【エアガンレビュー】期待のスターリングSMG、Actionの「SL-MK4」をさっそく入手したのでとりあえずレビュー!

昨年末に製作が発表され、ガンマニアの間で話題になっていたのがActionAirsoftの「SL-MK4」。わかりやすくいえば「スターリングSMG」の電動ガンです。
英国製のサイドマガジン式、9mmパラを発射するオープンボルトタイプのSMGで、冷戦時代のSAS装備やアフリカ各地での独立紛争を再現するには欠かすことのできない銃器ですね!
というか、40才以上のガンマニアにとってはアサヒのフルオートガスガンのインパクトがありすぎるというイメージでしょうか。当時はとりあえずみんなで買ったものです。

そんなActionのSL-MK4が販売を開始し、さばなびではさっそく香港で入手。現地から速報でレビューしちゃいます。ただし、今回のサンプルは香港仕様、つまりパワーやサイクルは日本向けではありません。なので実射テストはまた今度ということで、全体のイメージや構造を参考にしていただければと思います。

ちなみにこれが実銃の写真。
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独特すぎるシルエットがかっこよい!
ではどうぞ!

 

全景
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スチール製の本体は重さ2400gと重量感バッチリ。ストックもスチールです。
モーターが入るグリップが太いのは仕方ないですが、よくこの本体にメカボックスを収めたものだと感心しますね。
特徴的なルックスもあって、誰がどう見てもスターリングにしか見えません。まぁ、気になる点もかなりありますが・・・。とりあえず、英国製のスターリングL2シリーズではなく、カナダでライセンス生産されたC1(カナディアン・アーセナル社製)をモデルアップしたようです。

 

マズル
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独特の偏心したマズルはスターリングの特徴。英軍仕様のL2A3タイプをしっかり再現しています。あれ、これC1なのに? しかも偏心した角度がヨコじゃない・・・?
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実はネジ込み式になっていて、ここから専用のヌンチャクタイプのリポバッテリーを挿入します。
コネクタはミニ2Pで、このスキマに無理矢理押し込むような感じになります。

 

マガジン
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サイドマガジンは文字通り横から差し込みます。その構造上、多弾数ではなくスプリング式になり装弾数は40発。多弾数とかやろうとしたらP90みたいなことになっちゃうんでしょうねぇ。
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ん? なんかマガジン短いぞ?
スターリングは長い34連じゃなかったっけ・・・と思ったら、C1の標準装備は30連マガジンだとか。じゃあこれでいいのか。
スチールケースでルックスは悪くありませんが、このマガジンは給弾が不安定すぎて泣けます。

 

エジェクションポート08ボルトハンドルは引けます。
L2シリーズは泥やゴミを排出するスリット入りのボルトですが、C1はスリックなタイプ。これはこれで正しいようです(スイマセン確認できませんでした)。
しかし、エジェクションポート部の前にある4つのプラスネジ・・・・これはMGC製モデルガンにあったオリジナルのネジ(デトネーター固定用)と同じです。ということはMGCのやつを参考にしたんですね、SL-MK4は。でもこのネジは目立つしちょっとイヤな感じです。

 

グリップ
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グリップはぶっといです。
実銃はAK並に薄いのですが、こればっかりはモーターを収めるのに仕方ありません。確かに気になりますが、握っていればほとんど見えないのでガマンしましょう。
ちなみにセレクターは完全にダミーでセフティ機能もありません。フルオートのみ! いいのか、これw
そしてすごく小さく見えるトリガーガードですが、C1タイプはこれでいいようです。

 

ストック
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ちゃんとたためますw
折りたたみ時のロック穴も実銃とほぼ同じ。ここにスリングマウントが付くのはC1の特徴ですね。

 

エンドキャップ
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回転式で外せます。コッキングレバー用のスプリングを抜くと、中から・・
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ボルトがずるずると出てきて・・・
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その中にあるのはシリンダーユニット!
そう、「PTWシステム採用」との謳い文句通り、シリンダーアッセンブリーがスポンと抜けます。
ほうほう、PTWシステムなのか! と期待して分解してみると・・・

 

簡易分解
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あれ? モーターマウントとモーターがマルイ方式? PTWシステムじゃないの?
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はい、ギアボックスは3枚ギアのマルイタイプでした。うむむ・・・。
つまりこのSL-MK4でPTWシステムはシリンダーユニットとチャンバーだけで、ギアボックスやモーターはマルイ方式。これって、まるっきりWEの「KATANAシステム」じゃないか・・・。
逆にいえば、ギア関係の調整は従来型電動ガンのノウハウが使えるわけです!といっても、なんかダマされた気分がw

 

まとめ
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なんだか妙に納得がいかない点はありますが、とにもかくにもスターリングの電動ガン化はありがたいところです
しかし、全体的なクオリティはかなり低いです。梱包状態も含めて全体的な品質はCYMAあたりと同じレベル、といえば分かる人には分かるでしょうか。特にスチールボディの仕上げは良くなく、切断面のバリなどそのまま残っています。

最後に気になる点をまとめて列記しておきますね。

まず、パーカーライジングっぽいグレーのスターリングってありましたっけ? スターリングといえば「真っ黒」や「黒のチリメン塗装」のイメージなんですが。カナダ以外にインドあたりでも製造していたらしいので、パーカー仕上げもあったと思いましょう。

マガジンもちょっと難ありで、まず給弾がとても悪いです。チャンバーはPTW互換なので、うまくパーツが流用できれば何とかなるかもですが、それ以前にスペアマガジンの供給が安定しておらず、香港では本体はあるのにマガジンだけ在庫切れという状況になっています。

そしてバッテリーも専用品(7.4V 1100mAh)。電動ハンドガン用のリポの外装を切り裂いて二股化+ミニ2Pコネクタ化で何とか行けるかもしれませんが、さすがにリポバッテリーにカッターを入れるのは怖いですよねぇw

さらに、マルイ互換のメカボはともかく、シリンダーやチャンバーまわりをイジるには、PTWの知識がないと対応できないでしょう。とりあえずデフォルトでは「何とか動く」というレベルでした。

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こう考えると、なかなか上級者向けな電動ガンといわざるを得ません。価格も高いので国内販売が始まっても、何とかできる手立てがない人は注意して下さいね。
さばなびでも、「こうすればサバゲでもバッチリ使えるんじゃ!」という記事をやりたいのですが、なかなか難儀しそうで・・・w

あ、IRON AIRSOFTが同じくスターリングSMG電動ガンの製作を発表しましたから、「今すぐSL-MK4を買わないとどうにかなっちゃう人」以外は、IRONのやつを待ってからの方がいいと思います。

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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