AR系の電動ガンはとても扱いやすいです。
ノーマルのプラハンドガードのM4はもちろん、レイルハンドガードを付ければミリタリーっぽくオプションをいろいろと盛れたり、民間用だと最近流行りの軽量ハンドガードでライトウエイトに仕上げるのもアリ。ライフルタイプの電動ガンの中でマガジンが最もコンパクトなのも利点です。
特に従来型電動ガンのAR(M4)はマルイ準拠の製品やパーツが山のようにあり、好きなパーツを組み合わせて好みの1丁が作れるのもいいですね。
そこで今回は、従来型電動ガンのM4をベースにして、初心者はもちろんベテランにも使いやすい(と思われる)仕様で1丁組んでみました。まず今回は外装のカスタマイズを紹介します。
個人的な好みはありますが、「ARをカスタムしたいなー」という人の参考になれば幸いです。
従来型AR 軽量カスタム
外装は写真のようにシンプルなもの。ミリタリーではなく民間寄りですね。各パーツは「軽い」「シンプル」を重視して選び、オプションはホワイトライトとダットサイトだけです。
ちなみに、ベースガンはG&GのCM16ですが、外から見て残っている部品はハイダーとトリガーくらい。ほとんどのパーツはバラで買い足したり、手持ちの余剰部品を再利用したものです。
フロントまわり
ハンドガードはMadbullの「TRX 9インチ」、アウターバレルはKingArmsの「10.5インチ ライトウェイト」を使用しました。TRXにはオプションレイルをつけず、フォアグリップの代わりにTROY(実物)の「Squid Grip」を装着。名前のように吸盤状でムニっとした握り心地が◎です。合わせて上部レイルにはErgoのレイルカバーを装着してダイレクトに握り込めるようにしました。
最近ではNSRやURX4など、もっと軽いKeyModハンドガードがいっぱいありますから、軽さや握りやすさで好きなものを選んでもいいでしょう。
KAのアウターバレルは軽量なアルミ製で1cmほど長さが調整ができるタイプ。長すぎず短すぎずで、ARレシーバーに対して見た目と長さのバランスがいいと思います。
マズル周り
ナイツタイプのハイダーはノーマルのG&G付属の樹脂製。先端にスチールパーツを入れると重く感じるため、あえて樹脂製のままです。
「Noveskeタイプのガスブロック」はMadbull製。アルミで軽く、わざとらしくシルバーで民間っぽくしてみました。なお、MadbullのTRXはガスチューブのミゾが埋まっているので、上部を0.5mmほど削って当たらないようにし、ガスチューブは省略。
フロントサイトはG&Pの「ナイツタイプフリップアップサイト」、ライトマウントはviking Tacticalの樹脂製のやつ。ライトはシュアファイアのG2で、できるだけ前方に乗せたいのでフロントサイトを前後逆にしてあります。
なお、樹脂製のG&GハイダーはVFCのナイツサプレッサーがぴったり装着できました。
これを装着すると14.5インチバレルとほぼ同じ長さになります。
レシーバー
上下レシーバーはG&Pの「TROY+MURタイプ」に変更。TRXハンドガードに合わせたTROYのロワーですが、MURアッパーはゴツくて重いので、そのうち通常のARアッパーに交換予定です。
グリップは握り心地が良いPTSの「Ergoタイプグリップ」。DE色でも合いそうですね。
ここにG&Pの「アンビマグキャッチ」とノーブランドの「BAD-ASSレバー」を入れました。
なお、G&Pのメタルフレームは内部の水平が出ていないことがあります。
このロワーもそうだったので、フライスで0.5mmほど削って並行を出しました。あまり削りすぎると穴があくので注意しましょう。
また、アッパーのバレルナット部のネジ山(マルイピッチ)がTRXのバレルナット(実ピッチ)と合わなかったので実銃用のダイスで彫り直してあります。
リアサイトはVFCの「ナイツ300mタイプ」。どうせ飾りなので軽いのがいいのと、「10.5インチバレルで600mサイトはおかしい」という理由からです。
エジェクションポートカバーは閉じた状態になるようスプリングを組み、内部のダミーボルトを省略。カバーを開けばすぐHOP調整できます。ここもそのうちHK416用の樹脂製のものに交換予定です。
ストック
軽さを重視してMadbullの「ACEストック(Short)」を装着しました。太めのバッファーチューブには余裕を持って7.4V800mAか7.4V1400mA(ギリギリ)のリポバッテリーを収納できます(後方配線仕様)。筆者はサバゲではフルオートを使わないので、このサイズのバッテリーで1日もちます。
固定のACEストックはM4の6ポジションストックを1段伸ばした長さなので「短くて困る!」というサイズではありません。固定ならではの安定感と頬付けした時のスポンジの肌触りは格別です。もう一段長いミドルサイズ(A1ストックの長さ)であれば、7.4V1400mAのリポバッテリーがゆったり収められますよ。
なお、TROY縛りならBattleAxeストックにするべきですが、あれはバットプレートが金属製で重いのでパスしました。
光学機器
ノーブランドのT1タイプレプリカをG&Pの「T1用QDハイマウント」で乗せます。ダットサイト前面にはModifyの「T1用レンズカバー」で保護しますが、よく反射するので一長一短ですね、これ。
軽さを重視して選ぶなら、Doctorタイプのダットサイトもいいと思います。
おまけ
SOCOMGEARの多弾数マガジンは本来は800連の多弾数マガジン。これの中身のゼンマイユニットを抜いてマルイのノーマルマガジンのインナーに入れ替えてみました。リップ部分はエポキシ接着剤で固定し、ボトムプレートのネジを長いものにしてむりやり固定しています。これで装弾数は68発。シュアファイアの60連マガジンのほぼリアルカウントです。「スプリングマガジンじゃなきゃダメ!」という人でもこれならアリでしょうか?
もうちょっと装弾数が欲しい人はPTSのPMAGあたりをバラして仕込めば120連になりますね。
さてさて。
ここまでの状態で重さは2.5kg(バッテリー・マガジンなし、ライトあり)です。
全体的に一世代前のパーツで組み上げた民間ARという感じですね。ジャマなのでスリングも付けません。
組み上げた当初はG&Gのマグネシウムレシーバーを使って今より300g近く軽い状態でしたが、硬いけど粘りがない素材のためか2000発でリアテイクダウンピンの耳が折れ、5000発でアッパーのフロントピン受けが割れてしまいました。
以降はやや重いけど耐久性に定評のあるG&Pレシーバーにしています。軽さを追求するならベースガンのG&Gに付いていたプラフレームもいいかもしれません。剛性感があってミシリともいわないのがスゴイです。刻印(プリント)はアレな感じですけど。
こんなかんじで、民間っぽい仕様なのに10.5インチバレルだったりフルオートロワーだったりというツッコミどころはありますが、軽くてシンプルという目標は概ね達成できました。欲を言えば電動ガン用のセミオート刻印のロワーをどこか出してくれませんか?
しかし、外観だけでは意味がなく、やっぱり中身もソコソコ使えないと困ります。
というわけで、メカボックスやチャンバーといった中身のカスタマイズは近日中に改めて紹介します。
ちらっと予告しておくと、重量弾じゃない流速仕様、俗にいう「プチ流速」です。0.2g弾で0.7J、それでいて50m近く水平に飛ぶという、相手とメカボに優しいセッティングになっています。
メカボチューンに興味がある人はぜひご期待ください!
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