ゴーグルと並んでサバゲの必須装備品がグローブ。手のひらの保護だけでなく、手の甲に被弾した時は被害を最小限にとどめてくれます。
そんなサバゲやタクティカル用途で人気なのがMECHANIX WEAR(メカニクスウェア)の製品。
元々は名前の通りレージングメカニックのためのグローブで、「装着した状態でワッシャーやナットを拾い上げられる」ような精密な作業に対応しているのが特徴でした。
そしてそんな細かい作業ができるということは、メカニックのみならずさまざまな用途でも使えるということ。
ミリタリーやタクティカルの分野で多用されているのも当然といえます。
実際、フィールドでもメカニクスのグローブはよく目にします。
外さなくても「BB弾が込められる」「ブーツの紐が結べる」「缶コーヒーを開けられる」「トイレにも行ける」など、一度使うとその便利さは身に沁みて分かるはず。
特に他のグローブから乗り換えると一発で「あ、これすごい」と思います。
しかし、フィールドで見かけるのは「黒地に白文字のORIGINALモデル」が多いですよね。「XXXS」くらいまでのサイズがあるので小柄な女性にフィットするモデルとなると選択肢がこれくらいになってしまうのですが、成人男性でも他のカラーや違うモデルを使っている人は意外と目にしません。
「もしかしたらもっと使いやすくてかっこいいモデルがあるのでは?」と思っていたアナタ! 今回はそんなアナタにお送りします。
Original Glove 【COYOTE】 価格:4,320円
最も一般的なのが「ORIGINAL」。その中でもタクティカルユースでよく見かけコヨーテカラーです。
同系色の文字で一体感がある色合いで、目を引くような特徴はありません。でも、それだけにしっかりと作り込まれた基本性能の高いモデル。素肌に近いフィット感がポイントです。
Original Glove 【FOLIAGE GREEN】 価格:4,320円
上記コヨーテカラーの色違い。特徴も仕様も同じです。
BDUや装備の色に合わせて選びましょう。
Original Glove 【MULTICAM】 価格:5,400円
2014年に追加されたばかりのマルチカムカラー。
上記のORIGINALモデルに比べて、マルチカムの生地が若干厚く感じますが、使用感はほとんど変わりません。
ミリタリースタイルでビシッと決めるならこれですね。
繋ぎ目のない手のひら部分が素肌のようなフィット感の秘密。しなやかで、耐久性の高い合成皮革です。
洗濯すると多少縮みますが、ジーンズのように体になじませて育てる楽しみもあり。
とにかく迷ったら、ORIGINALから選んでおけば間違いありません。
Material 4X Original Glove 【BLACK】 価格:5,400円
ORIGINALをベースに、より摩擦に強い「マテリアル4X」を手のひら側の素材としたのが「Material 4X Original Glove 」。黒/グレーとビスケット色のコントラストがいいですね。
合成皮革ながらリアルレザーよりもしなやかで高い耐久性が特徴(本革約4倍の耐摩擦性)。
ORIGINALより若干ゴワッと感じますが耐久性が高い分、じっくり使い込みたいモデルといえます。
親指の股の部分は二重構造なので、バイクや自転車で使うのもよさそう。ORIGINALからのステップアップにぜひどうぞ。
Original Touch 【BLACK】 価格:4,320円
基本はORIGINALながら、親指、人差し指、中指の部分に導電性の高い特殊素材を採用したモデル。スマホのタッチスクリーンをそのまま操作できます。突然スマホで記念撮影をしたくなっても、グローブを外す必要はありません。
また、シルエットが若干細身になり、より日本人の手にフィットするようになっています。
導電性素材はやや薄手なので指先の接触感覚はかなりのもの。
特に人差し指は縫い目が片側だけなので引っかかりにくく、トリガータッチにこだわるスナイパーにもオススメです。
Original Vent Glove 【COVERT】 価格:4,320円
こちらもORIGINALをベースにした「Vent」。
手の甲が粗めのメッシュに、手のひらはパンチング加工と通気性を重視しています。また、親指の外側にあるマイクロフリース生地は額の汗を拭うためのもの。夏場の使用に徹底的にこだわったモデルなのです。
「真夏はORIGINALじゃ暑い!」という人はぜひ試してみましょう。
手をニギニギするとスーッと空気が流れるのが分かりますよ。
FAST FIT Golve 【Mossy Oak】 価格:3,240円
手首部分のベルクロストラップがないモデルなので、装着も取り外しも一瞬でできる使い勝手のいいグローブ。
価格も安めなので、MECHANIXのビギナーにまずオススメしたいのがこれです。
スポッと一瞬で装着できるのがこれほどありがたいとは!
特に写真のMossy Oakカラーは薄手で通気性もよい印象でした。
M-Pact 3 Glove 【BLACK】 価格:8,640円
手の甲のケブラー、指の甲のラバー素材と保護力に優れたモデルが「M-PACT3」。手のひらも耐摩耗性の高い素材の二重構造になっています。
これなら踏まれても被弾してもダメージを最小限に抑えられるでしょう。
実際にミリタリーユースの写真もよく見かけるので、スタイル重視のコダワリ派にもオススメです。
筆者もバイク用として愛用しているのがこのモデル。振動の大きい単気筒バイクで長時間走っても手がしびれたりしません。
次世代電動ガンやガスブロARのユーザーにもピッタリです。
Fabricator Glove 【BLACK】 価格:10,584円
リアルレザー製の「Fabricator 」。
本来は溶接作業や金属加工用のモデルですが、長い手首部分もあって真冬の防寒対策にいいでしょう。
そして何年もじっくり使い込んで、本革ならではの経年変化を楽しむことも!
二重構造の手のひら部分の耐久性もかなりありそうです。
新品から慣らすのには時間がかかりますが、その分使い込んで育てる楽しみもありますね。購入時は緩めよりちょっとキツいサイズを選ぶのがポイントです。
MRT 0.5 M-Pact Glove 【BLACK】 価格:7,560円
MECHANIXグローブのテクノロジーを投入した最高峰が「MRT 0.5 M-Pact 」。高いフィット感と全面に渡る保護能力、指先部分の薄い生地による接触感覚、掌底部の二重構造や上掌のすべり止めなどなど・・・。
自然と指が曲がるように裁断されているので、初めて装着するとびっくりしますよ、これ。
価格はお高いですが、「これがあれば他はもういらない!」と言いきれるレベルの完成度です。
特に手のひら側は、各部位によって最適な素材と仕様になっています。
確かに黒×黄色とすごくハデなカラーはサバゲ向きではありませんが、それを補って余りある使いやすさ。一回はめてみると間違いなく欲しくなりますw
カラーリング比較
せっかく色々なモデルやカラーを揃えてみたので、マルチカムパターンのジャケットの上に置いて、色のマッチングをチェックしてみました。
迷彩効果を考えれば目立たないのがベストなのですが、せっかくのデザインを活かして、あえて黒や黄色で主張してみるのもアリだと思います。
まずは基本のカラーリングから。さすがにどれもよくマッチしていますが、手のひら側の黒がちょっと目立ちます。ただし、電動ガンを持っていれば相手からはほとんど見えません。
お次はグレー系。
予想外に色味がなじんでる気がしますがどうでしょうか。
そこそこ自己主張しつつ、なおかつ迷彩効果も・・・という欲張りさんにはいいかと思います。
その他のモデル。
リアルツリーパターンはさすがによく消えそう。
残りの真っ黒なモデルも、ちょっと使えば汚れたりホコリが付いたりで多少は目立たなくなるでしょう。
そして極めてハデなMRT 0.5 M-Pact。まぁ、パッと見て目立つのは仕方ありません。
迷彩効果の方は置いといて、使いやすさを重視するのなら・・・。
以上、筆者が独断と偏見で選んだMECHANIXグローブのレビューでした。
先にも述べましたが、実際は使っているうちに手にフィットするようになってきます。お気に入りのグローブがどんどん手に馴染んでくるのは密かな楽しみですよ。
とにかくサバゲでエアガンを狙って当てるには、指先の感覚が重要ですが、それを補助してくれるグローブはそんなに多くありません。そういった面でも誰にもオススメできるのがMECHANIXグローブなのです。
すでに使っている人はグレードアップを、もしまだの人もぜひ最初の1つを選ぶ参考にして下さい。
取材協力:デイトナ・インターナショナル AME Div
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