今回のIWA2014リポートは、ヨーロッパでも大手の銃器メーカーSIGSAUER!
スイスのシグ社とドイツのザウエル&ゾーン社が合併したメーカーで、現在ではヘンメリーやブレーザーと共にSWISS ARMSの傘下にあります。
創業当初からスイス製らしい高精度な製品が多く、現在でも(高価ですが)性能は抜群!という鉄壁のラインナップが好評です。
かなり広いブースとなったSIG SAUERですが、他のメーカーと同じように展示のメインはシビリアンモデル。SHOTSHOWのようにフルオートの軍用・LE用のモデルはほとんどありませんでした。
SIG556xi
元々はSIGのSG550ですが、これをAR用のSTANGマガジン対応にして上部レイルを付加したモデルが「SIG556xi」。基本的に生産はSIG-USAです。写真はフォールディングストックモデルですが、アメリカ人が好むARのリトラクタブルストックを装備したモデルもあります。
SIG556xi RUSSIAN
同じくSIG556の7.62mm×39(AK用)バージョン。
安価でそこそこパンチ力のあるAK用の7.62mm×39弾はアメリカやヨーロッパでも人気が高いとのこと。
SIG522 TARGET
SIGの552・・ではなく522。つまり、22LRを使う手頃な小口径ライフルです。
1.5~5倍のズームスコープが標準装備され、プリンキングやバーミントハンティングに最適なモデル。また、SIG550系の訓練用として納入された実績もあります。
SIG516 PATROL
SIG製のARクローンが「SIG516」。ただし550系と同じくガスピストン方式に改良され、高精度を保ったまま信頼性もアップしています。
このPATROLは全体的に軽くセットアップされたバリエーションです。
同モデルのFDEモデル。カタログでは塗色が違うだけですが、写真のモデルはマグプル製のパーツが装着されていました。
SIG M400
SIG製ARクローンという点はSIG516と同じですが、違うのはガスシステム。M400はARと同じリュングマン方式。そのため、標準モデルにはおなじみの三角フロントサイトが付いています。
完全互換でARマーケットへの売り込みと、ガスピストン方式はリコイルが強くなるため、それを嫌うユーザーに対してのアピールなのでしょう。
ARとほぼ互換するため、さまざまなパーツ・アクセサリーを装着可能。
写真中央の「M400CARBON FS」はLancerSystems製のカーボンハンドガード・ストックでセットアップされたハイエンドモデルです(2132USドル!)
その下にはPRIの三角カーボンハンドガードが付いたモデルが見えますね。
SIG MPX
拳銃弾を使用するSIG版MP5ともいえるのが「MPX」。口径は9mm、40S&W、357SIGがあり、動作はガスピストン方式。
最新のタイプだけあってポリマーフレームの軽さが特徴的で、手に持っても電動ガンのような重量感でした。
基本的な操作はARに準じるので、特別な訓練なく使えるのもメリットでしょう。
SAN511
これはシビリアンモデルではなくLE/ミリタリーモデルの「SAN511」。
50口径のボルトアクション・アンチマテリアルライフルで10連発ボックスマガジンとフォールディングストックを備えています。元々はNeuhausen(ノイハウゼン)社で開発されましたが、現在はSWISS ARMSが供給を行っています。
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