サバゲ無線機講座の第3回は、違法無線機についてです。
日本国内で免許不要で使えるのは「特定小電力トランシーバ(特小)」と前回・前々回で説明しましたね。
もちろん、免許があればアマチュア無線も使えますし(目的外運用になりそうですが)、免許不要・登録のみで使えるデジタル簡易無線登録局というものもあります。
左がアマチュア無線、右がデジタル簡易無線(通称デジ簡)のハンディ機です。
とはいえ、サバゲでは特小で十分で、これで電波が届かないような広大なフィールドは、たぶん国内にはないですw。
さて、無線機(電波)の使用には厳密なルール(周波数割当)が決まっており、不法な電波の使用は取り締まりの対象となっています。
しかし、ヤフオク!などでは国内で使っちゃいけない違法な無線機が堂々と、しかも格安で売られています。一応、名目上は「海外で使用して下さい」となっていますが、これは使ったらアウトな無線機なのです。
しかし、販売はOKで使用はNGというのも、また変な法律ともいえますが、そういうシステムなので仕方ありません。
モトローラの端末
ミッドランドの端末。
小指くらいの太さの短めなアンテナが特徴のこれらの無線機は、「FRS」や「GMRS」と呼ばれる海外のトランシーバで出力は3~5W。特小が10mWですからその飛距離はウン10kmといったところでしょうか。
「バレなきゃいい」と考えていても、分かる人なら一見しただけでバレますし、あまり頻繁に使っていると総通(総合通信局)の違法電波取り締まりに引っかかります。
総合通信局における不法無線局の取り締まり状況
何より問題なのは、一部の消防無線や防災行政無線に干渉して悪影響を及ぼす可能性があること。これらの無線機を使ったことで、他人の命や財産に被害を及ぼす可能性があるわけです。
もし電波法違反となると「1年以下の懲役刑又は100万円以下の罰金刑」に処せられます。電波法は罰則が重く、法令なので「知らなかった」は通用しません。
少々カタ苦しい事を述べましたが、普通のサバゲフィールドなら特小で十分なので、わざわざリスクを犯してまで、これらの違法無線機は使わなようにして下さいね。
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