【エアガンレビュー】スペックはピカイチ! お魚系デザインが特徴的なSRC・XR8(XM8)レビュー

今回のガンレビューは新製品じゃありませんが、(ほぼ)唯一のモデル化ともいえるSRCの電動ガン、XR8(GEN3)です。商品名はXR8ですが、大人の事情があるのかこれはXM8ですね。
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元となったXM8は、H&Kがアメリカ軍の次期制式アサルトライフルのトライアルに提出したライフル。G36をベースにした未来的なデザインで、各所の操作性も人間工学に基づいたレベルの高いものだそうです。こらそこ、お魚とか言わない。
そのせいか2005年にはいったん「制式採用」という発表がありましたが、もろもろあって全部なかったことにされました。わりと運のない不遇の名銃といわれます。
SRCのXR8は、数少ない実銃をよくモデルアップしており、樹脂を多用していることもあって質感はバッチリ。というか、ホンモノを見たことある人はほとんどいないでしょうから文句のつけようもありませんw

以前のフィールドレビューでモデルさんに持たせたところ何件か問い合わせがあったので、今さらながらこのSRCのXR8をレビューしてみます。


◎全景

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SRCがモデルアップしたのはベースライン・カービンという最も標準的なタイプ。12.5インチバレルと伸縮式ストックを装備しています。しかしどう見ても魚系のデザインですねw
今回のモデルはジャーマングレイバージョン。SFチックな印象で心なしかスマートに見えます。他に「ブラック」「OD」「タンカラー」のバリエーションがあるようです。
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外装はほぼ全部樹脂製。ホンモノもそうなのでリアルといえばリアルですが、全体的にややしなったりギシギシしています。耐久性はあまりなさそう・・・・。


◎レシーバー

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上下レシーバーは樹脂製。実銃はファイバー入りのポリマー素材らしいですが、このモデルは(たぶん)ABS系の素材。中身のメカボックスはG36タイプのver.3が入っています。

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XR8の最大の特徴ともいえるのが標準装備の光学機器。ダットサイトではなく2~3倍程度のスコープでアルミ製。今回の個体は鏡胴がナナメに差し込まれており、センターを出すのに苦労しました。
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レティクルはクリア・・・・・ですが、アイリリーフが異様に短く数cmしかありません。
「使える」か「使えない」かでいったら使えますが、使い勝手はよくないと思われます。

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一応、バックアップサイトも内蔵されていますが、スコープを取り外さないと使えません(後述)。

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セフティ/セレクターはG36譲りで使いやすいもの。ちゃんとカチカチ動きます。文字の白と赤はデフォルトで入っています。

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コッキングハンドルはそのまんまG36。後退させるとポートカバーが開いてHOP調整が可能に。ボルトストップ機能はありません。

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グリップはモーターが入る関係からかやや太め。スリックで握りやすい印象ですが、グローブがないと滑りやすく感じるかもしれません。
マガジンキャッチはG36のものよりちょっと使いやすくなっています。


◎フロント

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独特の樹脂ハンドガードはかなり特徴的。4つ並んだ菱型のパーツは独自規格のアタッチメントコネクタだとか。ただし実物もエアガン用も、これに対応した専用パーツは一切ありません。

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ピンを抜くとフォアエンドがオープン。ここにバッテリーが入ります。対応サイズはミニバッテリーサイズまで入りました。

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フラッシュハイダーは14mmCCW。
アウターバレルとフラッシュハイダーはアルミ製なので、jマズル周辺はかなり軽く仕上がっています。

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ハンドガード上部にはスリングポイントがありますが、金属の芯は入っていないのでここで銃を吊るのはやめましょう。たぶん一撃で折れます。


◎ストック

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7段階の伸縮式。ロックボタンを押して最大で70mm伸びます。


◎スコープの取り外し

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エジェクションポート側のネジを2本外すと後方に引き抜けます。すると・・・
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9スロットのレイルが出現! 例えばここに・・・・
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1インチのライザーに乗せたT1レプリカなどがピッタリ。
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以前の取材でモデルのやながわみほさんに持ってもらいました。
なかなかいい組み合わせじゃないでしょうか? aimpointのM4あたりも似合いそうです。


◎仕様
全長:798~868mm(サプレッサー含まず)
重さ:3.1kg(バッテリー含まず)
バレル:12.5インチ
インナーバレル:360mm
メカボックス:ver.3(G36互換)
装弾数:450発(多弾数マガジン)
バッテリー:ミニバッテリー
価格:230USドル前後


◎実射

今回も屋内で8m先のターゲットペーパーに撃ち込んでみました。
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中心部の黒丸は直径40mmになります。
マルイ製よりやや落ちますが、集弾性自体はそれほど悪くありません。標準のスコープよりも、調整幅の多いダットサイトを乗せれば十分戦力として使えそうです。
なお、初速は上記のBB弾で91m/s
内部調整はSHSのM90スプリングを入れてシム調整をしただけ。HOPパッキンだけマルイ製に交換しています。


まとめ

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SRCのメカボックスは総じてデキがよく、今回の個体も手間はかかりませんでした。そもそもモーターマウントのあるver.3(G36互換)メカボなので分解組み立ては簡単。外装は数本のピンを抜くだけでバラバラにできます。ギアやスイッチの品質も問題ありません。
しかし、剛性不足の外装はちょっと気になるところ。特にハンドガードは普通に使う分にはフリーフロートなのでそれほど問題ありませんが、もしヘタに転んだらポッキリ折れそうです。
総じてクオリティが高く、軽くて操作性も良いのは利点ですが、取り扱いにはちょっとだけ注意しておいたほうがよさそうです。

また、カスタマイズも光学機器を取り替えるくらいしかできないので、いっそのことフルペイントしてしまってもいいかも?
ARやAKとは違う扱いでオリジナリティを存分に発揮できる個性的な電動ガンといえるでしょう。個人的にはこれにMAGPULのPMAG-Gをつけたらかなりかっこいいのではないかと思います。

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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