ミリタリー好きやガンマニアにウケがいい映画はいくつもありますが、長く支持を得られる作品はそれほど多くありません。逆にいえば、そういう「名作」には、何かしら特徴的な銃器類が出たり、印象的な使われ方があるわけです。
今回紹介する『第9地区』(District 9)は、2009年のSF映画。
舞台は南アフリカ共和国で、難民となったエイリアンを管理している巨大企業「MNU(Multi-National United)」で働くヴィカスが、ふとしたきっかけでエイリアン化していきMNUから追われる・・・というストーリー。
アメリカではなく南アというのがポイントで、ご当地武器がMNU傭兵部隊の装備として大量に登場します。
Vektor CR21
主にMNUの警備兵が使用するのは「CR21」。南アにあるデネル社の小火器部門、ヴェクター社のブルパップライフルで、ガリルのライセンス生産モデル「R4」をベースにしています。
劇中登場モデルはダットサイトとタクティカルライトを装備し、白塗りのストックが特徴的です。
黒一色の装備に白いライフルというのが新鮮で、いかにも治安維持部隊ですよーという雰囲気。
Vektor R6
MNU傭兵部隊の「第1大隊」を率いるのがクーバス大佐。
終盤の戦闘では「R6」(R5の11.5インチモデル)を使用します。R6はガリルMARのライセンス生産品ですね。
クーバスはヌートリアっぽい装備が実にイカしています。
Vektor R5
MNUでは「R5」を持っている人もちょとちょろ写っています。
R5はガリルSARのライセンス品で、R6よりもバレルが長くなっています。
Vektor R1
ヘリに乗るMNUスナイパーが装備していたのはFALではなく「R1」。FALのライセンス生産モデルになります。
木製ストックで大口径スコープとカートディフレクターを装備し、低高度からの支援を担当していました。
H&K G36C
エイリアンの住居に突入するMNUオペレーターの1人が所持していたのが「G36C」。突入する隊員の目線で迫力ある映像ですね。特にオプションは装備していないスッピンの状態です。
あ、セフティかかったまんまだ!
M4+M203
こちらもエイリアンの住居に突入するMNUオペレーターの1人。画像が不鮮明ですが、「M203+M4A1」だと思われます。
ハンドガードに乗っているのはAN/PEQ-2かな?
AK47?
ちょっと変わったAK・・・ではなく、R4/R5をベースにしたAK風プロップみたいです。
マガジンを見ればすぐ分かりますね。でもけっこう良くできている!
H&K SR9
民間用のHK91をベースにしたスポーターライフルが「SR9」。
大口径のスコープをマウントし、MNUのスナイパーが使用しました。
DENEL NTW-20
同じくMNUのスナイパーが使用した「NTW-20」。ダネル社の20mmのアンチマテリアルライフルで操作はボルトアクション。装弾数は3+1。
終盤の戦闘でヴィカスが操るエイリアンのパワードスーツを狙撃しましたが、その直後に反撃で・・・。
- 1
- 2