アメリカではショットガンの需要はかなり高いです。
ハンティングやホームディフェンス用がほとんどですが、クレーや3ガンマッチなどの競技でも使われていますね。
そしてミリタリー的にはライアットガンやブリーチャーとして多用されているのは御存知の通り。
今回は会場で発見したさまざまなショットガンをまとめてみました。
◎各社ショットガン編
まずはショットガンの代表格、RemingtonのM870(正しくはLE向けモデルのR870)。
モジュラー構造でバレルやストックを組み替え式の「MCS(Modular Combat Shotgun)System」です。
写真は10インチバレルでセットアップした状態で装弾数は3+1発。
LEDライトとパックマイヤーのラバーグリップがつきます。
レシーバーの片面は全面メスベルクロ。セットにはここに貼る6連シェルキャリアが付属します。
ブリーチングの際に指をケガしないようにかフォアエンドの先端は刀のツバみたいになってます。
向かって左側の穴がLEDライトの発射口。
ドアノブを照らすため?
レーザーじゃないから照準用ではなさそうです。
こんなセットで販売されるそうですが、何発か撃ち込んだらバレルとレシーバーが固着しちゃいそうです。そうなると分解できるのかな? 気になります。
しかし、この手の組み換え式のセット(しかも専用ケース入り!)は、男の子のハートを直撃しますねぇ。
米海兵隊も採用しているBenelliのM4。
ガス圧利用のセミオートモデルでポンプアクション機能はなし。
軽くてバランスが良く、構えるとピタっと決まるモデルでしたが、軽すぎてハネ上がりがすごいと聞きました。あと、あまりにも軽い弾頭(ビーンバック弾や粉砕弾など)ではブローバックしないとか。どうなんでしょうか。
ちなみに1899ドルもします。さすがに高いw
KEL-TECのチューブシリンダーショットガン「KTK-SG」。
ポンプアクションで装弾数は14発。
ポリマーフレームなのでかなり軽く扱いやすそうでした。
667ドルとけっこうお手軽な価格。
KEL-TECにちょっと似てるSRM-ARMSの「1200シリーズ」。
4連のリボルビングチューブショットガンでセミオート式。
チューブの回転は手動で行います。
ロングストロークで弾種を選ばないのもメリットだとか。
民間用の16インチモデル(M1216)の装弾数は16発!
12発(M1212)/8発(M1208)バージョンはLE用。
シリンダー方式なので全長が短縮されても、多めの装弾数をキープできます。
シリンダーマガジンはワンタッチで着脱可能。2 3/4はもちろん3インチマグナムも使用できます。
瞬間的に圧倒的な火力で面制圧が可能。ドラゴンブレスの16連射とか中二心をくすぐります!
そしてこんなカッコいいショットガンを発見!
UTASの「UTS15」というポンプアクションショットガン。
7発×2列(3インチマグナムは6発×2列)のマガジンで左右の給弾切り替えはワンタッチ。例えばラバースラッグとバックショットをすぐに撃ち分けることができます。
また、大柄なのに樹脂ボディで重さは3kgジャスト! かなり軽いです。
『エイリアン2』のパルスライフルっぽくてかっこいい!
MOSSY OAKやデジタルパターンなどのペイントモデルもありました。
上段左右がマガジンで、下段にはフラッシュライトも!
これ、近いうちにどっかの映画に出ますよ、きっと。
ちょっと注目しておきたいショットガンですね。
Safety Harbor Firearmsが出展したのは極小ソウドオフの「KEG12」。
しかし、単なるソウドオフではなく、ボックスマガジン式!
12G専用の8連マガジン(たぶんSAIGA用)がAKのようにマウントされますが・・・折りたたみ式のフォアエンドを引くと、左手の手首にマガジンが当たります。
「なんか、左手がマガジンに当たって引きにくいんだけど?」
「短いから仕方ないんだよ」
「このフォアエンドさ、ほんのちょっとナナメになるようにロック溝を1個増やしたらどうかな?」
「・・・・・おぅ、ジーザス」
「え?」
「それだよ!」
「えっ?」
「オマエ日本人だろ? アタマいいな! HAHAHA!」
「・・・・・・」
「あ、そうだ。20連発もあるんだよ!」
やめてくださいしんでしまいます。
しかし何でショーティーモデルのメリットをぶち壊すような多弾数にしちゃうんだろうなぁ。
アメリカ人の考えは理解しがたいw
日本国内でも所持者が結構いるというIzhmashの「Saiga12」。
上段が12G、下段が20Gモデルで、他に410番のバリエーションがあります。
AKと同様の機構を採用するセミオートショットガンでボックスマガジンを使うのが特徴。
12Gモデルでは純正で8連マガジンが最大ですが、サードパーティ製では12連マガジンまであるとか。
写真上の12Gモデルで約3.8kgと、わりと軽めでした。
上段はモスバーグのM500、下段はレミントンM870のカスタム。
ErgoGripのブースに展示されていたモデルで、グリップやストックのデモ用のモデルでした。正統派のタクティコゥ(笑)カスタムですが、さすが基本だけあって、そつなく扱いやすそう。ポンプアクションはどんな特殊な弾でも(口径と長さが合えば)確実に撃てるのがいいですね。
しかし、グリップが変わるだけで見た目も手にとった時の印象もずいぶん変わりますね。
このように、アメリカ人にとって身近なショットガンだけあって、正統派から変化球まで、さまざまありました。
そして全体的に、レイルやライトは必須というか、タクティコゥ(笑)なカスタムがトレンドみたいですね。
これらの機種は来年はどう進化するのか楽しみです。
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