サバゲ装備でオリジナリティを発揮したい時に頼れるのがパッチ。
ミリタリーでは裏面にオスベルクロがついたものが主流で、ジャケットやアーマーなどのベルクロスペースに自由に貼れます。
ただ、刺繍パッチを作れるコンピュータミシンは高価で個人でホイホイ買えるものではありません。そこで普通は市販品になるわけですが、これだと他人とカブって意図せずオソロになりがち。逆に仲間内で揃えようにも費用がかかったり、そもそも必要な枚数を調達できない可能性もあります。
そこでオススメしたいのが簡易的なパッチの自作。
さすがに刺繍モノは無理ですが、ツヤあり仕上げのフィルムタイプであれば、見た目はそれなりのものが簡単に、しかも格安で製作可能。コールサインパッチや血液型表示パッチのようなやつです。
例えばこんなの。
この程度の完成度でも、ある程度の人数で揃えたらかっこいいし、そもそも他にはないオリジナル品だって作れます。
今回はこの簡易的なパッチの作り方を紹介します。
まずは製作に必要なものから。
左からカッター用定規とカッターナイフ。鋭角刃や薄刃がオススメです。
真ん中は幅広のセロテープ。50mm以上の幅があるといいです。
右は粘着剤つきベルクロ。10cm四方のオスメスのセットが100均で買えますが、白よりも目立たない黒の方がいいでしょう。
とりあえずこれだけあれば何とかなります。
次に絵柄として使いたい画像を用意してカラープリンタで出力します。
版権物はいろいろと問題があるので、今回は全部『Illustrator』で自作したデータです。きちんと印刷できれば写真データのJPEGでも構いません。本格的に作りたい人はPhotoshopやIllustratorなどを駆使してがんばって下さい。Windows標準搭載のペイントやドロー系のフリーソフトでもある程度はできると思います。
データは出力時のサイズを考えてプリントしますが、今回はデジタル複合機を使ったので普通のコピー用紙に印刷しました。インクジェットプリンタならハガキサイズの写真専用紙がいいでしょう。
ではカッターで切り取りましょう。
余白が見えるとかっこわるいのでギリギリに切りたいところですが、この後テープを貼ってもう1回切り出すので余白は気にせず適当に切り抜いても構いません。
切り抜いた表面に幅広のセロテープをはみ出るように貼ります。
気泡が入らないように端から指で押さえて密着させましょう。
うまく貼れたら今度こそピッタリのサイズに切り出します。四方をほんのちょっと(0.1mmくらい)切り落とすようにカッターを入れるとフチがシャープに仕上がります。
裏面に粘着剤つきベルクロのオス面を貼ります。
今回は2辺の直角平行を考えて貼り、まずは余裕を持ってハサミで切り出しました。
はみ出たベルクロをカットします。
定規をズレないように押し当てて、よく切れるカッターでスパッと一気に切るのがポイント。カッターの刃に薄くシリコンオイルを塗っておくと刃先がベタつきません。
うまく余白を処理できたら完成です。
あらかじめパッチのサイズよりちょっと小さめに切ったベルクロを切り出して、これを慎重に貼ってもOKです。このあたりはやりやすいように作業しましょう。
裏面はオスベルクロです。
余裕があればコピー用紙の裏面にも幅広テープを貼ったり、表面の幅広テープをわざと5mmほど大きく切り出して裏面に折り返すと汗や湿気に強い耐久性のあるバージョンができます。
完成見本
どうでしょうか? この程度のサイズでこの完成度なら、ベルクロ代を考えても1枚あたり20円くらいでできます。ただ、今回の仕様だと耐久性はあまりなく夏場で1日、冬場で数回の使用に耐えられるといったところでしょうか。フチの断面や裏面までテープを貼っておけば何回も使えると思います。
とりあえずお手軽にオリジナリティを出したいならばこれくらいで十分ですよ。
装着見本
この「スマー◯ブレ◯ン」のパッチは75×37mm(3×1.5インチ)という胸元にも袖にも貼りやすいサイズ。
いろんなサイズを作りましたが、汎用性が高いこのサイズはオススメです。
このように普通紙に出力できるカラープリンタがあれば、そこそこの完成度のパッチがじゃんじゃんできます。何回か試してみるとすぐにコツが分かるでしょう。
これで次回のゲームには「あれ、どこで売ってるんだろう?」と思われるようなかっこいいパッチで参加できますね。
先日紹介したネームパッチと合わせて、他とは一味違うスタイルを楽しんで下さい!
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