【エアガンレビュー】LサイズのHK416、あるいは416のお兄ちゃん!「VFC・HK417」レビュー!

今、ミリタリー的にアツいライフルはHK416でしょうか。シビリアンモデル(MR556)はさっぱり売れていないらしいですけどw
HK416は、あの天下のH&KさまがM4を改良強化なされた発展型になります。
そしてそのHK416の7.62mmバージョンが「HK417」。基本的な構造やレイアウトはそのままに、大口径化したものです。

さすがに高価なのでドカンと制式採用している軍は少ないようですが、ごく少数が使用されているようです。
例えばフランス軍
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マークスマンライフルとして一部の部隊に配備されています。

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これはオーストラリア軍の特殊部隊だとか。

また、セミオートモデルを独自改良したG28というモデルはドイツ軍が使用しています。
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G28はアッパーがスチールなのですごく重くなっています(写真のスタンダードで11kgオーバー)。

そんなHK417をモデルアップしたのは台湾のVFC
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HKの正規ライセンス品+定評のあるVFCということで、リアルさには期待が持てますね。
今回は新製品ではありませんが、最近まとまって再入荷があったVFCのHK417を見ていきたいと思います。

 

◎外観
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モデルアップされたのは12インチのショートモデル。
マークスマンライフルというより大口径バトルライフルといったキャラクターで、精度よりも取り回しを重視したCQB向けのモデルです。この後16インチバレルのモデルもラインナップされる予定なので、長いのが好きな人はそっちを待ちましょう。

ぱっと見はフルメタルで各エッジもシャープ。高級感とリアルさがいい感じで発揮されています。
しかし、スッピンの状態で3.6kgというのはちょっと重いですね。SR25のショートモデルより確実に重いです。これに光学機器とかライトとかを盛っていくとすぐ6kgとか行っちゃいそう。

ついでながらHK416と比較してみました。
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同じVFCのHK416がなかったので、マルイのHK416DEVGRUカスタムです。
ハンドガードのゴツさとレシーバーのサイズが全然違いますが、操作系や細部はよく似ていますね。
表面はマルイの416より若干グレーで真っ黒ではありません。

 

◎各部クローズアップ

ハンドガード
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416と同じほぼデザインのハンドガードはアルミ製。レイルのスロットもピシっとエッジが立っていて正確な寸法です。むしるシャープすぎて強く握ると痛いくらい。
ちなみに、HK417に限らず実物のレイルはシャープでも微妙にエッジが落とされており、握り込んでも痛くないのです。さすがにそこまで再現されたエアガンは見たことありません。
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ハンドガードの固定ピンは変型プラスで2本。
プラスドライバーでは回しにくいので、ハンドガードを外したければ大きめのマイナスドライバーで回しましょう。その際、先端にテープを巻いておくとナメにくくなります。

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ハンドガードを外すとガスピストンがちゃんと再現。このハンドガードは単体で390gもあって重いです。
ちなみにHK416もHK417もショートストロークガスピストンで、その後退距離は1cmくらいしかないそうです。そりゃリコイルが強いといわれるワケだw
しかもピストンを後退させたガスは大気開放されず、再びガスブロックからバレルに吹き戻されるのだとか。ガスブロックやピストンがものすごい熱を持ちそうですが、これって大丈夫なんでしょうかね?

マズルデバイス
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全周型バードケージタイプのフラッシュハイダーを装備。根元にはダミーのスプリングロックが見えます。
ガスブロックの根元からもバレルが外せてネジ山は14mmCCW。ロングバレル化も汎用サイレンサーも好き勝手につけられますね。

ガスブロック
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さすがにゴツいです。
旧型フロントサイトの穴とミゾがあるのでパーツがあれば付けられるかもしれません。メッキのパーツはガスレギュレータの調整ダイヤルです。
左右スリングフックがありますが、これを使って銃をブラ下げても大丈夫なのか気になります。

フロントサイト
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いかにもHK!というフロントサイト。
見やすいですが折りたたみ式ではないのでけっこうジャマです。低いマウントでダットやスコープを乗せると思いっきり被りますから、実用性を考えたら取っちゃいましょう。

レシーバー
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7.62mmマガジンに対応した長いロワーとそれに対応したアッパー。
上下ともアルミ製で表面はかなりキレイですね。ボルトストップやマガジンキャッチのスチールとの色の差は実銃に近いです。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

刻印ではなくプリントの表記も正解。ただ、SHOTSHOWで見た実銃はHKのロゴマークだけちょっと薄かったです。
細かいことをいえば、各文字はドイツの工業書体(DIN)とは違いますが、かなり似せているのでよっぽど詳しい人じゃないと気付かないと思います。マグウェル前面の注意書きもしっかりプリントされていますね。

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セレクターは180°タイプ。
本来は中央の六角ネジを隠すキャップがあるはずですが、これはむき出しになっています。

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HK417はアンビセレクターじゃないのでダミーモールドです。加えてトリガー/ハンマー/フルオートシアの各ピンとテイクダウンピンまでダミーのモールド。
ここはウソでもいいから別パーツにしてほしかったところですね。
ちなみに、G28やHK416A5はアタマを六角ネジで留める抜け止めピンになっていましたよ。

グリップ
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416でおなじみのサツマイモグリップ。
もちろんモーターが入っており、起きた角度でも(それなりに)ちゃんと動作します。このグリップは手が大きくないと扱いにくいので評価は両極端に別れますね。
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底部のキャップはダミーですが、実際に取り外せます。というか、これでモーター位置調整用のイモネジをうまく隠しています。

エジェクションポートまわり
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ダミーボルトはボルトキャッチでホールドオープンが可能。HOP調整で助かります。
7.62mm用の長いポートカバーは樹脂製。HK416は金属製もあるようですが、HK417系では樹脂製以外見たことありません。

リアサイト
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MP5でおなじみのドラム式ですね。
見やすい固定式だけどジャマなのはフロントサイトと同じです。

リトラクタブルストック
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HK独特のボリュームのあるスライドストック。6段階調整式でガタはほとんどありません。
左右のスリングフックは一体の樹脂製なので、ここで銃を吊る時はちょっと注意した方がいいかも?
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バットプレートを90°回転させるとパカっとハズれます。
バッテリーはここから入れることになります。
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バッファーチューブがM4や416より太いので、2200mAhのヌンチャクリポがすっぽり入ります。
もちろん、ヌンチャクリポを左右の穴に分割して収めることも可能です。

マガジン
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7.62mm用でかなりでかい!
本体付属は100連のスプリングマガジンで内部にリアルなダミーカートがモールドされています。できれば弾頭部だけ違う色だったらもっといい感じになったと思うので、気になる人は分解して塗って下さい。
あと、このマガジンはXLサイズのBBローダーが使えません。いや、無理やり使えなくはないのですが、こぼさずに弾込めしたいならハンドガンマガジンサイズのBBローダーを使いましょう。
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マガジン自体はかなりリアルです。上の写真はVFCのもの、下は実銃のもの。
モールドや型抜きのピン位置までほとんど同じです。

 

 

 ◎HK417のスペック
全長:805~886mm
重さ:3.6kg(バッテリー含まず)
バレル:12インチ
インナーバレル:365mm
装弾数:100発
バッテリー:スティックorヌンチャクバッテリー
価格:430ドル(香港での現地価格)

※オーストラリア軍での使用例
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◎まとめ
とりあえず外観は文句なしで◎。さすがVFCとうならせるデキです。
各所に微妙に使いにくいポイントはありますが、それは実銃通りなので仕方ありませんw

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実射性能は問題なく、箱出しでもとりあえず問題ないレベルで使えるでしょう。そしてそれ以上を目指したいのならあちこちまんべんなく手を入れる必要があります。
それほど大した手間ではないのですがメカボックスが独自仕様なこともあり、分解調整にはちょっとしたコツが要るかもしれません。ただ、やるべきことは一般的な海外製電動ガンと同じく、「HOPパッキンの交換」「メカボックス内の清掃と調整、グリスアップ」「モーターをマルイの1000に交換」といったところです。
基本的な作りは悪くない(かなりイイ)ので、あちこち手を入れればすごくいい感じになりますよ!

大口径ライフルが好きなアナタ、こんな電動ガンはいかがでしょうか。

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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