【映画レビュー】ナイスガイなホームセンターの従業員の夜の顔は最強の仕事人だった!? デンゼル・ワシントン主演の『イコライザー』がいろいろとスゴかった!

WS0020722014年10月25日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリー他全国ロードショーとなるデンゼル・ワシントン主演の映画『イコライザー』をひと足早く見てきました!

筆者がこの映画にひかれたのは、

“昼間は真面目なホームセンターの店員、夜は世の悪人を葬る「仕事」請負人”

というキャッチコピー。

能ある鷹は爪を隠すというか、普段は力を誇示することなく、ここぞという時に実力を発揮するスタイルって、ある意味で男の理想だったりします。
というわけで、早速映画について解説していきましょう!

まずはトレイラー画像から。

映画『イコライザー』予告編2 2014年10月25日(土)公開|2:41
[youtube]http://youtu.be/3uXRjiYa2R4[/youtube]

【あらすじ】
元 CIAのトップエージェントだったマッコールは、自ら職を辞し、ホームセンターで働きながら静かな日々を送っていた。真面目かつ確かな働きぶりと、リー ダーシップから職場の人気者。あまりにできる男なので、彼の前職は何だったのか?と好奇心から聞かれるものの、同僚たちはまさかCIAのトップエージェン トだったとまでは想像できない。

そんな彼が行きつけのカフェで、よく言葉を交わすのが、歌手を夢見るロシアから来た娼婦のテリーだった。そのテリーが、客とのトラブルから元締めのロシアンマフィアに半殺しの目に遭ったことをきっかけに、マッコールの正義のスイッチが入る…。次に主要キャラクターを見ていきましょう。
まずは本作の主役から。「home mart」の従業員であり、同僚達からの信望も厚いナイスガイのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)
sub3何気ないカットですが、作品を見るとなかなか衝撃的なシーンだったりもします(笑)。そしてマッコールが夜の仕事人になるきっかけを作ったロシアから来た娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)。
Teri (CHLOE GRACE MORETZ) at the diner in Columbia Pictures' THE EQUALIZER.やさぐれているけどハートは真っ直ぐな雰囲気がよく出ていました。
『キック・アス』のヒット・ガールのイメージが強いですが、今回はか弱い女の子ですwこちらの男性は、後にマッコールと対決することになるロシアン・マフィアの用心棒にして元スペツナズ&KGBという経歴を持つ異常性格殺人者のテディ(マートン・ソーカス)。
DF-03703元CIA対元KGBって設定は、無邪気な男の子マインドを持つ筆者的には、ゴジラ対キングギドラのような夢対決!ちょっともったいぶった紹介になりましたが、このマッコール、とにかく強い。
テリーに自由を与えてあげるため立ち上がる訳ですが、ロシアン・マフィアのアジトに乗り込む時も手ぶらで出かけたにもかかわらずその場にいたマフィアたちを壊滅させちゃいます。
しかもかかった時間は19秒
main

ふとイメーシが重なるのが、『96時間』シリーズブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)ですが、マッコールの方が優しくとっつきやすいイメージを持ちます(悪人への容赦のなさは変わりませんww)。
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警備員を目指す、太っちょの部下の食生活に気を配ったり、叱咤したり、特訓に付き合ったり。さらには、心が折れそうになった部下に「自分を疑えば失 敗する」と胸アツな名言を投げかけます。また現実に絶望している娼婦のテリーには、「君はなりたいものになれるんだ」と温かい言葉をかけます。
b自分がしていることは、決して胸を張れることではないと理解しつつも、弱い立場の人間を救いたいという思いから周りからどう思われようと構わずに戦う男、それがマッコールなのです。しかも、夜の仕事は無報酬!他にも部下の実家の飲食店が悪徳警官に悩まされていたら、これまた夜な夜な警官相手に大暴れ!テリーの一件以降、とにかく悪事を見逃せない気質がどんどんと加速していくのです。DF-00249

中盤からライバル的な存在として、元スペツナズ&KGBのエージェントで、現在は、ロシアン・マフィアのトラブルバスターをするテディとの対決色が鮮明になっていきますが、この凄腕同志の緊張感溢れる、やりとりはかなり痺れます。
特にレストランで向かい合い、言葉を交わすシーンは、最高の緊張感が味わえて、さらにこの作品での指折りの名シーン。
そして注目のアクションシーンは、マッコールが、そこらへんにあるものを武器に使うため、派手なガンアクションを期待しているとちょっとイメージとは違うかもしれません。
DF-11643本作における、マッコールの仕事の流儀は「武器を持たない」こと。王道のアクションヒローは、アイコンとなるような銃火器を持っていたりしますが、CIA時代に闇の仕事を数多くこなしてきたマッコールは、証拠や物証になりかねない武器は持ち歩かないという、独自のリスクコントロールをしているワケです。sub2そのため、マッコールの戦い方は基本的には近接格闘(CQC)。ホームセンターにあるようなアイテムを使ったり、バーにあるようなアイテムを使って、相手を倒していくので、結構衝撃的なシーンもチラホラ。
刺激は強いですが、そういうシーンが多いからこそ、『どんな場所でも戦える』というマッコールの強さを際立たせる際のリアリティーにつながっているとも言えます。
物語は、進んでいくうちにマッコールがやり過ぎなくらいまでに正義感を発揮していくワケですが、ちょっとツッコめないくらいシリアスに展開していきます。
見終わってよく考えると、ツッコミどころはあるんですけどね(笑)。
冒頭で『96時間』シリーズのブライアン・ミルズを引き合いに出しましたが、家族に手を出さなければokなブライアン・ミルズよりも、正義にまっすぐで、仕事も徹底しているマッコールの方が実は怖い人だなぁと思いました…。

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当初、爽快なアクション作品を期待して、本作を見に行きましたが、見終わってみると人生哲学と進むべき道から外れかかった人たちの贖罪と再生をテーマにした深い作品でした!DF-05613
冒頭に出てくる、
マーク・トゥエインの名言

人生で一番大事な日は二日ある。生まれた日と、なぜ生まれたかを分かった日。」

という言葉が、この作品の裏テーマな気がしました。自分は、自分にしかなれないですからね
 
とっても詩的で、哲学的な雰囲気さえある異色のアクション映画でした。ただ、マッコール、悪人に対する戦い方は尋常じゃなく容赦ないですけどね笑。ちなみにロバート・マッコールが付けている「スント」とおぼしき腕時計がカッコイイです。
戦う前に、ストップウォッチ機能で、時間を計る仕草がシビれます。
サバゲーとかで真似したいなぁ~。『イコライザー』
監 督 :アントワーン・フークア(『トレーニング デイ』『エンド・オブ・ホワイトハウス』)
出 演 :デンゼル・ワシントン(『トレーニング デイ』『フライト』)/クロエ・グレース・モレッツ(『キック・アス』『キャリー』)ほか
2014年アメリカ映画/スコープサイズ/本編上映時間2時間12分/現代:THE EQUALIZER/字幕翻訳:風間綾平
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
公式Webサイト:http://www.equalizer.jp/2014年10月25日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリー他全国ロードショー[amazonjs asin=”B00FRHAOF2″ locale=”JP” title=”キック・アス<スペシャル・プライス版> DVD”]

横須賀 敦史

1978年生まれ。酒(ウィスキー&ラム)とプロレスとバカ映画をこよなく愛す中年男子。サバゲーでは、ついつい前に出たくなり、わりとソッコーでヒットされてしまうのであまり戦力にならない。記者歴は丸13年(2014年現在)で、撮影と執筆担当。取材に行くのが三度の飯と同じくらい好き。学生時代は戦場カメラマンになりたかったが、「サバゲーを撮る」という、とっても安全かつピースフルな形で夢を叶えた。

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