サバゲでハンドガン、使っていますか?
腰のアクセサリーと化している人も多いと思いますが、実際に使う人でもガスブロハンドガンは秋~冬にはまともに撃てず、かといってエアコキだと火力が・・・。
というわけで、通年使えるハンドガンといえば、東京マルイの電動ハンドガンシリーズ。フィールドでもグロック18やUSPあたりをよく見かけますね。
遠距離じゃない限り、長モノの電動ガンともガチで渡り合えるチート武器の電動ハンドガンですが、このほど待望の1911モデルが追加されました。
「Hi-CAPA E」は、名前の通りハイキャパ系のスタイル。
実銃ではダブルカラムマガジンの1911はSTIやSVがラインナップしていますが、GBBのHi-CAPAはそれぞれのイイトコどりというか、スペック優先の架空銃でした。リアルさを重視する人は敬遠しがちですが、その分実射性能はピカイチ。
ということは、そのGBBハイキャパ系デザインのHi-CAPA Eには否応なく期待がかかってしまいます!
その性能はどうなのか、12月5日に発売されたばかりの本製品を入手したので、いろいろチェックしてみました。
◎パッケージとスペック
内容物は本体、マガジン、保護キャップ、クリーニングロッド、0.2gBB弾、マニュアル。バッテリーや充電器は別売りです。
スペック
・全長:218mm
・重量:785g(リポバッテリー込み)
・銃身長:122mm
・装弾数:30発
・初速:71.7m/s(G&G0.2gバイオ弾での10発平均)
◎外観
大まかにいえばスライドは1911で、それに対応したダブルカラムフレームといったところ。まぁ、「STIのダブルスタック1911」と思っておけば間違いありません。実際に握ると1911の細くて握りやすいグリップとは違い、もはや別の銃になっています。
好き嫌いはあるでしょうが太いグリップ以外はほぼほぼ1911。STIやSVと同じで、手に持っていれば1911にしか見えませんw
スライドとフレームは微妙に色味を変えてあり、シボ感の少ないフラットな表面はなかなかいいと思います。
トリガーやセフティレバーのシルバーもカスタム感があってかっこいいですね。
ちなみにSTIの「Edge」というモデルによく似ています。
そしてGBBのHi-CAPA5.1とも並べて比較してみましたよ。
Hi-CAPA Eはアンダーレイルがマズルまで延長されていて、Hi-CAPA4.3っぽくなっているのがポイントでしょうか。
ビーバーテイルやマグバンパー、スライドのセレーションも違い、よりカスタムガンっぽさが増していますね。フレームは上下分割式ではありません。
スライドの左右幅も2mmほど違いました。
スライドの幅やアンダーレイル部はバッテリースペースによるものなので仕方ないところ。
ホルスターの共用は物にもよりますがちょっと厳しいかもしれませんね。
◎各部紹介
スライドの刻印はオリジナルでキレイに入っています。そもそもが架空銃なのでこれはこれでいいと思いますがどうでしょうか。
マズル
さすがにアウターバレルは45口径で太め。迫力ありますが、1cmほど奥まったインナーバレルが丸見えです。
気になる人は奥の方を黒く塗ったりインナーバレルの先を染めたりして下さい。
リアサイト
後端にセレーションが入るリアサイトも金属製。フィクスドですがGBB Hi-CAPA5.1のアジャスタブルサイトよりイマ風になっています。
サイトピクチャーはこんな感じ。
スッと構えるとピタッ!と狙いやすいです。
サイトのよさだけでなく、グリップアングルが1911と同じという点もポイントなのでしょう。
アンダーレイル
マズルまで伸びたアンダーレイル。3本あるスロットは適当な間隔で入っているわけではなく、一般的なライトならどこかで必ずピッタリ合う位置になっているそうです。
トリガー・マガジンキャッチ
シルバーのトリガーは4mmほど引くと動作。1911にしてはかなり長いですが、電動ガンなので仕方ありません。
マガジンキャッチボタンはセレーションがなく、3mmほど飛び出ています。左右入れ替え機能はナシ。スライドストップレバーはモールドで完全なダミーです。
なお、マグキャッチボタンの下側のフレーム(中指が当たる部分)を削り込むと、ちょっとだけハイグリップできるようになりそうです。
セフティまわり
グリップセフティもダミー。押し込まれた状態で固定されています。
ここのカーブを削ると、もう少し持ちやすくなりそうな予感。
アンビセフティレバー
ここは完全に1911と同じで、上げるとセーフ、下げるとファイア。
グリップしたまま持ち替えることなくセフティのON/OFFが可能、しかも幅広のアンビレバーです。
セレクター(ハンマー)
電動ハンドガンといえばフルオート射撃!ですが、このHi-CAPA Eではハンマーがセレクターになっています。機能的にはグッと押し込んでロックを外してから可動するというもの。
倒した状態だとフルオート、起こした状態がセミオート。セカンダリとして運用する場合はセミオートだけで十分でしょう。
手が大きい人ならグリップを握った手の親指だけで押し込んで切り替えられます。
グリップ部
さて、ハイキャパフレームといえば気になるのがグリップの太さ。グリップパネルは写真のようにまっ平らで、できるだけ薄くしようとがんばっているのが分かります。
というわけで、改めて握ってみると・・・
あぁ、太くないです。極太です。
しかも角が丸くないので角材を握っているみたい。
フロント側の角をもうちょっと丸めればグリップ感は著しく向上するでしょうが、マガジンやメカボックスの関係で難しかったのでしょうか。
サイズ的にはGBBのHi-CAPAより厚さで1.5mm、前後で2mm大きくなっています。
例えば、パックマイヤーをつけた92Fより幅は薄くて前後幅がほぼ同じという印象でした。
グリップの感触はセレーションのおかげもあって「硬いけど滑らない」といったところです。
バッテリースペース
リアサイト下のノッチを押してスライドを上に外します。
すると・・・
ダミーのメタル製アウターバレルが!
見えない部分なのに重量バランス調整のためでしょうか。確かに構えた時の前後バランスはいい感じです。
今回もリポバッテリーを入れてみました。
コネクタやケーブルは「バッテリーとアウターバレルの間」に、バランス端子はバッテリーのすぐ前の位置」にうまく押し込んでおきましょう。
同じ電動ハンドガンのM9A1よりはスペースに余裕があります。
◎実射確認
リポバッテリーを入れたので、セミオートでも小気味いいペースで「ポコッポコッ」と発射できます。初速は71.5~71.8m/sで見事に安定(G&G製0.2gバイオ弾を適正HOPで発射した場合)していました。
電動ガンならではの安定したBB弾の飛びを見れば、「この弾道で通年撃てるハンドガン」という高い完成度がわかると思います。
なお、今回はターゲットペーパーを使ったグルーピングはとっていませんが、「20~30mならマンターゲットに1発で当てられる精度」だと思って下さい。
安心のマルイクオリティです。
◎まとめ
先にも述べましたが、しょせん架空銃なのでリアルさ重視!という人にはオススメできません。
ただ、「サバゲで使える電動ハンドガン」として見れば、その性能は大したもの。しかもみんな大好きな1911。セレクターハンマーのアイデアもいいですし、構えやすさと狙いやすさは一級品です。
ただし、残念なのはグリップの太さ。厚さよりも前後幅があるので女性や指の短い人にはキツいかもしれません。
今後はCQCタイプの専用ホルスターが発売されれば、爆発的にユーザーが増えるでしょう。カスタムパーツとしてはスライドやグリップパネル、セフティレバーなどが期待できそうなので、もしリリースされればカスタマイズの幅も広がりそうです。
実勢価格は13,000円前後。今から「電動ハンドガン買ってみようかな!」という人には今後の発展性に期待しつつ、オススメしておきたいモデルです。
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