カスタムガンの最後の仕上げに!セラコート(Cerakote)ってナニがスゴイの? 鈴友さんに聞いてみた!

去年あたりからエアガンカスタムで話題に登ることが増えた「セラコート(Cerakote)」。
「なんか強くてはがれにくい塗装でしょ?」という認識の人も多いと思いますが、では「何がすごいのか」となると、いまいちピンときません。
そこで、さばなびがセラコートを施工している「鈴友」さんをお伺いして、お話を聞いたり実際の作業現場を見せてもらいました!
「大人の社会見学」的な感じでご覧下さい!

01
「まず、セラコートは塗装ではなくコーティングです」と鈴友さん。
強靭な皮膜は摩擦に強いだけでなく耐熱性や耐腐食性も高く、名前の通りセラミックを含んでいます。
そして特にオススメなのは「FIREARM COATING」という実銃でも使われているガンコーティング。COLTやKnights(KAC)など、数多くのメーカーが採用しています。
ということは、「COLTの黒」「H&Kの黒」などを使えば、実銃とまったく同じ色で仕上げられるというわけ。
リアルさを重視する人にはとてもうれしいですね!

02
鈴友さんのFacebookにあったセラコートの施工見本。
セラコートは黒やグレーだけじゃないので、こんなティ〇ァニーカラーだってできちゃうそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
カラーチップ(色見本)で仕上がりを確認することができます。
ここからさらに調色もできるので、色数はそれこそ(ほぼ)無限といえるでしょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
施工前には下地が重要。
食いつきを良くするために「ブラストの梨地」や「エッチング」という状態が最適だそうです。
また、脱脂を完璧に行うのは塗装作業の基本ですね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これらのボトルに塗料が入っています。
しかも毎月のように新色が追加されているとか。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
セラコートは25μ程度の塗膜となるため、塗装にはガンを使用します。
メスシリンダーで計量するのは、この後で硬化剤を正確に入れるため。
ちなみにセラコートは希釈せずそのままガンで吹きます。
器具類は硬化前ならアセトンで洗浄できますが、揮発して濃くなったセラコートは希釈できないので廃棄するとか。かなり特殊な成分なんですね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
硬化剤と混ぜたセラコートを、薄く薄く、慎重に吹いていきます。
写真は型紙を使用してAORパターンを吹き付けているところ。
ツヤや質感の調節も可能とのことですよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
そのAORパターン用の型紙(紙じゃなくて金属板ですがw)
パターンの組み合わせはかなり不規則らしく、ある程度の経験で調整して吹くそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
吹き付けたら乾燥ブースで焼き付けを行います。
母材や色によってここに入れる時間は異なるとか。
高温に弱い樹脂でもちゃんと焼き付けできるそうです。

では塗装の見本例を。iPhone用のアルミバンパーです。
まずこれが塗装前。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

切削跡が美しいアルミ製です。これが・・・。

AOR1に塗装したもの。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
独特のデジタルパターンが見事に再現されていますね。
そしてセラコートならではの強靭さもバッチリ!
皮膜は硬度でいうと「9H相当」とめちゃくちゃ硬いので耐久性も完璧です。

セラコートにはもう1つ、Cシリーズというラインもあります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
こちらは自動車などに使われているもので、より鮮やかなカラーがあるとか。
耐熱温度が高いものもあり、例えばエキゾースト用やタービン用は1200°に耐えるそうです。
15
自動車のエキマニやマスラーへの施工例。
見た目だけでなくサビや腐食の防止にも有効だそうです。
特に耐熱性の高い塗色でエキゾーストの内側をコーティングしておけば排気ガスによる腐食がほぼ防げるとか。中と外から両面で保護できるそうです。

このように塗膜の強度や耐熱性を考えるとセラコートは非常に有効。
特にガンコートは耐久性だけでなくリアルさも大きくアップできるので、ぜひ愛銃に施してみてはいかがでしょうか。

なお、施工は各代理店を経由して申し込むことになります。

受付ショップの一覧

施工費用や各種質問はコチラからお問い合わせ下さい。

鈴友Facebookページ


[amazonjs asin=”B002PLSYM8″ locale=”JP” title=”840ml 脱脂洗浄剤 Ea920te-3”]

乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

投稿者記事

  1. 【実銃ネタ】ハンドガードが溶けるほど撃ち込みたい! AR15は何発で燃えるのか?

    2018-01-26

  2. 【実銃ネタ】ナイツのSR-15 E3 MOD2は新しいガスブロックを装備していた!【マニア向け】

    2018-01-25

  3. 【実銃ネタ】Crye Precisionのショットガン「SIX12」の公式ムービーがシュールすぎてネタにしか見えない件。

    2018-01-24

  4. 【Youtube】60秒で分かるアクション映画! 「エイリアン2」編が見事にまとまっている件。

    2018-01-12

関連記事

  1. 【CEATEC JAPAN】手元のリモコンで体感的に道案内してくれる「YUBI NAVI」(NTTdocomo)がサバゲーに導入したくなるハイテクツールだった!

    2014-10-07

  2. 【週末映画ピックアップ!】2014年6月27日~6月29日 今週末に見に行ってみたいさばなび編集部が気になった公開中映画を大紹介!

    2014-06-27

  3. 【C86レポその4】コミケ会場で遭遇したコスプレイヤーさんたちのまとめ!パート1!

    2014-08-18

  4. 【初心者参考特集】夏のサバゲといえばこれ! 未経験者向け夜戦のススメ!【納涼】

    2014-06-28





アーカイブ

ページ上部へ戻る