見終わった感想としては、悪くないです。
ただ、結末が完全に第三作への誘導になっているのが、若干マイナス点ですが、原作も三部作なので、観客を第三作まで引きつけるためには致し方ないのかもしれませんね。
ジャンルとしては、ディストピア物(ユートピアの逆の意)。
ここまでひどい未来にはならないだろうなぁとは思いつつ、日本のみならず世界的に広がる貧富の差を考えると、あながち油断できない未来であります。
また、本当の敵は誰なのか?という問いが映画の中でしばしば出てきますが、いろいろな映画を見込んでいる人なら、ラストをある程度想像できちゃうなぁという印象を受けました。
この辺は、大作ならでは親切な作りなのでしょう。
それにしても、”こんなサバゲーは嫌だ”ということを全部詰め込んだような作品なので、
サバゲー好きには必見の映画です。
ちなみにハンガーゲーム2を見ていて思った「こんなサバゲーは嫌だ」と思える劇中設定をいくつかピックアップすると…
●23/24の確率で死ぬ
→前作から引き継いでいるルールですが、この作品を見ていると24人全員死んでしまってもいいと思っているのでは?という運営側の意図が見え隠れしています。ルールの前提がグラグラなゲームって嫌ですよね(笑)
●相手は殺しのプロ
※前作よりもさらにレベルアップ
→ヒロインが選出された第75回ハンガーゲームのプレイヤーたちは、歴代の勝者ばかり。命のやりとりがないスポーツ大会なら盛り上がるでしょうが、猛者たちの中から生き残らなきゃいけないなんて、もう罰ゲーム以外の何ものでもありませんね。
●敵以外にも毒ガスや落雷、野生動物、津波が必ず襲ってくるフィールド
→前作よりも罠の破壊力が自然災害レベルと格段にレベルアップ。殺し合いよりむしろ、こっちで死ぬ危険性の方が高いです。
●武器は自分で調達
※調達できないこともあり
→ゲーム開始後、一か所に集まった武器を一斉に取りに向かうので壮絶な奪い合いになることは必至。でもそうしたルールのサバゲーもおもしろいかも。ヒットされたら、武器をフィールドに残して退場とかね。
●フィールドの随所に
高電圧が流れる見えない壁がある
→勢いよく走っていたら、見えない壁(しかも直撃すれば死)があるなんて、もう死にたくなる設定(実際死んでしまうんですが…)。
映画『ハンガーゲーム2』
監督:フランシス・ローレンス ※『コンスタンティン』『アイ・アム・レジェンド』
脚本:サイモン・ボーフォイ、マイケル・アーント
原作:スーザン・コリンズ ※『ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎(上・下)』(文庫・KADOKAWA 刊)
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、
ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、
フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェフリー・ライト、スタンリー・トゥッチ、
ドナルド・サザーランド
2013年/アメリカ映画/147分/配給:KADOKAWA
Webサイト:http://www.hungergames.jp/
twitter:@hungergames_jp https://twitter.com/hungergames_jp
facebook:映画『ハンガー・ゲーム』公式 https://www.facebook.com/thehungergamesjp
2013年12月27日 ロードショー
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