香港の大手エアソフトディーラーのeHobby Asia。日本からも海外通販でパーツや装備品などを買えるので利用したことのある人も多いでしょう。
このeHobbyAsiaでは、時々大手メーカーとコラボした限定品を出すことがあります。今回紹介する「COSTA CUSTOM AEG」もその1つ。ここでしか買えない電動ガンで、その名の通りあのクリス・コスタ仕様のARなのです。
さばなびでは今回これを入手できたので、さっそくレビューしてみます。
と、その前に。
モデルとなったのはこのLaRueの「Costa Edition 5.56」です。
ちょっと前までよく使っている写真見かけましたね。
◎外観
Costa Edition 5.56というとDEカラーのイメージがありますが、入手したのはブラックの方。ロワーのCOSTA LUDUSのマーキングがよく映えます。ラインナップには当然DEもありますよ。
最近流行の軽量ハンドガードにライトウェイトなロングバレルというスマートなシルエット。ハンドガードの3面に装着されたLaRue GAPs(Grip Adapter Panels)というパネルは全部で19枚付属します。
アウターバレルは14.5インチでSurefireタイプのフラッシュハイダーを装着。実銃ではハイダーを溶接してあるので16インチ扱いとなり、特別な許可なく所持できます。
そしてこれが実銃の「Costa Edition 5.56」。
今まで何回かに分けて発売されていますが、毎回100丁ほどの限定数があっという間に売り切れるという人気モデル。
価格は2,895USドルといいお値段ですがDEカラーしかありません。
G&Pの電動ガンは一見してよく再現されているようですが、よく見ると・・・?
◎COSTA CUSTOM AEGのスペック
全長:820~902mm
重さ:2.57kg(バッテリー含まず)
アウターバレル:14.5インチ
インナーバレル:363mm
装弾数:80発
バッテリー:スティック状のリポバッテリー
とりあえず各部を見てみましょう。
まずはハンドガード。
GAPsがめいっぱい付けられた細身のハンドガード。ナナメの面はKey-Modホールになっています。ん? LaRueでKey-Modだと・・・?
左右2カ所のレバーを起こすとバレルナットを残してハンドガードがスルっと抜けます(下面にイモネジがあります)。懸念されるガタはありませんでした。
そして「XTRAXN」の刻印って、「Predat OBR」のハンドガードじゃないか・・・。そもそもCosta Edition 5.56のアッパーはOBRアッパーなので、アッパーとハンドガードをダイレクトにネジ止めするタイプのはず。
あちゃー、これは困りましたねぇ。
しかもPredat OBRはKey-Modじゃありません、というかLaRue自体、Key-Modを採用していなかったはず。うむむ。
はい、では気を取り直して!
GAPsはがっちり固定されていてグリップ感も上等。握りやすく取り回しに優れます。よく見るとテクスチャはLaRueのマークでおなじみテキサス州のシルエットになっています。
フラッシュハイダー
Surefireタイプでスチール製。エッジがシャープでよくできています。
もちろんマーキングもバッチリ。
マズル側から見るとハンドガードのスリムさがよく分かります。
GAPsを付けないと細すぎて指が余ってしまうレベルです。
ちなみにF/Rサイトは付属していませんでした。
上下レシーバー
LaRueのステルスレシーバーのモデルアップは珍しいですね。
本来こちら側に刻印はないのですが、その空いたスペースにCOSTA LUDUSのマークが白いレーザー彫りで再現されています。
あ、よく見るとフルオートシアピンがない!(でもセレクターにはFULLがあります)
エジェクションポート側にはLaRueのマーキングが。一体式のトリガーガードや補強の入ったピンまわりなど「これぞLaRueのステルスレシーバーだ!」というデキです。
そしてアッパーも汎用品じゃありません。
ちゃんとここにも刻印が! まぁ、実銃はこの反対側にも同じ刻印が入るんですけどね。
アッパーはフロント側のピンだけで分割可能。
インナーバレルは363mmでハイダーの根元まできています。今回のサンプルではほんのちょっと反っていたので、社外品のバレルに交換しました(後述)。
G&PのHopチャンバーは、(最近のモデルなら)問題なく使えますが、ロットによってはHOPのかかりが浅いことがあるようです。そんな時はHOPアームだけ他のチャンバーから流用しましょう。
グリップはPTSのMOEグリップ。
誰が握っても不満の出にくい、よくできたグリップです。ちゃんとPTS製ですよ。
ストックは一般的な6ポジションタイプ。
普通に使いやすいのですが、なぜか伸縮は5段階。ここはオリジナルに習ってPTSのCTRかMOEにして欲しかったところ。
まぁ、気になる人はさくっと交換しちゃいましょう。
バッテリーはバッファーチューブに入れます。
写真ではミニ2P端子がついていますが、国内で出回っているミニ2P端子は刺さりません(抜けなくなってもいいなら刺さります)。
もし入手したら、まず最初にこの端子を交換しましょう。
マガジンはBeta製の80連タイプPMAGが付属。
PTSのMバージョン(120連のやつ)が同梱されている場合もあるそうです。
◎内部(メカボックス)の調整
eHobbyAsiaにはパワーダウンでオーダーしたのに初速が90台中半~後半とギリギリだったので、スプリングをKMの0.9Jに、インナーバレルを263mmの6.07Φに交換したところ、初速は89~90m/sでピッタリと落ち着きました。もし付属の363mmバレルを使うのなら、0.8Jスプリングで程よい初速になると思います。
ついでにHOPパッキンもマルイ製に交換してあります。
メカボックスはver.2準拠の強化メカボなので分解や調整は問題ないでしょう。今回は固定の甘かったベアリングを接着し、内部を清掃・グリスアップしただけです(シムはほとんど合っていました)。
加えて2P端子は国産の標準品に付け替えておきましょう。
分解時はバッファーチューブの根元に固定用イモネジが2本隠されているのでここに注意して下さい。また、ボルトキャッチ連動のダミーボルトオープン機構もあります。
◎実射テスト
いつものように、屋内でターゲットペーパーを撃ってみます。
距離は約9m、G&Gの0.2gバイオ弾を適正HOPにて射撃。アイアンサイトがついていないので1.5倍のショートスコープを使いました。
おや、上記のようにバレルやスプリングを交換後の結果ですが、これはかなりイイ感じではないでしょうか!
スコープを使ったおかげもありますが、かなり集弾しています。
◎カスタマイズ
このモデルに関しては元となったヒゲの人のARがあるため、それを参考にイジるのが王道でしょうか。今回もそれに習ってPTSのMOEストックに交換してみました。やっぱりこれがシックリきますね。
また、光学機器はT1ではなく、マルイの旧型ショートスコープをVFCのオフセットマウントで乗せました。最近のタクティカルARはショートスコープ一色なので、その流れに乗ったものです。
ライトはX300のレプリカを上部レイルの前端に装着、マガジンはPTSのEMAG(Mバージョン)です。
ヒゲの人のARを目指すのであればこんな感じに盛りつけて下さい。
F/RサイトはTROYのやつなんですね。
というわけで、せっかくのコスタモデルなのに、いちばん肝心なハンドガードとアッパーが違うものになっているという残念な仕様ではあります。
「おれはヒゲの人と同じのが欲しいんだ!」という人にはイマイチかもしれませんが、それっぽければいいという人や、「ステルスレシーバーのLaRueのARがほしい」という人なら、さほど違和感を感じないでしょう。筆者も「そのうちLaRueがPredatOBRでCOSTA Editionを作ったらこうなるな」と、と肯定派です。
使い勝手でいえば剛性感が高く、また軽くて取り回しも(長さのわりに)かなりいいです。メカボックスも微調整で絶好調になるでしょう。
ただ、現地価格で558USドルもするので、そうおいそれとは買えないかもしれません(国内で買うと8万円くらいするかも)。そう考えると、コスタ信者のために完璧なOBRアッパーだったら、それこそ1000USドルコースだったかもしれません。
電動ガンとしての完成度はあと一歩ながら素材としては優秀なので、もし興味があって、ある程度イジれる人はぜひいかがでしょうか。
国内ではほとんど見かけない電動ガンなのでフィールドでもかなり目立つと思います。
eHobbyAsiaの商品ページ(ブラック)
eHobbyAsiaの商品ページ(ダークアース)
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