世界中でTVプログラムが配信され、ドキュメンタリー番組の代名詞ともいえる『NATIONAL GEOGRAPHIC(ナショナルジオグラフィック)』の月刊誌、今月の特集は「戦場の犬たち」。
アフガニスタンに配備された軍用犬と兵士の働きを追いながら、軍用犬の意義や役割を語ると共に、人間の犬への愛もテーマの一つとなっています。(公式HPより)
軍用犬というと、海外のイメージが強いですが、日本の自衛隊にも警備犬(けいびけん)という名称でわんこが活躍しているのをご存知でしたか?
そもそも、警備犬とは自衛隊の中でどういった位置づけなのでしょうか?
航空自衛隊の公式ホームページには以下のようにあります。
航空自衛隊と犬
航空自衛隊では、基地の警備を主な任務とする「警備犬」を導入しており、約200頭以上もの警備犬を全国の基地・分屯基地に配備しています。彼らの処遇は、航空機などと同じで「装備品」となっていますが、隊員と同じ「命ある物」でもあるので、彼らの任務に対する姿勢と忠犬度に愛敬の念を込め「犬の階級は2曹」などという話がまことしやかに語られています。
なお、航空自衛隊においては、全ての警備犬が入間基地での初度訓練を経て、各部隊へ配置されています。警備犬の歴史
航空自衛隊の創設が昭和29年、警備犬の導入はわずか7年後の昭和36年です。当時、米軍や民間からの寄贈犬12頭が高蔵寺分屯基地(愛知県春日井市)に配備されたことが始まりで、導入当時は犬種もまちまちでしたが、現在は『ジャーマン・シェパード』が導入されています。
数多く全国各地に配備されている警備犬ですが、その主な任務は『夜間における基地内の重要拠点の警戒』『基地内のパトロール』などです。その他、東日本大震災後の捜索活動では、国際救助犬の資格を取得した海上自衛隊の警備犬2頭が出動し大活躍しました。また、基地祭において、広報係として活躍する他、独自に取り組んでいる爆発物発見訓練なども含め、警備犬の存在意義を更に高めよう日々努力しているところです。
引退後の警備犬
警備犬は、老いて現役を引退しても、「家族」の一員として基地で余生を過ごし、生涯を終えるまで隊員が一緒に見守ります。その生涯を終えた時は、部隊葬や葬送式などを執り行い、最高の敬意を持って天国へと送り出すとともに墓標を設けて末永く供養を行っています。
出典:航空自衛隊公式HP
日々、基地の警備のお仕事をしたり、災害時には航空自衛隊の隊員と協力して救助にあたるお仕事をするわんこもいるようですね。
装備品という位置づけではあるものの、わんこ達が大事にされている様子がわかる動画がありました。
昨年度11月1日(犬の日/自衛隊記念日)に、航空自衛隊の警備犬一同に防衛大臣褒章状が送られた時の様子がこちら。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=aLC1riTcws8&feature=c4-overview&list=UUNkXIXWbjb6EzW-XK6gL6dQ[/youtube]
副賞のドッグフードやおやつ(ガム、特大!!)を首にかけてもらうわんこたちがかわいすぎる!!
こんなかわいい顔をして後半の訓練展示では任務をこなす様子はスゴイ!! これがギャップ萌えというやつでしょうか・・・・(違)
さて、このわんこ達は航空自衛隊入間基地での訓練を終えた後に各部隊に配属になるそうですが、航空自衛隊入間基地公式HPには警備犬の育成を行う部隊にクローズアップした記事がありました。興味のある方はこちらも是非読んでみては!?
『SPECIAL FEATURE #021 初志貫徹』 *文中やリンク先に歩哨犬という名称が使われている場合がありますが、昨年、警備犬という名称に統一したそうです。
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