中華ガンとは思えない高品質さを誇るのが香港のARES Airsoft。
モデルアップされる機種のマニアックさもさることながら、最近のモデルでは(ほぼ)未調整で実戦投入可能という高い完成度もポイントです。
そんなARESから発売されたのが「M4 CQC (Nylon Fiber+Al.Alloy Ver, Dark Earth)」。
写真の通り、超ショートバージョンのM4を紹介しましょう。
3~4インチのバレル+サプレッサーというスタイルは実銃にあるのか、あるいは実用に耐えるのかは疑問が残りますが、ゲーム用ウエポンとしては、この取り回しやすさは大きな武器。ブッシュ内でもインドアでも実に扱いやすいサイズです。
写真で見ると前が短くて寸詰まり感がありますが、人が持って構えるとあら不思議!
意外と見れちゃいます。俗にいう「持つとカッコイイ銃」ってやつですね。
また、全体がダークアースで統一されている点は、いかにも現代風。
各レバー類やバッファーチューブがあえて黒というのも、うまいことドブ漬け感を回避しています。
レイルハンドガードの長さは約3.5インチ。素材はアルミです。
レイルの幅も問題なく、各種オプションがばっちり装着できます。
ちなみに、上の写真では、個人的な好みでフロントサイトを反対向きに付けています。
短いレイルでは、こうすると1~2コマ多く稼げるためです。
サプレッサーは長さ80mmですが、消音効果はなく、サプレッサー先端までインナーバレル(185mmのアルミ製)が伸びています。レイルの中の短いアウターバレルもちゃんとアルミですね。
ちなみにサプレッサーはレイル先端のネジ山に装着するため、延長バレルや一般的な14mm逆ネジのハイダー・サイレンサーは装着できません。
Hopチャンバーは樹脂製のドラム調整式。
撃っても緩みにくいので実用性は非常に高いです。
ちなみに、樹脂チャンバーとはいっても、実射に関して悪影響は感じられませんでした。
やるなぁ、ARES。
アッパー&ロワーフレームは樹脂製。
「えー、金属じゃないの?」と思いがちですが、硬いのによく粘る樹脂でできていてギシギシ感はほとんどありません。軽量化の面からも、十分実用的です。
なお、フレームの刻印はARESのオリジナル仕様。絵柄の刻印とシリアルで、色味や書体を変えるなど、細かい気遣いが◎。ARクローンのメーカーで実際にありそうなデザインなのもうれしいです。
グリップはカスタムタイプ。滑り止めのモールドが部分的に荒かったり浅かったりするのはわざとなのか、型の問題なのかは不明。握りやすさは◎です。
ストックは5ポジションのクレーンタイプを装備。下面には控えめに「LMT」の刻印があります。
動作はガタつきなく、カチッカチッと小気味良いクリックで展張可能。しっかり構えられます。
バッテリーはバッファーチューブに収める仕組み。クレーンストックのバットプレートが外れれば後方からヌンチャクタイプのバッテリーが入れられるはずですが、今回のサンプル品では接着が固くはがせませんでした。
ET1の7.4V800mAhのリポがピッタリ入ります。なお、フレーム後部が短くカットされていないA2/A4タイプのため、7.4V1,400mAhのリポは入りません(入ってもストックを縮められない)。
あ、そうそう。コネクタ部まで配線がすごく固いので、余ったコードを押し込むのが大変でした。
バッファーチューブ内だけ柔らかいシリコンケーブルに差し替えたほうがよさそうです。
フロントにはフォアグリップが付きます。
付けると何だかヤボったくなりますが、短いレイルなのでこのタイプのグリップでないと取り付けられません。そう考えると正しいチョイスということなのでしょう。
とはいえ、「マグプルのAFGを付けたら、握りやすくてちょっと気持ち悪くていいかも!」とも思ってみたり(笑)
サイトは樹脂製のフリップアップタイプが付属します。
見た目のシャープさはやや劣りますが、見え方や精度はそれなりのもの。
どちらにしろ、FRサイト間でこの距離しかとれないので、精密射撃には向いていません。サバゲではダットサイトを乗せる人がほとんどでしょうから問題ないのかな。
全体的に「軽さ」と「コンパクトさ」が際立ちます。特に取り回しの良さは特筆モノ。
実際に持ってみると「これは軽くていいわー」となります。
----スペック----
全長:575~655mm
重さ:2.1kg(マガジン・バッテリー含まず)
インナーバレル:185mm
メカボックス:ver.2互換 7mmメタル仕様
バッテリー:ストックイン(7.4V800mAhリポなど)
マガジン:300連多弾数マガジン
初速:89.7m/s(G&G0.2gバイオ弾、屋内で10発計測の平均値)
価格:160ドル前後(香港での現地価格)
----実射----
今回は屋内で約5m離れた位置で撃ってみました。
Hopは適正に合わせた状態で、G&Gの0.2gバイオ弾を使用。
中心部の小さい黒円は直径40mmになります。
命中精度は東京マルイの平均的な電動ガンよりやや劣るくらいでしょうか。
ただし、東京マルイのホップパッキンに取り替えれば、もっとまとまるでしょう。
さらに、国産の精密バレルとか、PRO-WINやシステマのチャンバーにすると、メチャクチャ当たるようになるはずです。
ただ、狙撃に使うような銃ではないため、このグルーピングでも十分という考え方も。
身軽さを活かした高機動戦やブッシュ内での移動射撃では、むしろちょっと散ってくれた方がヒットを取りやすかったりします。インドアでもそうですよね。
とにかく、軽量な樹脂ボディと短いフロントで、機動力を求める人や、初心者などにオススメ。軽いといっても耐久性に不安を感じさせません。
あまりゴテゴテとアクセサリーを付けず、小型のダットサイトくらいの身軽なスタイルで運用しましょう。
最前線大好き!なオフェンスや、迂回命!のアタッカーの皆さん、
たまにはこんな短いM4などいかがですか?
あるいは、疲れてきた午後に持ち替える「疲労時専用お手軽銃」にもぜひどうぞ。
ARES Airsoft http://www.aresairsoft.com/
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