機関部をグリップより後方に配置して全長を短くできるのがブルパップライフルの唯一にして最大のメリットです。イギリスやフランスのようにブルパップ方式を制式採用した国もありましたが、民間モデルは数が少ないのが実情。通常より重くなりがちで、何より左利きへの対応が難しいためです。「サウスポーが多いアメリカではブルパップライフルは売れない」とまでいわれています。
そんな現在、自社でラインナップするライフルが全部ブルパップという思い切ったメーカーが「Desert Tech」。
従来は大口径ボルトアクションライフルをラインナップしていましたが、SHOTSHOW2014で発表した5.56/7.62mmセミオートライフルが話題となりました。
今回のIWA2014での展示はどうだったかというと・・・。
SHOTSHOWで初公開となった「MDR」。
本来はモジュラー構造で5.56mmと7.62mmを組み換えて運用できるはずですが、今回展示されたのは7.62mmバージョンだけでした。
口径が変わると登録などが面倒になる国もあるためでしょうか。
なお、SHOTSHOW2014の時と同じく、フレーム(ストック)は3Dプリンタ製のモックアップ。トリガーもレバーも動かないサンプル品でした。
「SRS-A1」というブルパップ方式のボルトアクションライフル。
上の写真は26インチバレルを装備したOD/BKのハーフカラーモデルです。
同仕様の22インチバレルのDEカラー。やはりモジュラー構造で対応口径は308win、260Rem、6.5Creedmoor、6.5x47Lap、7mmWSM、300win、338LMと多彩です。
ODカラーの26インチ338LM仕様。オプションのフルレイルハンドガードを装備した状態です。
これらのSRSはストックに下から回して添えた左手でそのままボルトを操作することを考慮してか、ボルトハンドルが起きて(飛び出て)いるのが特徴です。
Desert Techにはこの他に408CT~50BMGクラスを撃ち出す「HTI」もラインナップしていますが、今回は展示がありませんでした。
やはりヨーロッパ向けの民間モデルとなると、308winあたりのモデルが現実的なのだと思います。
Desert Tech:http://www.deserttacticalarms.com
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