1945年、第二次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、たった一台の戦車でドイツ軍を相手に戦い抜いた、5人の兵士たちの絆を描く今冬最大の戦争アクション超大作『フューリー』が、今年11月に全国超拡大公開となります。さばなびでも幾度となく本作のニュースをお伝えして参りました。
この度、ブラッド・ピット演じるウォーダディーが率いる部隊が本物のM4中戦車<シャーマン>に乗る姿を捉えた場面写真が解禁となりました。本編の中では、砲台には「激しい怒り」を意味する“フューリー”とペイントされ、彼らのチーム名にもなっています。それぞれのポジションについた5人の表情には、次に控える戦闘への緊張と覚悟が感じられます。
“フューリー”部隊の5人の兵士の役割
ウォーダディー(ブラッド・ピット):厳しいが男気と人情のある戦車長。
バイブル(シャイア・ラブーフ):牧師の息子で真面目な砲手。砲を操作して目標に狙いを定める。
ゴード(マイケル・ベーニャ):酒浸りだが頭の切れる操縦士。戦車の運転手。
クーンアス(ジョン・バーンサル):お調子者で修理も得意な装填手。砲弾の装填を行う。
ノーマン(ローガン・ラーマン):戦争経験もない新人兵士で副操縦士兼機銃手。
さて、今回は場面写真の他に、『フューリー』の撮影現場から映画がもっと楽しくなる撮影秘話が届きましたのでご紹介します。
熾烈を極める戦場で、5人が一丸となって進軍する戦車。走行はもちろん実戦での乗員のチームワークは必須となる。本作の撮影前に、ブラッド・ピット率いるキャストの団結力を高める訓練として、1日24時間フルのブート・キャンプが数日間行われました。イギリス・バッキンガムシャー州の森の中で行われたキャンプでは、携帯電話持ち込み禁止の上に食料も自分たちで調達するという徹底ぶり。5人のチームの団結力はもちろん、精神面の結びつきも強化されました。5人の絆を強くしたこのキャンプについて、デヴィッド・エアー監督は、「結果として全てが結びついた。殴り合いの後、一段と仲良くなるのと同じさ。スパーリングや軍事用の格闘技訓練、武道の訓練をとにかくたくさん行った。さらに武器や車両を使用した強化訓練も。チームで戦車を操縦するには、5人ばらばらではダメなんだ。5人で構成されて1つとなる。戦車の操縦の仕方を学ぶときは、ピットをリーダーとして常に5人で行動させた。そして何度も何度もリハーサルを繰り返した。室内で彼らが座っているシーンではなく、泥地や戦車の中でのシーンを、通しでリハーサルしたんだ。そういったことの蓄積が、彼らの固い絆を作り上げたと思う」と振り返る。
自らも海軍出身である監督が、撮影という実戦に向けてキャストと共に行ったキャンプの成果は、本編で固い結束となって表現されることになるだろう。映画の中だけでなく、実際にも友情を深めたという5人が見せるチームワーク、そして緊迫の戦闘シーンに注目だ。
とのこと。映画撮影の為に軍隊さながらのブートキャンプが行われたなんて、これはさらに期待度が上がりますね。
うーん、戦車のリアリティといい、役者のクオリティといい、公開が待ち遠しいですね!
<ストーリー>
1945年ヨーロッパ戦線。連合軍がドイツに侵攻を進める中、【激しい怒り】を意味する“フューリー”と名付けられたシャーマン戦車に乗る、5人の米兵がいた。繰り返される戦闘の果て、300人ものドイツ軍に包囲された彼らは、無謀にも立ち向かう決意をする。一瞬一瞬に命を懸けた極限状況の中、彼らは何に“怒り”を抱き、戦い続けたのか―。何故、死をも意味する戦いに自ら挑んだのか―。そして、彼らの覚悟の果てに待つ運命とは―。臨場感溢れる迫力の映像と、魂を揺さぶる感動で贈る戦車アクション超大作。
監督:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
配給:KADOKAWA ©Norman Licensing, LLC 2014
公式サイト:fury-movie.jp