正直なところ、この作品にはとっても期待していました!
ですので、その期待の大きさゆえに「アレ?」という若干の肩すかしを感じたのかもしれません。
まず、作品序盤、脳科学者・ノーマン役のモーガン・フリーマンが脳の機能を説明するくだりがあるのですが、説明的でちょっと長いなぁと。リュック・ベッソン監督の作品は、スピード感が持ち味。脳というテーマが複雑で深いものなので、ここで説明しないと観客は置いてけぼりになるという制作サイドの親切心なんだとは思いますけどね。
また、アメリカではほぼ同時期に公開された『猿の惑星 新世紀ライジング』への茶目っ気?ともとれる原始人が出てくるのですが…(感想は自粛)ww。
次に、スカーレット・ヨハンソンが演じるルーシーは、合成ドラッグによって脳が覚醒していくという設定なのですが、「不幸にして薬物中毒者になってしまった女性の幻覚の話ってオチだったらどうしよう…」という大作映画にふさわしくないまさかのエンディングへのドキドキ感が最後までつきまといましたw。
結末は見てのお楽しみです!
皆さんにもあのドキドキを味わってもらいたい。
そして、期待の銃撃シーンも、どんどん脳が覚醒していくと、銃なんていらないくらいにルーシーが強くなっていくので、銃撃シーンは思っているほど多くありませんでした(過剰に期待していましたが…)。その強さはもうエスパー状態(エスパー伊東的な意味ではなく超能力者)。
しかし、そこはリュック・ベッソン監督。終盤の大学での警官vsマフィアの銃撃戦は見応えありました~!
ちょっと辛口の指摘が多くなってしまいましたが、出ている役者さんたちの演技は一級品です!
マフィアのボス役のチェ・ミンシクは、めちゃくちゃ悪そうだし、憎たらしいし、良い役者さんだなぁと惚れ惚れ。刑事役のアムール・ワケドのお渋みのある演技も素敵です。
そして、超美人・スカーレット・ヨハンソンをあえて汚していく演出、薄化粧感など、美人のリアルを随所で見せてくる辺りは、この映画の見どころかもしれません。
そういったワケで、『LUCY/ルーシー』は、スカーレット・ヨハンソンの魅力をはじめ、各国(アメリカ、エジプト、韓国)を代表する役者さんたちの演技を徹底的に楽しむ映画。
爽快なガンアクションな要素は、少なめですが、見ておくと思わず誰かと感想を言い合いたくなる作品だと言えます。映画好きならなおさらww。
『LUCY/ルーシー』
原題:LUCY
全米公開:8月8日
監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン 他
公開表記: 8月29日(金) TOHOシネマズ 日本橋 他、全国ロードショー
コピーライト:©2014 Universal Pictures
配給:東宝東和
公式サイト:http://lucymovie.jp/
ちなみに、この映画とは関係はないですが、”全米大ヒット”って触れ込みって、時々、アメリカ人って日本人と映画の嗜好が違うよね~と思うことがありますよね。
[amazonjs asin=”B009S09GM6″ locale=”JP” title=”96時間 Blu-ray”]
- 1
- 2