SHOTSHOW2014リポート! その16:カスタムAR(M4)編!その1

まだまだ続きます、SHOTSHOW2014リポート。
今回はお待ちかね(?)AR15編、しかもカスタムARですよ!

実際、アメリカで「ライフル」といえば、AR15を意味します。それだけに数えきれないくらいのメーカーから、ARのパーツなりコンプリートガンが発売されていて、それこそ好き勝手にいじり倒せるのです。
会場にもメジャーな老舗から聞いたこともないような小規模なところまで出展しており、その中でもおもしろそうなものをピックアップしてみました。

◎カスタムAR ~もろもろ紹介編

TROY
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まずは大手カスタムメーカーのTROY。今回は「TROY Industries」としての出展でした。TROY DEFENCEは民間市場からは完全に手を引いちゃったんでしょうか。

さて、TROYはここ最近のトレンドである軽量ハンドガードの先駆、TRXのバリエーションが豊富です。
上の写真は新製品の「REVOLUTION RAIL」。ALPHAレイルのカーボン版で、レングスは9インチと13インチがラインナップ。アルミのシャシーにカーボンシートを積層して焼き込んでいます。

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上がKey-Modに対応した「SDMR RAIL」、
下がTRXから進化した「ALPHA RAIL」です。
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カタログにあるレギュラーのSDMRはマズル側の左右+下面に5スロットのレイルがありますが、これにはナシ。カタログに載っていないのでスペシャルバージョンの可能性も。ホワイトの刻印も入っていますし。
レングスはラインナップにある13インチのように見えますが、ホールの数が1個少ないのでやっぱりスペシャルな12インチかも?
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ロワー刻印も新しいタイプ。従来の木馬さんからお馬さんのTROY DEFENSE刻印になりました。
今後はずっとこれになるのか未定ですが、もしかしたらTROY DEFENSE刻印のレシーバーは去年の2013年モデルだけになってしまうかもしれません。
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穴あきレイルをKey-Mod化するのが、2014年のTROYのトレンドみたいです。
下から2番めはドロップインの「DELTA RAIL」。
一番下は・・・7.62mmのフルKey-Modはカタログに載っていないので詳細不明です。
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レングスからすると15インチのSDMRですが、7.62mmレシーバーはネジピッチが違うので5.56mm用は装着できないはず・・・。試作品っぽい気がします。

 

VLTOR

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ゴツめのデザインで独特の存在感があるVLTOR。Key-Modを開発したメーカーです。
写真のコンプリートガンは「VWS-XVI-WARRIOR」。5.56mmの16インチカービンです。
ライフルレングスのVIS一体型アッパーとオリジナルのロワーが組み込まれており、GeiselleのDMRトリガーやダイヤモンドヘッズのFRサイト、Noveskeのクロームバレルなどてんこ盛りの内容です。
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おぉっと、AR特集と言っておきながらSCARですね、すいません。
でも、かなりカスタムされているのでついでにどうぞ。
しかしアメリカ人はすぐARのスライドストックを付けたがるなぁw
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ハンドガードは「SCAR Handguard Extender」、従来からあるCASVで・・・と思ったら、これがまたKey-Mod仕様。さすがKey-Modの元祖!OLYMPUS DIGITAL CAMERA
SCAR用のリプレイスストックは「SCAR STOCK」とそのままの名前です。
「ここには何が入るんだ?」と聞いたところ、
「お前は何を言っているんだ? クリーニングパッドに決まってるだろ?」
「バッテリーとか入れないの?」
「HAHAHA、これは電動ガンじゃないぜ!」
実銃だとCR123Aとかのバッテリーは入れないみたいです。

 

DANIEL DEFENSE
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今回のメインスポンサーを務めていたDANIEL DEFENSE
これはコンプリートガンの「DDM4v5」で、12インチのDDレイルを装備してます。
5.56mmの他に300ブラックアウトもラインナップがありますね。
価格は1600~1700ドル。
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12インチのMFRを装備する「DDM4v7」。
こっちも1600~1780ドルというお値段です。
DDM4は2013年から刻印が変わり、アッパーにモデル名と使用弾薬が白いプリントで入るようになりました。
ちょっとクドい気がするので、せめて刻印くらいがシックでいいのになぁ。
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ストックとグリップは新型です。特にストックは他にはない独特のデザイン。グリップの角度が起きた最近の流行モノですね。ゴムゴムしていて手触りがすごくいいです。
ライトウェイトバレルもラインナップが増えました。
しかし、遠くからでもDDM4だと即バレますw

 

SIG SAUER
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大手SIG SAUERのM4クローン、SIG516の民間版SIGM400の「SIGM400 CARBON」。
16インチバレルにカーボン製のエクステンドハンドガードを装備したモデルです。
また、同型番でこれに加えてカーボン+アルミの固定ストック(A1レングス)のバージョンもあるとか。
トリガーは2ステージのマッチトリガーで、素晴らしいタッチ。SIGは細部の作りこみがすごいです。
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カーボンハンドガードはめちゃくちゃ平滑でキレイ! ちなみにLANCER製です。
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同じくSIGM400の「MUDDY GIRL」。
S&WやコルトにもこのパターンのARがありました。
オリジナルペイントのマグプル・MOEハンドガード/グリップ/ストック仕様です。
MUDDYGIRLペイントはまだいいですが、ピンクのマガジンってどうなんでしょうかw

 

 

Remington DEFENSE
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老舗メーカーのRemington(レミントン)もARクローンを発売しています。まぁ、厳密にはRemington DEFENSEの方ですけど。
写真のモデルは「R4シリーズ」で、動作はARでおなじみのリュングマン方式。
ガスピストン方式のR5シリーズもありますが、リコイルが強いためか人気はイマイチだそうです。
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いくつかのメーカーのOEMハンドガードですが、マッチングや仕上げは極めて良好。さすが老舗メーカーといったところですね。
AACやMagpulなどのパーツの組み合わせのバリエーションも豊富でした。

 

S&W
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こちらも老舗のS&W
M&P15シリーズには特に新製品はありませんでしたが、カタログ上のバリエーションは膨大。実売価格も安めで現地では好評だと聞きました。
TROYやMagpulの(ほぼ)コンプリートモデルもあるんですよ。
 

 

STURM RUGER
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22LRの手軽で廉価な銃というイメージの強いSTURM RUGER(スタームルガー)ですが、やはりARクローンをラインナップしています。
独自機構のガスピストン方式に改良した「SR-556シリーズ」です。
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ガスピストン部はレイルが延長され、フロントサイトが装着可能。ガスピストンは高熱になるのでむき出しがデフォルトだそうです。
HKやレミントンの同システムよりストロークが長くリコイルがマイルド+本体価格が安いため評判がいいというハナシを聞きました。本当なんでしょうか?

 

LMT(Lewis Machine & Tool)
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自社製造のオリジナルパーツを多数展開するLMT(Lewis Machine & Tool)。一体型アッパーの「MRP」が有名ですね。
写真はコンプリートガンですが、MRPアッパー、ロワーとそれぞれ別売りもあります。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
一体成型ならではのがっちり感がすごく、ガシッと掴んだりグリグリやっても全くしなったりしません。
どこもかしこもKey-Mod化が進む中、ライバルに迎合せず独自路線を突き進むその姿勢は賞賛に値しますw
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足元の方にシレッと置かれていたスタンドアロンのM203。照明の光がカブってしまって変な色になってしまいましたスイマセン。
M203 PISTOL」のQDスイベル部にダミーバッファーを装着するようです。
実物のM203はエアガンよりもだいぶ軽いのですが、特にLMT製のこれはびっくりするくらい軽量でした。



LANCER
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高品質な切削パーツが評判のLANCER特に5.56mmのL15は3ガンマッチなどの競技で有名です。
上の写真は7.62mmの「L30」で、ものすごい加工のカーボンハンドガードが見事、というかすごいとしかいえません。
6ポートのフラッシュハイダーは固定用の中空イモネジが上面から入っており、わずかな穴からガスを上方へ逃すなど、各部が凝りまくっていました。もちろん仕上げも抜群です。
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アッパーはオリジナルデザインの新製品、ロワーは数年前からあるものでマグウェル付きのフルアンビ仕様。マグウェルは広がり具合の違う2種類から選んで付け替えることができます。
クリプテック風のカラーリングがかっこいいなぁ。
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20インチのステンレスバレル(ヘビー)を装着しているのに、バランスがよいためか重さを感じさせません。全体の剛性も高く、肉厚のカーボンハンドガードはミシリともいわないのがスゲー。
リトラクタブルストックになると、途端にタクティカルっぽくなりますが、一度手に持ったら確実に欲しくなる銃でした。なお、対応してくれたスタッフがいうには「遠距離のグルーピングはナイツのSR25よりもいい」とのことです。
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5.56mmのL15も、L30と(ほぼ)同じ仕様があります。
ストック下部がスペアマグキャリアになっているのは、3ガンマッチなどの経験によるものでしょうか。
ARマッチガンの見本のような銃ですね。
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SIGのカーボンハンドガードはLANCER製。展示の隅っこで「こ、これもウチのだからね!」と控えめにアピールしてましたw
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そして、LANCERといえばこのマガジン!
本体はポリマー製ですが、リップ部だけスチールになったハイブリッド仕様。給弾不良が少なくオールポリマーのマガジンより使用限界も長いそうです。
L15用の20R/30R、L30用の20Rをラインナップ、従来の半透明に加えてブラックとDEが追加されました。

 

こんな感じでAR系のコンプリートガンやパーツは腐るほど大量に出展されていました。
去年のトレンドは7.62mmバージョンで各社がこぞって発表していましたが、今年のトレンドは何といってもKey-Modシステムですね。オープンソースなこともあって多くのメーカーが参入しています。

そして、ARのカスタムは今回だけではとても紹介しきれませんので、何回かに分けてリポートします。
ご期待ください!

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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