アメリカのシューティングマッチで人気の高い3gun-matchという競技はご存知でしょうか。
その名の通り、ハンドガン、ショットガン、ライフルという3種類の銃を使い分けて、さまざまなターゲットを撃ち倒すという(基本的に)タイムトライアル形式の競技です。
大手の銃器メーカーやカスタムメーカーがスポンサーに付き、それゆえ参加者も多く、また一流のシューターも数多く参加しています。
公式サイト:3GUN NATION
Ready to Rumble 3 Gun Nation Championship 2014
[youtube]http://youtu.be/cDSet9lJjXg[/youtube]
今年行われた大会の映像です。
2011 LaRue Tactical Texas 3-gun Championship – hatcam
[youtube]http://youtu.be/kAKRvCvLiHk[/youtube]
こちらは2011年の映像ですが、ヘッドマウントカメラの映像が迫力満点です。
各競技に使われる3種類のガンは当然カスタムされており、レースガンというよりはコンバットカスタム的なルックスが特徴。それだけにカスタムのお手本として非常に参考になります。
特にライフルはほとんどの選手がARを使用しており、そのカスタマイズは「速く」「正確に」「精度を維持しつつ長時間撃つ」ことに特化しています。
そこで今回は、3gun-matchで使われているARの画像(とそれ以外も)を集めてみました。
ミリタリーとは一味違う民間の競技用ARはこんな感じになっているのです。
まずはレジェンドともいえるタラン・バトラー
シンプルな軽いハンドガードにサプレッサー。アイアンサイトはオフセットタイプです。スコープはあまり見ないカタチですね。
上のタランのARと同じに見えます。バレルは16~18インチ、ハンドガードは13.5~14インチといった感じでしょうか。
円筒形のカーボンハンドガード(PRI製?)にtrijiconスコープ、マガジンはPMAGの延長マグですね。
JPライフルをベースにしたARでやっぱり円筒形のハンドガード。ショートスコープにアイアンサイトはナシ。マガジンはPMAG+延長アダプタです。
ちょっと変わった固定ストック+ショートスコープ仕様。マガジンはPMAGの新しい40連です。
コルトチームのAR。ステンレスバレルはよく見るとフルート入りです。ハンドガード側面(人差し指の前)に見えるのはハンドストップでしょうか。ショートスコープはずいぶん太いですね。
ロングスコープ+バイポッド付きというちょっと変わったセットアップ。マガジンはsurefireの60連に見えますが確認は難しいです。
見るからに軽そうなJPベースのカスタムAR。ACEストックに円筒形ハンドガードは3gun matchでは鉄板の組み合わせです。あれ、よく見るとハイダーに発射炎が見えますね。
ハンドガードはTROYのAlphaの加工品(切り詰め)。ストックはMagpulの固定タイプのPRSです。
ずいぶん体格がいいのかハンドガードの先端をがっちり掴んでいます、しかしショートスコープなのにずいぶん長いですね。ストックはMagpulのCTRですがロックが掛かっていません。
カーボンハンドガードのJPライフルのカスタム。スコープの脇にマウントしたドクターサイトでエイムしています。surefireの60連マガジンがはっきりわかりますね。
JPのレシーバーにレミントンのハンドガード? いやそれ以前に7.62mmっぽいです。スコープの大型ズームリングもおもしろいですね。このユニフォームはアメリカ陸軍チームのものです。
番外編としてSCAR
FN USAチームはARじゃなくSCARを使っています。アッパーがブルーのアルマイトというのが新鮮。16インチの民間用に延長ハンドガードレイルを装着しています。
ブッシュマスターのACRも!
この少女はKatelyn Francisちゃん(14歳)。アチラではかなり有名な将来有望株です。
あらかわいい。
JPのカスタムARも使ってるようです。
というように、ざっとですが公式サイトを画像を中心に集めてみました。
円筒形ハンドガードが多いのは、オフセットしたダットサイトやアイアンサイトを使いやすくするため。光学機器はアイリリーフの長い低倍率ショートスコープが圧倒的に多いですね。
カスタムも精密射撃を得意とするJPライフルをベースにしたものが多いらしいです。
このような流れは最近のタクティカルトレーニング参加者のARにも波及しているとか。やはり4面フルレイルで重いハンドガードより、シンプルで軽い方が扱いやすいようです。フォアグリップも精密射撃にはジャマなだけですし。
今回紹介したARは競技用のマッチガンではありますが、サバゲで使うARのカスタムの参考になる点もいっぱいあり、それが民間ARカスタムのトレンドといえるかもしれません。「マッチガンだからなぁ」という偏見を捨てて見ていただければ幸いです。
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