。
ちなみに飛び降りる高さは3,000mだったり、1万mと想像もつかない高さ。
そこから新幹線よりも速いスピードで飛んでいるヘリコプターや飛行機から飛び降りて、目的地へとしっかりと無事に着地するわけですからシロウト考えでもスゴいことが分かります。
前置きが長くなってしまったので、早速本題へ。
自衛隊イベントに足を運んだことがない人だと、「毎年、内容は一緒でしょ?」と思うのは当然のこと。
同じ内容のものを毎年見て、楽しいの?と素朴な疑問を持つこともあるかと思います。
しかし、歌舞伎や落語、お芝居と同様で、同じ演目だとしてもそこは“ライブ”。
天候や気象条件により、急遽中止される訓練があったり、見せ方や演出も毎年見ていると違いに気づけます。
また、新たな装備が加わったり、訓練内容に微妙な変化があったりもするので、見学回数が増えれば、増えるほど新たな発見があるのです!
今年の象徴的な部分としては、先日、お伝えした本気過ぎる車両の擬装ですね(笑)
ちなみに昨年は、ここまで気合いが入ったものはありませんでしたが、戦車や装甲車にいたるまでさまざまな陸上装備に簡単な擬装が施されていました。
↓こちらは2014年の降下訓練始めに参加した陸上装備。
そして↓こちらが今年の10式戦車。擬装なし!
今年の動画は↓コチラです!
[youtube]http://youtu.be/QN7ibjQ26Ow[/youtube]
バイクの擬装も去年とは異なりました。
2014年は実際の草などを使った擬装でしたが…
今年は、麻袋のような布っぽいものを貼り付けていました。
車両の擬装方法にもいろいろあるんだなぁという発見がありました。
サバゲーにも応用できるかも!?
ちなみにヘリから降りて、豪快なジャンプの様子と安定したライディングはさすが精鋭部隊!とリスペクトせずにはいられません。
[youtube]http://youtu.be/zrqkKHRuxZo[/youtube]
隊員も、去年は本物草を使った擬装でしたが、
今年は、演習場の色に馴染みまくったギリースーツでした。
ヘリから飛び降りて、展開するシーンはかっこよかった~!
[youtube]http://youtu.be/2VWbQhfUMIA[/youtube]
伏せるともう肉眼ではかなり判別が難しくなります。
ちなみにこんもりしている場所に2名の隊員がいます。
また、新型のパラ-シュートが導入されたことで、これまで航空機の片側からのみの降下だったのが、両側から降下可能になったそうです。
この辺はさすがに見ているだけでは分かりませんが、会場では解説をスピーカーから流してくれているので心配いりません。
そして訓示を行った防衛大臣は、陸上自衛隊出身で、レンジャー教官を務めていた経歴を持つ中谷元防衛大臣。
昨年は、小野寺五典衆議院議員が防衛大臣でしたね。
また、今年はしれっと87式自走高射機関砲が参加。
毎年8月に行われる総合火力演習(総火演)では、停まっているところを見ることが多い87式自走高射機関砲が走っていました!
↓動画を見ると、思いの外、早く走ることにビックリ。
[youtube]http://youtu.be/KBr3-KIcEZc[/youtube]
そんな感じで、今年もいろいろと見どころのある「降下訓練始め」でした!
次回は、さばなび編集部が見つけた&気づいた&体験した「降下訓練始め」番外編をお伝えします!
撮影:永野まさる、さばなび編集部
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