【上甲板】
艦内の見学できるスペースは2層になっていて、入口のある上甲板と、戦艦「三笠」や日清・日露戦争時の日本海軍に関する数々の資料がそろった中央展示室や、艦長公室や司令長官室などの見学ができる中甲板があります。
写真は上甲板の様子。
なお、上甲板にある補助砲は動かすこともできます。
ハンドルで砲身を上下させ、
左右に体重をかけることで、砲身を左右に移動できます。
※撮影で使わせていただいた補助砲は重く、みほちゃんは動かすのに一苦労。軽く動く補助砲もあるので現地でお試し下さい。
レプリカですが、トリガーも付いています。
補助砲は左右合わせて8門あります。
見事に復元された記念艦「三笠」の主砲と艦橋、マスト部分。
こちらは煙突。
ちなみに往時を彷彿とさせるチーク材の甲板が、無線通信室前に残っていましたが、雨水による腐食などがあったため、現在は長期保存可能な状態にするためのガラスコーティングなどの工事が行われています。4月上旬には工事も終わるようなので、ぜひそこも見ておきたい重要ポイントの1つです。
艦首側の主砲前も絶好の撮影ポイントですが、上甲板の中部区画にある東城鉦太郎画伯が日本海海戦直前の「三笠」の艦橋の様子を描いた絵画のパネルの前もポイント。
身長153cmという小柄な東郷平八郎司令長官のほぼ等身大となるサイズのパネルです。
艦橋がある構造物の2段目にある前部司令塔。
被弾時を想定して、35センチの厚みの鋼鉄の壁で覆われていました。主に戦闘時にここで指揮することを想定しています。
分厚いです。
復元されたものなので中は空洞ですが、実際には中までみっちり詰まっていました。
前部司令塔の内部。舵輪、羅針儀、通信機が備えられています。
前部司令塔の内部から外をのぞくとこんな感じで見えます。
お次はもう1段上がった場所にある操舵室。通常はここで艦の運航を指揮するそうです。ちなみに羅針儀と操舵輪は日露戦争当時に装備されていた実物とのこと。
※内部には入れません
そして操舵室の後ろにある海図室。
そしてこちらが最も高いところにある最上艦橋。
足下には、日本海海戦時にここで指揮を執った東郷司令長官をはじめ、加藤参謀長、伊地知艦長、秋山参謀が立っていた場所にプレートが貼られています。
艦橋を降りて、すぐ横にある4番砲室には、一般兵員の寝床となっていたハンモック(釣床)が展示されています。個室が与えられていたのは、800名以上の乗組員のうち、30名ほどで他の一般兵員はこうしたハンモックで寝ていたそうです。
ちなみにハンモックは、戦闘時には上の写真で描かれいるように、手すりや柱などに巻き付けてバリケードとしても使われていたそうです。
【中甲板】の詳細はコチラ