サバゲではエアガンの実射性能に関して、銃身の長短はあまり影響しません。
パワーが上限0.98Jと決まっているので、撃ちだされるBB弾の速度は口径や銃身長が違っても大差ないのです。
となると、短くてコンパクトな長物が有利であり、また扱いやすいはず。
そこで今回はPTSブランドから発売された「Aggressor DE」を紹介します。
※写真は各パーツで軽くデコった状態です。
発売は2013年の春~夏で、全世界100丁限定のモデルでしたが今でも市場在庫は若干あります。また、好評だったのか同じような仕様のAggressorが何度かリリースされています。
外装は多少違えど中身は大体同じなので、気に入っちゃった方はぜひ探してみてください。
◎外観全景
大まかにいえば8インチのアウターバレルとスライドストックを装備するショートモデルのM4です。
ツンツンしたマズルデバイスが目を引きますが、よく見るとハンドガートとグリップ、ストックがERGO製のパーツで統一されています。Magpulとの関係が解消した(といわれている)PTSですが、PTSブランドでラインナップしていたERGOのパーツは問題なく使えるようですね。全体的にシャープな仕上がりでいい感じ!
要所要所のパーツがDE色なのは昨今の流行りですが、やっぱりカッコイイ組み合わせですね。
ちなみに、本体付属のマガジンは120連のTMAG(クリアのPMAG)ですが、写真では他社の300連DEマガジンを装着しています。
なお、ERGOは「エルゴ」と呼びますが、発音的には「エァーゴ」「アーゴ」に近いです。SHOTSHOWでERGOの中の人に聞いたので間違いありません。ドヤ顔で語りたい人は参考にどうぞw
◎スペック
全長:650~755mm
重さ:2.6kg(バッテリー含まず)
バレル:8インチ
インナーバレル:220mm
装弾数:120連
バッテリー:スティックorヌンチャクバッテリー
価格:47,000円(国内での参考価格)
外装やメカボックスから推測すると、「G&P製の電動ガンをベースにしたPTSブランドのコンプリートガン」だと思われます。
◎各部アップ
ハンドガード
ハンドガードはERGOの「Zフロートレイル7インチ」を再現。
非常に軽くてスリムなので持ちやすいですね。
バレルナットを左右非対称のアッパー/ロワーで上下から挟み込んで固定しています。
特に左右の薄さはかなりのもの。DDのライトレイルより確実に細いです。
その細さのためか、ナイツタイプのレイルカバーとMagpulのAFG-1はつっかえて同時装着できません。AFG2なら大丈夫だと思います。
マズル+フロントサイト
銃口部にはGoGunSuperCompTalonのフラッシュハイダーを装着。トゲトゲしていてアグレッシブです。ただ、このタイプのハイダーはガンケースの中でスレると穴が空くこともあるので要注意。
フロントサイトはMagpulのMBUSで、ちゃんとしたPTSのものです。
レシーバー/グリップ
ロワーレシーバーの刻印はLMT仕様の白プリント。今年のSHOTSHOWでもこの刻印のモデルがLMTブースにあったので現行型ではありますが、実銃はプリントではなく刻印+白の流し込みでした。
また、LMTのコンプリートガンは各アンビパーツがOP扱いなので、シンプルなこの仕様は正解です。
グリップはさすがのERGOグリップ。とても持ちやすいです。
マグキャッチボタンはネジが見えるマルイタイプなので、気になる人は社外品に交換しましょう。
リアサイトもフロントと同じくMBUSタイプが装着されます。
欲を言えば、こっち側のロワーにもでっかくLMTと入れて欲しかったところ。ちなみに、これ↓が実物です。
メカボックス
メカボは強化タイプでノンスリットシリンダー。モーターは高速型のM120が組み込まれていました。
G&Pのメカボなので致命的な欠点はありませんが、やはり多少の調整は必須です。
ストック
ERGOのF93ストックが装着されます。これはガタが少なく調整幅が大きいのが特徴。
見た目はメカメカしいというかガンダムの足っぽいですが、とても使いやすいストックです。
8段階の伸縮でここまで延長可能!しかも最後まで伸ばしてもグラグラしにくいです。
基本的な構造はMagpulのUBRストックとよく似ています。
しかし!今回のサンプルではバッファーチューブのエンドキャップがありませんでした。
ここはバッテリースペースになるんですがこれでいいんでしょうか?
あと、バットプレートも付属しないので肩に当てた時の感触が固いですね。これは好みが別れるので一概に評価しにくいところです。
◎カスタム盛り付けの例
ハンドガードには「MOEグリップ」「ナイツタイプレイルカバー」「スカウトライト」を装着。なるべくDE色にして後付け感を狙いつつ、光学機器は定番の「T1タイプ」を1インチライザーで上げて装着。
仕上げは20Rタイプのマガジンでコンパクトさを強調してみました。
せっかくコンパクトさがウリの銃なので、長くなったり重くなったりしないような盛り付けがいいんではないかと思います。アナタならどう盛りますか?
◎まとめ
動作に関してはG&Pコンプリートなので若干の調整は必要ですが、いつものように「メカボックスの洗浄と再グリスアップ」「HOPパッキンの交換」程度で調子よく撃てるはず。何度かM4/M16系をバラしたことのある人なら問題なく調整できるでしょう。
今回の個体はベアリングがカパカパと浮いていたので接着固定してグリスアップとシム調整を行い、SHSのM90スプリングで組み直しました。モーターはそのままM120を使用。タペットプレートのスプリングが若干強い気がしたので、気になる人はこれも交換しましょう。
結果的に85m/s・18発/sで安定したのでマズマズといったところでしょうか。
ショートバレルなので集弾性はそこそこ、発射音はけっこう大きめです。
コンパクトでちょっと個性的なM4が欲しい人や、ERGO好きな人に是非オススメしたい電動ガンです。
ノーマルだとちょっと間延びしたルックスですが、オプションを乗せるとすごくかっこよくなりますよ!
そしてサバゲでは実に使いやすいサイズと軽量さがポイント。
誰にでもオススメできるM4です。
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