SHOTSHOW 2014リポート! その30:注目のHK45とそのライバルハンドガン比較編

今回は東京マルイからの発売が待たれるHK45の話題に乗っかり(笑)、HK45をリポートします。
しかし、単にそれだけではもったいないので、SHOTSHOW会場で散々イジり倒したライバルのハンドガンといろいろ比較してみましょう。
いうまでもありませんが、今回は特に私情というか、個人的主観が山盛りです。「全然違ぇーよ!」といわれても困りますので、あくまで実銃を触った個人的な感想ということでお願いします。

※4/18追記 東京マルイHK45製品レビュー

◎HK45
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まずはHK45から。写真はフルサイズの民間モデルです。
第一印象は「でかい、重い」。重さは880gで装弾数は10発。
グリップはUSPより上側がやや絞られた感じで悪くありませんが、何しろ重い。トップヘビーなせいもあって余計に重く感じました。
スライドストップがアンビなのにセフティ+デコッキングレバーが片側だけなのはナゼなんでしょうかね?
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フルサイズのFDEモデル(販売店限定モデル)。
トリガープルは最初から重く、しかも引いていくとさらに重くなり「グググゥ・・グッ、コキン」という感触でした。
うーむ、ちょっと期待してたんですけどねぇ。個人的にはこれだけで「買わない銃」ですな(買えないけど)。
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HK45 COMPACT。アンダーレイルが3コマなのですぐ見分けられます。
フルサイズとグリップのテクスチャが違うためか握った時の安定感はやや落ちる印象。装弾数は8発です。
重いトリガープルやスライドの引きの重さも変わりません。
体感的にはこのコンパクトとフルサイズのUSPが重さや操作感がイコールでした。
これで装弾数8発とか、SIGの1911シリーズを買った方が幸せになれると思います。
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HK45 COMPACT TACTICAL
ロングマガジンがついて装弾数は10発にアップ。ただし、セフティ機能はなく、デコッキングしかできません。
サプレッサー対応のバレルが飛び出ているので、全長はフルサイズのHK45とほぼ同じですが、若干軽くなっているのが救いでしょうか。
「HKのハンドガンで、なおかつ45ACPのやつな!」というオーダーならば(消去法で)これを選びます。

 

◎FNX-45
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一番のライバルがFNHの「FNX-45」。写真はサイレンサーバレルを備える「FNX-45 TACTICAL」。
ポリマーフレームのハンマー式、45ACPという点が共通というかバッティングしています。しかしこちらは装弾数が15発。重さはやや増えて950g。
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全体的にでかいのは確かですが、想像以上に細身なグリップは握りがよく、体感的にはHK45よりも軽い!。これはちょっとビックリ。
FN5-7とか、グリップがギリギリまで薄くて意外と持ちやすいじゃないですか。あんな感じというか、タニコバのタクティカルグリップに変えたハイキャパというか、そんな感触です。HK45よりはるかに扱いやすく思えました。
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スライドストップとセフティ/デコッキングレバーは完全アンビ。ボタン式のマグキャッチも使いやすいです。
写真はTACTICALなので背の高いサイトがついていますが、これがまた構えるとスパッと決まるんですよ。
グリップアングルは1911とほぼ同じです。
スライドの引きやトリガーはそこそこ重めだけどスムーズで、これまた好印象。絶対にHK45より撃ちやすいと思いますw。

 

◎SIG P320
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今回SIGが発表した9mmのダブルカラムハンドガンがP320
ハンマーレスのシングルアクション・ストライカー方式になります。
グリップ感は非常によく、トリガープルはHK45やFNX-45より上。
ですが、廉価版モデルのためか、比較するとそこかしこが見劣りします。
まぁ、安いですからね。

 

◎S&W M&P9 CORE
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評判のいいS&WのM&P9、そのメーカーチューニング版がCOREで、写真は40S&W仕様。独特の中折れトリガーは最初のタッチがイマイチですが、引き始めれば「ククク・・カチッ」と意外と◎。
スライドの引きはそこそこ、スライドストップも片手で操作できる重さでした。
個人的にはグリップが最も握りやすかったので、中折れトリガーをチューンできるのならばこれを使いたいと思いました。

 

◎GLOCK17(Gen.4)
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おなじみのグロック17、しかもGen.4です。
スライドの引きはすごく重く、スライドストップも片手親指では外せないレベルの重さ。
トリガープルは最悪で、プラがねじれるような「グキキキ・・・」という感触のあとに「パチン」と落ちます。
GEN.4になったフレームも特に握りやすくはなく、「あぁ、こういう道具なんですね」という印象。ただ、そのぶん安くて確実に動作するとか。
ハンドガンを使うような状況では、持ちやすさとか撃ちやすさとかいってる場合ではなく、それこそ確実に撃てることが大事ですからね。そう考えればグロックの道具に徹した割り切りというのは全然アリなんでしょう。

 

45ACPと9mmや40S&Wでは比較にならない面もありますが、それにしてもHK45は残念な印象しかありませんでした。あれなら古いUSPの方がはるかにマシです。そもそも、あのぶっとい45ACPをダブルカラムにすること自体、かなり無理がありそうです。
そう考えるとFNX-45の完成度は大したもの。どの項目を比較してもHK45を完全に引き離していました。
ただ、どれも実射はしていないので、もし撃ってみたらこれらの評価はひっくり返る可能性もありますね。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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