【エアガンレビュー】見かけたらまず買っておけ! マグプルPTS「MASADA ACR CQBバージョン」レビュー!

実銃でもエアガンでも人気のMagpul(マグプル)。そのエアソフト部門を司るのがPTSブランドです。
最近、PTSと本家マグプルとの関係がアレになったらしく、かつてPTSブランドで販売されていたエアガンは絶版になっています。このMASADAもそう。

しかし、「さばなび」では最終ロットの「MASADA ACR CQB バージョン」の新品を入手した(買ってしまったともいう)ので、(今さらながら)レビューしちゃいます。
「なんでいつも買いにくいPTSのレビューなんだよ!」とか文句いわないで下さい。たまたまです、たまたま。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
一方、「欲しいけど高いんだよなー」というアナタ、買うならこの年末がラストチャンスですよ!
ではもろもろご覧下さい!

◎外観
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
アッパーレシーバーはアルミ製、その他ロワーやハンドガード、ストックは樹脂製です。
今回のモデルはCQBバージョンなので11.5インチのアウターバレル
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
持ってみるとやや重めですが、重心位置はほぼグリップの真上。握っていても手首が疲れないのは◎。全体的に剛性感が高く、表面仕上げもキレイで高級感が漂います。
ちなみに、リアサイトは「MBUS」が付属しますが、個人的にジャマなので外してあります、スイマセン。

 

◎各部アップ
前の方から順に写真で紹介しましょう。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ハンドガードはミニバッテリーを収めるため、実銃より若干太め・・・とはいっても、レイルカバーをつけたRASよりはスマートで握りやすいでしょう。
気になる人は「スリムタイプ」のハンドガードが別売りされているので有無をいわさず交換すると幸せになれます。
側面と下面の細長いスロットには専用オプションやレイルを追加することが可能。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
レシーバー側のピンを抜くと前方にスライドして外せます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
内蔵のフロントサイトはフリップアップタイプ。
しかしボタンが固く、力いっぱい押さないと起きません。
しかも起こす時にレイルと当たってキズが・・・

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
AACタイプのフラッシュハイダー。ネジは14mmCCWです。
音叉のような形状なので、指で弾くと仏壇仏具みたいな音がします(とても神々しい!)。
同じくPTS製の専用サプレッサーがそのままねじ込めたり、上部のガスレギュレータも回せるなど、いちいち凝った作りです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ボルトキャッチやマガジンキャッチのボタン、セレクターは完全なアンビ仕様。
さすが現代のアサルトライフル、とても使いやすいです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
グリップはMAIDタイプ。マグプル模様のテクスチャがいいですね。
太くもなく細くもなくちょうどいいサイズだと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
トリガーガード前端のレバーはボルトキャッチ。
ホップ調整はダミーボルトを引いて開けたままでき、これを押し下げて解除します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
セレクターの角度に注目!
SAFEからSEMIまでは90°ですが、SEMIからFULLは45°なのです。
レバー自体は短いですが切り替えは素早くできます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
チャージングハンドルは左右どちらにでもセット可能。
上部レイルの穴から固定を解除でき、スポッと抜けます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ボルトカバー内部のHOPダイヤル。ちょっと奥まっていて回しにくいです。
しかし、それ以前にこのHOPは問題があり、最大にしてもかかりがイマイチ。
まともに使うには要改善です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ストックは伸縮+折りたたみでFNのSCARによく似たデザイン。
チークレストも起こして高さを稼げるようになっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ストック折りたたみ時はトリガーやエジェクションポートにかからないようになっているのはサスガ。
収納時や運搬時にコンパクトになる折りたたみストックはありがたいですね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
最大伸長はこれくらい。けっこう伸びます。
7段階に調整でき、伸ばす時はロックなしでカチカチと可能。
縮める時だけ四角いロックボタンを押します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
しかし、このストックの問題点はこのフォールディングのロック部分
周囲でも数人が、転倒してこのロック部分を破損しています。
ここが壊れるとストックを展張固定できなくなるので要注意。
ストック単品でもバラ売りはありますが、現在絶版品なので入手は難しいかも?
とりあえず割らないように注意しましょう。


◎スペック

全長:575mm (折りたたみ時)
重さ:2.8kg(バッテリー含まず)
バレル:11.5インチ
インナーバレル:320mm
装弾数:120発
バッテリー:ミニバッテリーサイズまで
定価:約450ドル(香港での現地価格)
国内での相場価格は55,000~60,000円

◎実射
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ではいつものように、屋内でターゲットペーパーを試射。
距離約7m、G&Gの0.2gバイオ弾を使ってサイト調整後に左右のクロスに各5発ずつ撃ってみたところ・・・写真のようにちょっとした精度でした。
インナーバレルが300mm以上あり、その精度も決して悪くないためでしょうか。
なお、今回のモデルはメインスプリングをガーダーのSP90に交換しており、初速は0.2g弾で92~93m/sといった感じになっています。

◎まとめ
以前にレビューしたPDR-Cもそうですが、PTSブランドのエアガンは完成度が高く、手に取って見てると確実に欲しくなって困りますw
とはいえ、やはりノーマルのままではややキツい面もあるのは確か。

このMASADA ACRでは

・HOPのかかりがよくない
・モーターの燃費が悪い

といったあたりが改善ポイントです。
ただし、扱いやすい樹脂ボディと素直な弾道、そして高い剛性感などは非常に魅力的なエアガンであることは確か。人によっては握った時の重心位置がM4より高いと感じるかもしれませんが、基本的に扱いやすさはかなりのものです。
特に樹脂ボディは寒い時期でも冷えなのがありがたいかも!

冒頭でも述べたように、今から買うには市場在庫を探さなければなりませんが、ちょっとぐらい苦労しても入手する価値のある電動ガンです。特にマグプル好きの「マグプラー」にはマスト。ぜひどうぞ。

なお、カスタマイズと不満部分の改修は、近々に改めて紹介する予定です。
ご期待ください!

[amazonjs asin=”B00AZURXU0″ locale=”JP” title=”MAGPUL PTS 電動ACR MASADA 5.56 CQB version TAN”]

乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

投稿者記事

  1. 【実銃ネタ】ハンドガードが溶けるほど撃ち込みたい! AR15は何発で燃えるのか?

    2018-01-26

  2. 【実銃ネタ】ナイツのSR-15 E3 MOD2は新しいガスブロックを装備していた!【マニア向け】

    2018-01-25

  3. 【実銃ネタ】Crye Precisionのショットガン「SIX12」の公式ムービーがシュールすぎてネタにしか見えない件。

    2018-01-24

  4. 【Youtube】60秒で分かるアクション映画! 「エイリアン2」編が見事にまとまっている件。

    2018-01-12

関連記事

  1. Action Army 待望の新製品!! Tactical10 スナイパーライフル

    2017-12-19

  2. 【1/27発売!】コンバットマガジン’18年3月号のお知らせ!

    2018-01-27

  3. 【主要ミリタリー&サバイバル系雑誌新刊チェック】今月発売の最新号を総チェック! 2015年9月編

    2015-09-29

  4. 【コンバットマガジン】乙女をも唸らす!自腹購入・P90の自慢

    2017-03-03





アーカイブ

ページ上部へ戻る