以前にも発売をお知らせしたDYTACの「G Style SMRハンドガード」。Gスタイルとはなんぞや?と思いますが、Geissele(ガイズリー)のハンドガードのレプリカのことです。
HK416用は前からありましたが、今回出たのはAR用のMK4とMK5。
側面ホールが長穴で先端部左右下面にもレイルがあるのがMK4。
側面と下面のホールがKeyModになっているのがMK5です。
レングスはともに9.5インチと13インチ、カラーはBKとDEがあります。
今さらですが私イヌイが個人的に(自腹で)購入してみたので、その紹介とインストールをリポートさせていただきます。
さて。
購入したのはMK5タイプの9.5インチ、カラーはブラック。
ぱっと見ると仕上げがキレイで、デキはかなりよさげ。各部のエッジもシャープです。
Key-Modホールも裏の面取りはありませんが、ホール自体はキレイに揃っていました。
素材は7075アルミでCNC切削、表面は塗装っぽく見えますが、メーカー曰く「Hard Coated Anodizing Finish」だそうです。
重さは300gジャストで、Key-Modハンドガードにしてはやや重い印象でしょうか。
右側のマーキング。
これが実物(MK2?)ですからマーキングはよく再現されていると思います。
一方の左側。
SMRはSUPER MODULAR RAIL の略なんですね。へぇー。
アッパーへの装着は専用バレルナットに貫通ネジで固定する方式。
HK416と同じパターンで確実に固定でき、なおかつ簡単装着なのがポイントです。
組み込んだ状態ですが、Key-Mod面の厚さを測ってみると・・・。
ありゃ、1.5mm。実物はだいたい0.9~1.1mmくらいなので、ちょっと厚すぎますね。
SMR MK5ハンドガードのインストール
では、組み込みのサンプルとしてARのアッパーを作ってみましょう。
アッパーはG&Pのアルミレシーバーの上半分
アウターバレルはG&Pの10.5インチスチールバレル(14mm正ネジ)
ガスブロックもG&Pのフリーフロートガスブロック
期せずしてオールG&Pな仕様になりました(手持ちの余り物ばかりなのですが)。今回は多少重くなっても剛性感の高いスチールバレルを投入してみましたよ。
まずはアウターバレルを差し込みます。
バレルのフランジ部にシムを入れますが、これはハンドガードの取付角度の調整ではなく、バレルナットの前後位置の調整のため。最初はとりあえず2~3枚入れて仮組みを行い、それから調整して下さい。
バレルナットを締め込みます。
実物と同じくアルミ製。ただし実物はアルマイトっぽい銀~金色の仕上げで、締め込み用の横穴があります。
もしネジ込みが硬くてバレルナットが回らなければ、写真のようにアッパー側のネジを目立てヤスリや三角ヤスリで深く削りましょう。ガタが出ないようちょっとずつ削っていくのがポイントです。
締め込みの最後は先端部の面取りをレンチで挟んでグッと回します。
ただし、アッパーもバレルナットもアルミなので、全体重を乗せるようなムチャな締め方はNG。ちょっとでも歪むとハンドガードが入らなくなります。
そして、この段階でハンドガードをかぶせて、固定ボルトがバレルナットのミゾを通ってスムーズに通るか確認しましょう。もし引っかかるようなら前後どちらにズレているのかを見て、シムを増減して位置を合わせます。
バレルナットのポジションが決まったらガスブロックを組みます。
いつもKACタイプのロープロファイルガスブロックばかりなので、今回はこのDDタイプを選択。アルミ製ですごく軽く、バレル下部のフロントサイト固定用切り欠きを2つともキレイに隠せます。
前方から差し込んでネジを締めて固定。
ガスチューブはIRON AIRSOFTのGBB用カービンサイズを使用しました。
チャージングハンドルはVFC製。
個人的にエジェクションカバーは閉めっぱなしにするので開閉用のアームは取っ払っちゃいました。また、ラッチレバーはVFCのSPR用に交換。
アームがないので先にバネを取り付けて、引っ掛けるようにして伸ばして組み込めます。
ではハンドガードを差し込みましょう!
内側に当たって傷がつかないように真っ直ぐに。
バレルナットとハンドガードのクリアランスはかなりキツめなので、ちょっとずつジワジワと差し込んでいきます。
固定は専用ネジ・・・といっても単に長いボルトです。
2本を均等に締め込んでいきましょう。
最後に傾き具合の微調整を。この耳の部分にあるイモネジで行います。
ここを締め込むとアッパーにキズがついちゃいますが仕方ありません。どうしてもイヤな人は薄い金属板を小さく切って「受け」に使いましょう。
これで(とりあえず)完成!
9.5インチハンドガード+10.5インチバレルにしてはバレルの突出が多いので、G&Pのバレルは実質11インチの長さがあると思われます(9.5インチのハンドガードに定数の0.8を足すと10.3インチ。10.5インチバレルを組んだ場合、真横から見るとバレルが0.2インチとハイダーネジが飛び出て見えるはずなので)。うーむ、ちょっとアテが外れたか・・・。
あと、先端のネジが正ネジなのでハイダーの選択に悩みそうな予感。
レイル部の段差はほぼナシ。
アッパーとハンドガードのスキマもこれなら許容範囲でしょうか。よく見るとガスチューブが貫通しているのも見えます。
上部レイルの穴からもガスチューブがよく見えます。
おぉー、かっこいいのぅ・・・と思っていたら、レイルスロットの番記に違和感が。
あれ? アッパー側の数字が18から始まるの?
アッパーからスロットの数を数えると16からが正しいと思いますが、Geisseleの実物の写真もこれだったのですよ。うーん、ヘンなの。
というわけで、とりあえずこの状態で組み込みは完了。マズルデバイスがなくアッパーだけだとピンと来ないかもしれませんが、このようになりました。ちなみにロワーは某所に加工に出しています。ムフフ。
G&Pのアッパーを使ったのは以前に記事にしたARに乗せ換えて使うためで、フィールドでも簡単に換装できるようにしてみました。10.5インチのバレル同士なので長さは変わりませんが、スチールバレルのこちらは長いサプレッサーを装着しようと目論んでいます。
同一メーカーのアッパーとロワーで揃えておくとこんなことができるのですよ。
このDYTACのSMRハンドガードはなかなかデキがよく、実銃でも装着写真を見かけるようになってきたのでオススメといえます。最新モードのARをイメージさせるGeisseleタイプのハンドガードなので、気になっている人はぜひいかがでしょうか。
素材も仕上げもメーカー公称通りなら本格的でイイ感じですよ。国内だと12,000円前後で購入できるようです。
おまけ:URX4用ハンドパネルを装着する方法
せっかくなのでハンドパネル(レイルパネル)をつけてみましょう。
Key-Mod用は同じくDYTACからURX4用が発売されているのでこれを使います。
しかし・・・ハンドガードに厚みがあるためか全然ハマりません!
こうなったらパネルの方を加工だ!
写真は縦に真横から見た状態。裏面にあるKey-Modホールにハマるエノキ茸みたいな突起の返しの部分を切り落とします。
ただし、パネル両端の突起だけはやや残しておかないと端から浮いたりめくれてしまうので要注意。パネルセットには7本入っていますが、使うのは3本だけなので失敗してもやり直しができますね。
これでズルズルと押し込んで、センター部のストッパーで固定します。
9.5インチなら3面に1本ずつしかつきません。
Key-Modハンドガードにパネルをつけている写真はあまり見かけませんが、ルックスがガラッと変わるのでオススメじゃないかなーと思います。
こちらもぜひお試し下さい。
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