【初心者応援企画】ぼっちでサバゲーに行くと、実際問題どんな感じ? サバゲー歴6年、初めてたった1人でサバゲーに行ってきた…

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サバゲーフィールドの定例会の告知などで、「1人での参加もOK!」なんて書かれているのをよく見かけます。
さばなびでも、「1人でも他の参加者が優しくしてくれますよ~」と書いたりもしてきました。
もちろんウソじゃありません。
取材やさばなび主催ゲームなどで、サバゲーにいくと、1人で参加した人が他の参加者と仲良くなっているのを目撃することも多く、意外と「ぼっち」参加もいけるんだなぁという認識だったからです。
とはいえ、実際に「ぼっち」で参加したことがない人間が、「ぼっちでも大丈夫」と書くのは、なかなか はばかられるので、サバゲー歴6年のワタクシが実際に「ぼっち」で参加してどんな気持ちになるのかということを克明にレポートしていこうと思います。

サバゲー歴6年!でもぼっち参加は初めて!
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まず、ワタクシのサバゲー歴をまとめると、6年くらい前に当時の職場の同僚からサバゲーに誘われて、デビュー。
その同僚はサバゲー歴30年近いベテランサバゲーマーで社交的
毎週末、いろいろなサバゲー友達からゲームのお誘いがあるような人でした。
で、その同僚の呼びかけで会社の他の同僚たちも多数参加するようになり、私もその1人として参加したワケです。
その後も、参加者の増減はありつつも、サバゲーに行くときは、ほとんどそのベテランサバゲーマーの同僚のお誘いでの参加だったので、私は待ち合わせ場所に行くだけで、あとはゲームを思いっきり楽しむだけという、きわめて恵まれた環境にありました。

ちなみに私は、どちらかというと人見知り。
仕事関係のお誘いで、ちょっとプライベートなパーティとか異業種交流会なんか行っても、知り合いがいないと壁の花(花ではなくじゃがいもみたいなルックスですけど…)状態。
「私なんかが話しかけても、向こうにメリットないし、迷惑だろうな」とか萎縮して、イジイジしちゃうタイプです。
よくそんな性格で、記者なんかできるなぁと思われるかもしれませんが、いざ「仕事」という名目があると、結構がんばれます(疲労度はハンパないですが…)。
いかんせんプライベートだと、「記事にするために話をしなくては」という強迫観念がないので、隅っこの方で目立たないようにする傾向があるワケです。

そんな私ですが、今回、「ハイパー道楽」のYASさんから、「業界交流サバゲーをサバパー(東京サバゲパーク)さんでやるんですが、新フィールドの下見をかねてゲームしにきませんか?」というお誘いを頂きました。
当初は、普段行動を共にしている同僚もいく予定だったので、私は「ぜひぜひ!」と二つ返事でOKしましたが、直前に同僚が急遽キャンセル。
「うわぁ~サバゲー歴6年にして初めての“ぼっち”のサバゲー参戦だ…」となったワケです。

寂しい一人ドライブ
サバゲー当日、いつもなら待ち合わせ場所に行くだけで、フィールドまでたどり着くのですが、今回は自分で場所を調べていく必要があります。
もっとも、何度もお邪魔しているサバパーさんなので、カーナビのセットさえしてしまえば、大きく迷うこともありません。
社用車に乗り込み、片道2時間のドライブです。
取材の道中なら、同僚と「あっ、変な看板ありますよ~。おもしろいな~」などと、楽しいドライブになるわけですが、「咳をしても一人」(by尾崎放哉)状態。
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↑千葉北ICから16号沿いにサバパーさんに向かうときに必ず見かける「またべー」(梨園)の看板を見ながら、いつならここで必ずひと盛り上がりするなぁと少し感傷的に…。

会場に着くと、サバパーのスタッフの方々が元気かつ爽やかに「おはようございます!」と挨拶をしてくれた時には、孤立した兵士が、運良く友軍の基地にたどり着いた時のような気分って今みたいな気持ちなんだろうなぁと妄想。
「おっ、おっおはようございますっ!」と、久々に声を出すのでスムーズにいかない…。

また、駐車場で出くわした他の参加者の方々も「おはようございます!」と見ず知らずかつ、過剰な大荷物(サバゲー道具とカメラ機材)かつ、12月なのにハーフパンツ姿の私にも声をかえてくれました。
優しい。
ここで思うわけです。
サバゲーのフィールドに来たら、「知らない人にも元気な挨拶をしよう!それで救われる人もいるんだ!」と。

そしてハイパー道楽のYASさんが「さばなびさん、好きな場所に座って下さいね。分からなかったらいつでも声をかけて下さい」と優しいお言葉。
サバゲーは幹事が気配りできる人だと、ありがたい…。

でも、すでに他のグループが座っているテーブルに入っていく勇気もないので、端っこの空いているテーブルに。人見知りはなかなか克服できるものではありません。
とはいえ、いつ他の人から「相席」を求められてもいいように机の他のスペースを空けておきます。

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「ぼっち」を気にしてませんよ~というアピールではないですが、一人だと手持ち無沙汰なので、ついついケータイをいじってしまいます。
あんまりいじりまくると、早々にバッテリーがなくなるので、セーフティに電源がないフィールドの場合は要注意(笑)

ゲーム開始までは我慢の子
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サバゲーに1度でも参加したことがある人なら分かると思いますが、どのサバゲーでもだいたい朝礼があります。
この時もけっこう孤独です。
ただ、あんまり孤独感を演出すると、まわりが引いてしまうので、誰かがおもしろいこといったら、臆せず笑いましょう。
オープンマインドの演出です。

しかし、ここでもう1つ、私のネガティブマインドを刺激することに気づいてしまいます。
他の参加者の皆さん、服装も銃も凝っていて、とってもカッコイイ、でもワタクシ、ノーマルなACUにほぼスッピンのM4。
ここで自意識に基づく、引け目が出てくるワケです。
「格好は自由ですよ!」とさばなびでも書いてますし、実際、文句を言われるようなことはないのですが、何というか、ノーマルなのがちょっと恥ずかしい。
オシャレな洋服屋さんに、うっかり普段着で入って、オシャレコーデをしている店員さんから「何をお探しですか?」と声をかけられ、“「こいつ、こんなダサいコーデのくせにうちの服を買おうとしているのかよ」と思われているんじゃね?”的な被害妄想に近い感覚。
スキー場などでも、レンタルウェアって完全なる初心者ならいいですが、ちょっとうまくなると自分でウェアや板を買って、個性を出したくなるじゃないですか。
自分自身、今の格好からステップアップしたいのに、それが叶わずに“とりあえず”の格好をしているときは、そんな気持ちが出てきます。

「チェストリグ」買っときゃよかった…。
「ダンプポーチ」買っときゃよかった…。

もっとも、そうした引け目を感じることにより、自分が本当にしたい「格好」に気づけたりもします。
かっこよく着こなしている人のコーディネイトを見て、「あの組み合わせも、ありなんだ!」「こんな風に付けるとカッコイイなぁ」などなど。
複数でサバゲーに参加していると、そんなに気にしなかった部分が明確になるので、「ぼっちサバゲー」も悪くないと思います(強がりにあらず)。
ちなみに、何か自分なりのコンセプトを持った格好をしていると、ガチ路線とか、カジュアル路線とか関係なく、溶け込める気がしました。
要は、何を着るかよりも、どう着るかが重要で、自分が納得できる格好が一番なのかもしれません。
今回の私は、予備マガジンをポケットに入れざるをえなかったり、「ACUの色落ちが激しくて、なんだかみすぼらしいのでは?」という引け目があったので、ネガティブマインドになってしまったのだと思います。

シューティングレンジでBB弾が15mしか飛ばない!?

朝礼が終わり、弾速チェック前に銃の調子を見ようと、シューティグレンジへ。
バッテリーを装着し、マガジンをセット、レッツシューティング!
あれ?
弾が15mくらいしか飛ばない…。

正直、焦りました。
しかし何発か撃っているうちに、通常の飛距離に戻りひと安心。
冬場だとホップパッキンやグリスが寒さで固くなり、こういう現象がおきるようなのですが、今まではこうしたトラブルを経験してこなかったので慌てましたね。
ちなみに冬場の銃の運搬は、トランクではなくリアシートなど車内にすることで、冷えすぎないので未然にこうした現象を防げます。

私の場合は、一人で解決できましたが、時にはもっと深刻なトラブルもあるので、
その場合はフィールドのスタッフや幹事の方に相談するといいと思います。
レンタルガンを借りたり、運が良ければ直せるようなスキルを持った参加者に出会えることも。
また、こうした銃のトラブルは、サバゲー歴にかかわらず、自分が経験したことがないことは、なかなか対処法が分からないので、背伸びをせずに周囲の人に聞いた方が得策です。

ゲームが始まれば“ぼっち”なんて関係なし!
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いよいよゲーム開始!

今回は、「ハイパー道楽」さんの主催のメディア交流も兼ねたイベントなので、私は「メディアチーム」に配属。
対戦相手は、一般参加者の皆さん。
よく取材などでもお見かけする他媒体の方々もたくさんいました。
完全なるアウェーというワケではありませんが、皆さん、複数人で来ているので、慎み深い(笑)ワタクシは、各グループのお邪魔になってはいけないと、グイグイと交流する勇気はなく、相変わらず「ぼっち」です。
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しかし、ゲームが始まればそんな迷いや慎み深さはどこへやら!
持ち前の「前に行きたがり」精神が発揮され、攻めました。
ちなみに、ゲーム開始の合図の後に、みんな走り出すワケですが、その時は、大人数の後ろについていくといいかもしれません。
うっかり孤立すると、本当に孤独です。
で、時には、張り付いていたバリケードに味方が来て
「俺が上をカバーするから、下を警戒して下さい」なんて言われるワケです。
“おおっ!頼られている!”とうれしくなる半面、“お力になれるか…”とドキドキしたりもします。
味方に「○○に敵がいます」なんて言いたいけど、的確に相手の居場所を伝えるのは意外と難しい。
この辺は、普段からサバゲーで培っておくべきだった…。
「ぼっち」で参加すると、自分のサバゲー経験値なんかも如実に分かったりもします。

序盤のフラッグ戦や、拠点攻略戦では、ヒットもとれたり、それなりに楽しめたワケですが、実は、2度のフレンドリーファイア未遂も…。
自分は結構前に行っているつもりで、攻めていたら、実は既に味方によって占拠されていて、撃った相手は味方だった…なんてことも。
うーん、参加しているメンバーの実力や行動パターンも把握してないとダメだなぁと反省。
ちなみに、そんな罪悪感を誰かに話したいとき、ぼっちだとツラい。
今回は、幸いにもよく知っている「SVG MAP」を作ったタグベースの菅野さんもいたので、セーフティで話すことができました。
すると近くにいた知らないチームメイトから
「フレンドリーファイアーをしたくなかったら、スタートダッシュで思いっきり前に行けばいいんだよ。そうすりゃ、自分より前はみんな敵さ!」と、シンプルかつ的確、でも勇気がないとなかなか実行が難しいアドバイスを頂きました(笑)。
サバゲーという共通言語があると、初対面の人とでもコミュニケーションがとれちゃうんだなぁと改めて実感。
また、こうした何気ない雑談から、兵士(サバゲーマー)として成長できるんだなぁと思いました。
ありがとう、ウォーダディ!(by「フューリー」)。
IMG_3086ぼっちランチを覚悟していたら、編集部の上司たちが遅れて到着!
おお援軍だ!
午後は、ぼっちサバゲーからの脱却だぁ!と思ったのもつかの間…。
「このあと、別件があるから挨拶と誘ってくれたお礼だけして帰るよ」と、まさかの展開。
よく戦争映画とかで見る、上空に友軍の航空機が現れて「おお援軍だ~!」と思ったら、まさかの素通り…という展開に近い絶望感(笑)。
しかし、午前中に4ゲーム近くしていると、味方同士の連帯感も生まれてくるので、孤独感は大幅に減ります。
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あったかくなってきたので、服装もACUの上を脱ぎ、ユニクロのフリースでの参戦。
全身ACUだけど細かな装備が足りていない半端なガチ感から、一気にカジュアル感を強調した格好になったことで、朝に感じた自分の格好に対する引け目もどこかにすっ飛んでいました。

そして午後もたっぷりとゲームを楽しみ、無事に1日が終了。
帰りも孤独なドライブかなぁと思ったものの、サバゲーでストレスを発散した満足感からか、行きほどの孤独感は感じませんでした。

 

行きの移動とゲーム開始までは、孤独感を味わう「ぼっち」サバゲーでしたが、ゲームが始まれば結構大丈夫。
それに、ベテランサバゲーマーの庇護の元、ぬくぬくとしたサバゲーライフを送ってきたワタクシですが、今回の「ぼっち」参戦で、精神的に少し成長できた気がします。
そして、一人で参加することで、サバゲーマーとしてだけでなく、1人のオトナとして、新たな世界が広がった気がします。

また、服装や装備などで、個性を発揮していると、結構声をかえてもらえます。
逆に自分が個性的な格好をしていなくても、気になる服装や装備をしている人がいたら、「それいいですね~。どこで買ったんですか?」などと聞くことで、コミュニケーションがとれて、さらに自分の知識も広がります。

全くの初心者だと確かに「ぼっち」サバゲーは心細いですが、何回かサバゲーを経験している人なら、思わぬ知り合いに出くわしたり、次のお誘いを受けたりと、なかなか楽しめます。

いつもの仲間との予定が合わない、サバゲーマーとして自分が成長したい、そんなときは、勇気をだして「ぼっち」サバゲーにチャレンジしてはいかがでしょうか?
ちなみにこのサバゲーの後、家族からは「今日はいつもより3倍増しでよくしゃべるね~」とツッコまれました。
やっぱりちょっと孤独だったみたいです(笑)

スペシャルサンクス::ハイパー道楽
※今回はハイパー道楽さんのお誘いにより実現した取材&メディア交流サバゲー大会でした。

開催日:2014年12月6日(土)
取材協力:東京サバゲパーク
所在地:千葉県印西市草深字仲ノ側258番1他3筆
※千葉県印西市草深259-30と入力するとたどり付けます。
電話:0476-48-5215
Webサイト:http://www.tokyosabagepark.jp/

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横須賀 敦史

1978年生まれ。酒(ウィスキー&ラム)とプロレスとバカ映画をこよなく愛す中年男子。サバゲーでは、ついつい前に出たくなり、わりとソッコーでヒットされてしまうのであまり戦力にならない。記者歴は丸13年(2014年現在)で、撮影と執筆担当。取材に行くのが三度の飯と同じくらい好き。学生時代は戦場カメラマンになりたかったが、「サバゲーを撮る」という、とっても安全かつピースフルな形で夢を叶えた。

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