艦これブームやミリタリーブームなどで、今、大いに注目を集めている町といえば、
横須賀市(神奈川県)です!
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明治17年(1884年)に横須賀鎮守府が設置され、終戦後は米海軍の第七艦隊の司令部が置かれるなど、軍港の街として発展してきた三浦半島にある人口40万人以上の町です。
艦これファンにとっては聖地のような町ですし、近現代史やミリタリーに関心を持つ人なら、実に見どころが多い町といえます。
そんなワケで、全5回に分けてJR横須賀線横須賀駅、京浜急行線汐入駅~横須賀中央駅から徒歩圏内の旧軍&ミリタリー関連の注目スポットを紹介していきます!
第2回は、日露戦争で帝政ロシアが誇るバルチック艦隊を、東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊が撃ち破った際の旗艦・戦艦三笠が見られる三笠公園&記念艦「三笠」を紹介します!
今回お願いしたモデルさんは、女優のやながわみほちゃんです。
※2014年4月1日より芸名がすべてひらがなに変わりました!
三笠公園は、京浜急行線横須賀中央駅から徒歩15分の海沿いに位置する横須賀を代表する公園の1つで、「光と水と音」をテーマに音楽に合わせて舞う噴水やダイナミックな壁滝が楽しめる公園です。
公園からは海が臨めて、旧陸・海軍の要塞があった無人島・猿島や、米海軍横須賀基地などを見ることができます。写真で奥に見えているのが猿島です。
水辺があったり、芝生の広場があったり、ちょっとしたアスレチックがあったり、子供も大人ものんびりしたひとときを過ごせる公園であります!
その三笠公園内でひときわ目を引くのが、記念艦「三笠」です。
冒頭にも説明した通り、日露戦争時の黄海海戦や日本海海戦での旗艦を務めた戦艦です。
主砲は30センチ砲が4門、副砲の15センチ砲が14門、補助砲8センチ砲20門、45センチ魚雷発射管4基備えています。製造は英国ビッカーズ造船所、1902年に竣工・就役。排水量15.140トン、船体は鋼鉄製。
全長122メートル、幅23メートル、速力18ノット、乗員860名の戦艦です。
記念艦「三笠」の一番の撮影スポットはコチラ!
艦首側にある主砲の前です。
NHKでドラマ化された「坂の上の雲」のDVDの第二部のパッケージで使われている本木雅弘さんの写真は、この記念艦「三笠」で撮られたそうです。
ちなみに三笠公園は無料ですが、記念艦「三笠」の中に入るには観覧料が必要となります。
【観覧料金】
一般 シニア 高校生 JAF会員
1名 500円 400円 300円 400円
20名以上 400円 400円 200円 -
※小中学生は無料/小学三年生以下は保護者同伴
この記念艦「三笠」は、ワシントン軍縮条約に伴い大正12年9月に軍艦籍から外れ廃棄されることになっていたのですが、条約国の承認により、記念艦として保存されることになったという背景があります。
当初は、東京・芝浦に回航する予定でしたが、横須賀港岸壁に係留中に関東大震災により、艦底を破損したことから急遽、横須賀に置くことに変更されたそうです。
横須賀に置かれることになったのは偶然の産物だったのです。
艦首には天皇家の菊の御紋がつけられています。ちなみに大正14年6月に保存用の工事を終えた三笠は現在の場所に引き入れられ、艦首を皇居に向けて固定されました。
1945年の終戦後、記念艦「三笠」はソ連から解体を要求されたものの、米海軍が「三笠」の艦橋、大砲、煙突、マストなどの上甲板構造物を撤去することを条件に存続が決まり、ギリギリのところで解体を免れます。
しかし戦後の混乱期。横須賀市から「三笠」及び周辺地域の使用を委託された民間企業は、上甲板にダンスホールと水族館を作り、さらには大砲やマスト売却。ダンスホールや水族館の客足は次第に遠のき「三笠」は放置され、ボロボロになってしまったそうです。
そ して1955年(昭和30年)、そんな「三笠」の惨状を見たイギリスの貿易商ルービン氏がジャパンタイムスに投稿した記事をきっかけに、日本の政財界、旧海軍関係者を中心に三笠復興の気運が高まり、国内の有志や米海軍からの募金、国家予算の投入もあり、昭和36年(1961年)に現在の形へと復元されたそ うです。
参照:記念艦「三笠」Webサイト http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/
【上甲板】の詳細はコチラ