以前にも発売をお伝えしたDYTACの「BRAVO Rail」。
【エアガンパーツ】超軽量Key-Mod!BCMのKMRレプリカがDYTACからリリース!
BCMのKMRレプリカということで期待していた人も多かったらしく話題になった新製品でした。実際、最近のタクティカルな民間ARによく装着されていますね。
そんなDYTACのBRAVO Rail、さばなびでさっそく調達しましたのでご紹介を。
それだけではなく、実際に筆者私物のARに装着してみたので、インストールガイドも合わせてご覧下さい。
まずは外観のチェックから。
今回手配したのは10、13、15インチの3サイズ。写真のようにDEとブラックの2色があります(実物のKMRはブラックしかなかったような・・・?)。
ラインナップには他に9インチもありますが、今回はこの3サイズにしました。
重さは175g(10インチ)、215g(13インチ)、240g(15インチ)と超軽量(バレルナット含まず)。マグネシウム合金製の実物よりは重いですが、手に取るとビックリするくらい軽いです。
表面は塗装仕上げっぽく、角がちょっとハゲやすいような・・・(特にDEカラー)。というか、実物はシワシワのちりめん塗装っぽい仕上げなので、そこが気になっちゃう人はどうしようもありません。これはこれで・・・と納得しましょうw。
今回はDEカラーの10インチを見本に説明していきます。
付属品
基本的に専用バレルナット、それを留めるネジと回り止めといったところ。
ラインナップには電動ガン用(マルイ用)とPTW/GBB用がありますが、両者の違いはバレルナット(のネジピッチ)だけです。
なお、これらのパーツは実物のKMRでは以下のような名称になっています。
KMRのクロスボルトは片方だけ頭が花型になっていて、もう片方のボルトを凹みにネジ込んで緩み防止になっていますが、さすがにそこまでは再現されていません。
ちなみにこのようにレイルのすぐ下(ハンドガードの上がわ)で締め込む理由は、歪みにくく均等に締め付ける力がかかるためだそうです。へぇー。
Key-Modホール
レプリカのKey-Modハンドガードで最大のチェックポイントがこのホールでしょう。
実物は細い部分のウラ側がさらって薄くなっていますが、エアガンで再現されていたのは(たぶん)PTSのMega Arms MKM(ガスブロ)だけでした。
しかし、このBRAVO Railはちゃんと段差があって薄くなっています!
面自体の厚みは1.7~1.8mmありますが、薄いホールには実物のKey-Modアクセサリが装着できます。
KMRの特徴である内側の丸断面も再現。
外側は八角形なのに内側が丸、そして八角形の角に厚みがあるというのもバッチリ再現されています。
タダでさえ薄くて凹みやすいKey-Modハンドガードですが、内側の円形状によって外から加わる力を分散しているそうです。
このように一見するといいデキのBRAVO Railですが、肝心の組み込みはどうなのか気になりますよね。
そこで実際に組んでみました。
組み込みに使ったのは15インチのBKモデル、バレルナットは電動ガン用ピッチのものです。
BRAVO Railの組み込み
素材としたアッパーはVFCのSR635用。フォワードアシストノブやデフレクターのないツルッとした外観です。
チャージングハンドルはVFCのSPR用、ポートカバーもVFCのHK416用(ガスブロ用)。ポートカバーは閉めっぱなしに設定するので裏側の突起を切り飛ばしてあります。ダミーボルトカバーは入れません。
VFCは各パーツの単品販売が充実しているので、こうやってバラで好きなパーツを調達できるわけです。
それともう1つ理由があって、筆者のVFC・MK.12SPR(改)の交換用アッパーにするためでもあります。
まずはアウターバレルを固定します。
アッパーにバレルを差し込み、バレルナットを締め込んで固定しましょう。
使用したアウターバレルはDYTACの16インチ・ライフルレングス。アルミ製のワンピースタイプです。
バレルを差し込む際、シムはバレルとアッパーの間に1枚、バレルとバレルナットの間に3枚ほど入れてガタを解消してあります。ここは使うバレルに合わせて微調整して下さい。
最後は工具で締めましょう。
バレルナットはスチール製ですが極端に力をかけるのはNG。グッと軽く力を込めるくらいでOKです。
ネジロック剤は特に付けなくても大丈夫なはず。
ガスブロックとガスチューブをマズル側から差し込みます。
ガスチューブはアウターバレルに付属のものですが、ピン穴がナナメに空いていたのでまっすぐ空け直しました。
ガスブロックはDYTACのアルミ製でBCMの星マーク入りを採用。BCMのこのガスブロックは本当はパーカー色ですが、ワンポイントで目立たせたかったのでシルバーにしました。
いったんハンドガードを差し込んで「合い」をチェックします。
ハンドガードをまっすぐ差し込んで段差やスキマを確認すると・・・。
アッパーとの段差はほんのちょっと。許容範囲と判断したので特に修正はしていません。
同時にクロスボルトの入る穴も真横からまっすぐ見て、バレルナットの段差に干渉しないか確認しておきましょう。
もし当たりそうであれば、シムの量を増減してバレルナットの前後の位置を合わせます。
回り止めのインデックスプレート。
写真のように差し込んで再びアッパーに合わせますが・・・・・。
所定の位置に合わずに差し込めません!
本来は飛び出た「耳」の部分がレイル直下の凹みにハマるはず。これは削ってどうこうできるレベルではないような・・・・。うむむ。
ガスブロやPTWの寸法に合わせちゃったのでしょうか。
というわけで、インデックスプレートを変形させて強引に合わせました。
「耳」を写真のように、根元の部分からちょっとだけ開きます。
軟鉄なのでペンチなどで簡単に曲げられますが、ボキッと折らないよう慎重に曲げて下さい。
この状態でハンドガードを差し込んで、とりあえずクロスボルトを締めます。
完全に締め込まず、位置決めのため8割ほどの強さにしておくのがコツです。
クロスボルトのネジ込みが固かったので・・・。
外してみるとバレルナットに干渉。そこで、この部分を棒ヤスリで削りました。
固くてもネジが回るようなら0.1~0.2mmほど削ればボルトがスルッと通るようになるはずです。
曲げたインデックスプレートを戻しましょう。
とっても力ワザですが、ハンマーで叩いてアッパーに添わせました。
3mmくらいのポンチを当ててアッパーに傷を付けないよう慎重にコンコンと叩きましょう。この時、アッパーとハンドガードをまたぐようにワンピースのスコープマウントなどを乗せておくと、叩いた時にズレたり回転しにくくなります。
どうでしょう。結構それなりに見えるようになったと思いませんか?
叩いたところは銀色になって目立つので、軽くブルー液で染めてゴマかします。
なお、今回入手した3つとも、インデックスプレートは同様にズレていてハマりませんでした。
ここがBRAVO Railの取り付けの最大の山場かも?
さて。
クロスボルトを本締めしたら、バレルとハンドガードがまっすぐかどうか確認します。
正面から見るとバッチリとセンターに!
ここで曲がっていると修正が面倒なので非常に助かりました。
フラッシュハイダーを取り付けます。
DYTACのバレルは14mm逆ネジなのでいろいろ選べますが、今回はシンプルでショートなBattleCOMPタイプにしてみました。民間ARなので何でもアリっちゃアリなんですが、個人的にKACやAACのハイダーはちょっと違う気がします。BEとかgrriffinとかでも似合いそうかな?
欲を言えば、どこかのメーカーでBCMタイプのハイダー出して!と思いますが。
というわけで組み込み完了。
異様にスラっとした16インチアッパーの完成です。
しかもめちゃくちゃ軽い!
では。手持ちのVFC製AR(MK.12Mod.1)のアッパーと交換してみます。
元のSPRの面影はレシーバーしかありませんが、このURX4のアッパーごとまるっと交換。
VFCのAR系はどのモデルも(基本的に)無加工で交換できるのでいろいろと組み替えて遊べます。
バレルは16インチ→16インチと長さは変わらないので、インナーバレルやHOPチャンバーはそのまま利用可能。バッテリーもストックインなので配線の手間なくワンタッチで交換できました。
ちなみにハンドガードの外径は、BRAVO Railが38.7mm、URX4が42mm。数値にするとわずかですが、握った時の印象はまるで別物のように違います。
上下レシーバーの色が違ってしまいました。
SPRはM16A1ロワーなので明るいグレー。SR635アッパーは真っ黒なのでこの通り。
個人的には「いかにも載せ替えました感」があって気にならず、むしろいい!と思います。
そして薄いKey-Modホールの本領発揮。
実物のKey-Mod用ライトマウントがジャストで装着できました。
アクセサリー類を移植して完成!
はい、スラっとした民間ARのできあがりです。
M16A1ロワーなので民間も何もあったもんじゃありませんが、「古い放出品のM16ロワーを現代的にアップデートして大事に使ってる」という脳内設定でカンベンして下さい。
BRAVO Railとアルミバレル、先端のBattleCompハイダーも軽いので、構えると圧倒的な軽快さが!
正直、長いのにこれほど取り回しやすいとは思いませんでした。
ARは軽さが利点なので、この手のカスタマイズは理にかなっているはず。
いかがでしょうか。
オマケ
10インチバージョンも組み込んでみたら・・・
こちらは以前に記事で紹介したガイズリータイプのハンドガードを組み込んだ10.5インチバレルの電動AR。
これもBRAVO Railに差し替えてみました。
ちょっとハイダーが奥まってしまいましたが、これはこれでバランスいいのではないでしょうか。
ただ、Key-Modホールが薄いのは前述の通りですが、IRON AIRSOFTのURX4用ハンドパネルがカタカタとして固定できません。KMR用のハンドパネル欲しいなぁ。
結果的に短くて非常に軽いという実にサバゲ向きの仕上がりになりました。個人的にはDEカラーとブラックがミックス状態が「撃てりゃいいんだyo!」というアメリカンな感じで気に入っています。
まとめると、「軽い」「長さのバリエーションが豊富」「Key-Modホールが薄くてリアル」など、非常にデキのいいハンドガードと断言できます(組み込みはちょっと面倒かもしれませんが)。
そして何よりBCM・KMRの現状唯一のエアガン用レプリカ!
国内にも正式に入荷し始めたようで、12,000~15,000円前後で購入できるようです。
お好きな人はぜひとも手に入れておきたい一品だと思いますよ。
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