さばなび編集部が注目したDVD作品をご紹介!
今回は、ヒロインアクション映画史上No.1ヒットを記録した『ハンガーゲーム』です。
[youtube]http://youtu.be/4pU9SXrduzo[/youtube]
タイトルだけど、今ひとつ伝わってきませんが、まずはあらすじから。
舞台はアメリカ崩壊後に北アメリカにできた独裁国家・パネム。このパネムは、12の奴隷地区とキャピトルと呼ばれる富裕層たちが住む地域で構成された国家。
奴隷地区の人々は飢え死にしかねない困窮した生活を強いられ、キャピトルの住民たちは、奴隷地区から搾取した富と資源で、この上ない贅沢と最新技術を享受しています。
ちなみにハンガーゲームとは、12の奴隷地区から選ばれた12~18歳の男女各1名、計24名がキャピトルにある闘技場(自然環境を再現しつつ様々な罠が仕掛けられた場所)で最後の1人になるまで殺し合いをさせられるゲームです。、
ゲーム中は、敵や罠を逃れつつ、食料を調達しないといけなったりするので、ハンガー(飢え)状態になるプレイヤーが多いことからこう呼ばれています。
なぜこうしたゲームが行われているかと言えば、かつてパネムの圧政に対する大規模な反乱が奴隷地区で起きたことを契機に、国家に対して奴隷地区の住民が2度と反乱を起す気にならないようにするため。
ゲームの様子は、パネム全土に放映され、キャピトルの豊かさ、国家の前にいかに奴隷地区の人々が無力かということをまざまざと見せつけるという悪趣味極まり趣向が取られています。
表向き、ハンガーゲームのプレイヤーに選ばれるのは、とても名誉なことで、奴隷地区の若者たちは自分の名前を書いた紙を自ら登録するんですが、実はカラクリがあります。
餓死をもありえる日常で暮らす奴隷地区の人々にとっては、名前を登録することで、もらえるわずかばかりの食料と油は無視できず、止むに止まれずに登録していくワケです。
さらに見事、勝ち残れば、生涯の富と名声が手に入れられるという“ロマン”もあったりします。
そのため、毎年、ハンガーゲーム開催が近くなり、プレイヤーを抽選で決めるイベント「刈り入れの日」当日になると、奴隷地区の人々も含めて、パネム全土で「ハッピーハンガーゲーム!」と、クリスマスとは真逆の殺伐とした日なのに、クリスマスかいっ!と突っ込みたくなるような悪趣味な挨拶をするという世界観。
ちなみに、奴隷地区は監視体制が徹底しており、うかつに国家の悪口を聞かれようものなら、治安維持隊に捕まって、本人のみならず、家族共々とんでもない目に遭わされるので、みな恐れて文句は言えないのです。
前フリが長くなりましたが、この作品は、そんな世界観で、炭鉱で事故死した父親の代わりに、鬱の母親と12歳の妹を狩り(密猟)で支える少女が、プレイヤーに選ばれてしまった妹の代わりに志願してハンガーゲームに参加するという話です。
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※次ページから詳細な内容に触れていくのでネタばれ等を気にする方は作品を視聴後にご覧下さい。
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